別れたくないけど別れた方がいいの?的な彼氏への対応策

神崎メリ 恋愛コラムニスト
更新日:2019-06-02 06:00
投稿日:2019-06-02 06:00
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさんが、毎回、人にはなかなか相談できない恋愛のあれやこれやのお悩みに手厚く、そして、ズバッとお答えします!

Q1.遠距離2年目、復縁した彼との未来が描けません

 メリさんはじめまして、社会人3年目24歳のアイと申します。

「別れたくないけど別れた方がいいのか」と考えてしまう彼氏がいます。彼とは遠距離2年目に突入し、過去に一度、「未来が見えない」と振られた3日後に復縁したことがあります。

 その時の彼の主張は、

①私の家族仲がよく、自分のいる土地に来てほしいとはいえない

②もし仮に来てもらっても、私の転職先は現在の職場より悪条件になる

③私の人間性が弱い

 ①~③の理由を聞いて「未来は作るもの。私行くから!」と説得を試みたものの、「俺を目的に来られても困る。何か目標はないの?」と返されてしまいました。

 私はといえば……「ない」と答えました(汗)。彼は「じゃあ、なんとかするかー」と言ってはくれましたが、「一緒にいる人は尊敬できる人でお互いを高め合える人じゃないとな」とも。そして「あなたの尊敬できるところは優しいところ以外ない」と一刀両断されてしまいました。

 今でも復縁した時のやり取りを思い出してはこのまま付き合っててもいいのかな……と不安になってしまいます。でも、彼のこと、好きなんです!(24歳未婚♀・アイ)

A1.恋愛以外に何もないの? と思われたら、女は「負け」

アイさんはじめまして。神崎メリです。
今のアイさんと彼の関係を分析しましたので、お伝えしますね(辛口になります)。

★彼にとってアイさんはどの立ち位置にいる彼女なの?

まず男性は女性と出会った瞬間から、

「抱ける」
「抱けない」

と、ふるいにかけています。

そして、さらに「抱ける」の中からは、

「とりあえずの彼女(=セフレ)」
「本命」
「ど本命」

と、分別していきます。これは縦社会に生きる男性ならではの本能です。

彼の言動から察するにアイさんは「とりあえずの彼女」と「本命」の間くらいだと思います。

彼はアイさんのことが好きではあるけれど、

「結婚……うーん、他にもいい女がいるかも知れないしなぁ……」

これがおそらくリアルな本音ではないでしょうか。

このままの状態でムリヤリ彼のそばに移住したとしても、彼が「コレだ!」という女性を他に見つけてしまったら、貴女からカンタンに離れていくことでしょう。

では、どうしたらいいのか。

★尊敬される一面がなきゃ「ど本命」にはなれない!

「尊敬できる人がいい」

これってアイさんの彼に限った話ではなく、“全男性”の願いなんです。
男性から溺愛される「ど本命」になるためには、

「この子はそのへんの恋愛中毒の女の子とは違って、芯がある!」

そう一目置かれなくてはならないのです(それでいて、ちょっぴりHだと最高❤)。

アイさんはきっと優しくて思いやりがあるから、すべてを彼のペースや彼の思うように合わせてしまうのでしょう。

でもその姿は男性からしたら、自分を持ってない女性として映ってしまい、結果的に裏目に出ちゃってるんですよね。今のままだとどんな男性とお付き合いをしても同じことでつまずいてしまいます。

なので。

趣味や仕事といった恋愛以外で夢中になれることを本気で探してください。

貴女が恋愛以外のことに夢中になっていたら、男性は勝手に追ってきますよ。優しい女が芯の強さを身につけたとき、最強に輝きます!!

彼とのことはひとまず考えるのを止めて、自分が夢中になれるものを見つけてみてくださいね(今すぐには別れても別れなくてもどちらでもいいです)。

その先にほかに運命の彼氏が見つかるかもしれませんし(笑)。

Q2.50歳目前のバンドマンを本気で愛してしまいました

 仕事と趣味で忙しい50歳目前のバンドマンに片思いしています。

 彼も私に好意を持ってくれていてメールのやり取りはたまにしますが、その先に進むにはどうしたらいいでしょうか。私の想いは伝えてあります。彼はライブを見に行くと喜んでくれますが、ファンとして、ではなく、彼女になりたいです。

 この関係はかれこれ1年半続いていて、しかも遠距離。彼のことを本気で愛してしまって、毎日辛いです……(苦笑)。(44歳未婚♀・みう)

A2.ファンだと思われた時点で「恋愛対象外」

みうさんはじめまして。神崎メリです。
実は私の周りにも、あるアーティストの追っかけをしていた友人がいます。

その友人は小箱のイベントなどにせっせと通ってそのアーティストと顔見知りになり、「ファンなんです!!」とアピール。目が合えば、「よっ!」と声をかけてもらえるくらいの関係になりました。ですが、それ以降は一線を引かれて進展せず……。

イベントには同じように彼狙いの女の子たちがウヨウヨいたそうですが、彼はあくまで紳士にふるまい、皆をファン扱いしていたそうです。

そんなある日、イベントに見慣れない顔の女の子が来たのだそう。その場の流れで、友人と女の子、そしてアーティストの3人で会話をしたところ、

女の子は「え? お兄さん有名人なん? うちまったく知らなかった~」とケラケラ。緊張して萎縮している友人を尻目に自然体かつニコニコとおしゃべりを始めたそうです。

そのときのアーティストの瞳を見て、友人は「彼、この子に恋しそう! ヤバイ」と直感。

案の定、後日、そのアーティストの恋愛スクープが! 

週刊誌を開いて愕然……その女の子だったそうです(写真では“目隠し”が入っていても、知り合いにはバレるっちゅ~の)。

何が言いたいのかというと、男性は狩猟本能に従って生きているので、「ファンです!」「好きです」と女性からグイグイと来られてしまうと、恋心のスイッチは入りません!

自分から追いかける理由がないからです(たとえHしたとしても、有名人がそうそう本気にはならない理由はコレ)。

★最後に一回引いて見るべし

なので、もし私ならライブに行ってもあえて彼とは話さずに、他の人とニコニコしながら話をして帰ります。

(当てつけっぽいイチャイチャではなく、ニコニコ会話がポイント!)

それを何度か繰り返しているうちに、彼が「最近メリちゃん冷たいね~」なんて茶化してきたら、

「◯◯さん、まったく脈がないみたいなんで、諦めました(笑)。
でも、音楽は好きなので応援しますね~!」

とさわやかに笑って、お手洗いに行くフリをしてその場から去りましょう。

そこから万が一、彼が恋愛モードで追いかけてきても、焦らずに「少し考えさせてください」と様子をみます。追ってこなけば、本気で脈なしと判断して諦めます(笑)。

みうさんは今まで押してきた状況です。

一度引いて反応を観察してみましょう! 
くれぐれも舞い上がったふるまいは厳禁ですよ!

神崎メリ
記事一覧
恋愛コラムニスト
ドイツハーフ。自身の離婚・再婚・出産という経験から「男心に寄り添い、しかし媚びずに、女性として凛として生きる力」=「メス力」と命名し、それこそが幸せの第一歩だと提唱している。男ゴコロや恋バナを発信する公式ブログのアクセス数は月間200万PV以上。Instagramのフォロワー数は12万人を超える。

著書に「魔法の『メス力』」(KADOKAWA)、「大好きな人の『ど本命』になるLOVEルール~"運命の彼"にめぐり逢い、ずーーーっと愛され続けるための秘密の法則」(大和書房)、「神崎メリのヒロイン手帳2020」(扶桑社)、「ど本命の彼から追われ、告られ、秒でプロポーズされる! 秘密のメス力LESSON」(SBクリエイティブ)、予約段階でAmazon総合1位〜発売前重版決定の最新刊「男のトリセツ」(マガジンハウス)が5日で3刷と好評発売中。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫の二股浮気に愛想が尽き…離婚を決意した40代女性のケース
 長引くコロナ禍では「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱えて...
並木まき 2021-06-10 06:00 ラブ
興味ない男性からのありがちな勘違いアプローチ5選&対処法
 男性から好きになってもらえるのは、嬉しいものですよね。でも、その相手が自分が好意を抱いている男性とは限りません。時には...
恋バナ調査隊 2021-06-09 06:00 ラブ
結婚相談所に初登録!“婚活スイッチ”が入ったまさかの一言
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2021-06-15 09:11 ラブ
スメハラは恋人しか気づけない? 100年の恋も冷めるニオイ話
 どんなに顔が好きでも、性格が合っていても。そのすべてを凌駕して恋愛関係を終わらせるものがあります。100年の恋も冷める...
ミクニシオリ 2021-06-08 06:00 ラブ
冷たい態度をとる男性に秘められた5つの心理&対処方法
 好意を抱いている男性から冷たくされると、ショックですよね。勇気を出してアプローチしたのにそっけない態度をとられたら、「...
恋バナ調査隊 2021-06-07 06:00 ラブ
腐れ縁からの結婚ってあり…?見極めておくべき7つのポイント
 長く交際している彼氏がいる人の中には、別れては復縁を繰り返している人もいれば、“長い春”のように交際が続いている人もい...
恋バナ調査隊 2021-06-06 06:00 ラブ
よりを戻してほしいのに…元恋人のために離婚した女性の焦燥
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-06-05 06:10 ラブ
こんなことになるとは…元カノの離婚に頭を抱える男性の弁明
「冷酷と激情のあいだvol.41〜女性編〜」では、元カレへの気持ちが再燃し離婚をした女性・Jさんの困惑をご紹介しました。...
並木まき 2021-06-05 06:14 ラブ
「ご飯は簡単でいいよ」…夫の無神経発言にイラ立つ妻の本音
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。コロナ渦の緊急事態宣言や蔓延防止措置などにより、「自宅で毎日食事をとることで...
山崎世美子 2021-06-05 06:00 ラブ
学歴なんて関係ない! 東大卒男性が1年追い求めた奥様の魅力
 言わずもがな日本一の秀才が集結している東京大学出身の男性は、どんな女性と結婚したいと考え、どんな女性を伴侶として迎える...
田中絵音 2021-06-04 06:00 ラブ
他人事じゃない!?不倫をする女性の7つの特徴&始める心理
 ドロドロした不倫なんて、小説やドラマの中の出来事……そう思う人もいるかもしれませんね。でも、昨今、不倫報道で賑わう芸能...
リタ・トーコ 2021-06-04 06:00 ラブ
コロナ禍で明暗クッキリ…結婚できる人と別れる人の違いとは
 長引くコロナ禍、そして緊急事態宣言やまん延防止措置。そんな苦難を乗り越えて見事ゴールインを決めたカップルと、残念ながら...
内藤みか 2021-06-03 06:00 ラブ
勘違い? 恋愛で“脈あり”と思ってしまいがちな男性の行動5つ
 好きな人との距離が縮まると、「もしかして彼も私に気があるのかも?」と嬉しくなるものです。でも、中には「勘違いだった」と...
恋バナ調査隊 2021-06-03 06:00 ラブ
いい男を逃したくない人必見! “男を見る目”を養う方法とは
 職場や合コン、友人の紹介やネットを通して、私たちはさまざまな人に出会います。その中で、絶対にゼッタイにぜったいに逃して...
若林杏樹 2021-06-02 06:00 ラブ
彼は運命の相手かも?“ソウルメイト”の6つの特徴&出会う方法
 みなさんは、“ソウルメイト”をご存知ですか? あなたの周りにいる「前にも会ったような気がする……」と思う人は、もしかし...
恋バナ調査隊 2021-06-02 06:00 ラブ
仕事か結婚か…23歳の私は外堀りを埋められて別れを選んだ
「結婚できるとは思っていなかった」「結婚願望がなかった」。そんな40歳オーバーの男女が結婚に至った経緯とは――。「40代...
内埜さくら 2021-06-15 09:18 ラブ