ER帰りなのに容赦がない
【Note.04】
救急搬送された病院からタクシーで自宅へ戻り、血まみれのベッドに横たわり、かかりつけ病院が開くのを待ちます。
余談ですが、救急車に乗って行っても帰りは自力なんですよね~。
ひとりで救急車に乗る場合は、保険証と財布を持っていくこと、靴を持っていくこと、余力があればロングのカーディガンなどを持っていくとパジャマで行っても隠せます。
私のかかりつけは評判のいい病院(本院)のサテライト院で、とにかく人気があり、容易に予約が取れません。ひたすら電話をかけまくって取るしかないのですが、ついさっき救急車に乗って病院に行った私がそれをいま、やらなくてはならないのです。
開院と同時に電話をかけるとつながらない。
またかけます。でもつながらない。
「なんでこの病院は救急時にかかりやすい電話番号がないの!」
恐怖心を飛び越え、気が立ってきます。10回ほどかけ直したころ、やっとつながりました。
事情を話すと受付の方が「今日診られるかは先生に聞いてからお返事します。こちらからかけ直します」。
診てくれるのか分からないんだ……えっ、さっき、ERに行ったのに?
「かかってこないと困るので、この番号ではない直通電話番号を教えてください」
「おかけ直しますから」
「んー、でも信用できないんで」
と、こちらも一歩もひかず、直通の電話番号を入手。この病院が人気なのは分かるけど杓子定規すぎる……。
30分後、「診察できます」と電話がきました。出血もあるので自宅からタクシーで行きたいところですが、あいにくの雨でまったくつかまらない。駅前で拾うしかないと、夜用の生理用ナプキンを装着して駅まで20分歩きます。つらい。誰か……。
駅前でタクシーに乗り込み、後部座席に横たわって病院へ到着。診察を待ちます。
診察室で事情を話し、内診を受けたのですが、この日の先生は、先日私にがん告知をした先生ではありません。
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