集中力“ガタ落ち”の救世主「ハイスペックおやつ」4選【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-03-09 06:00
投稿日:2023-03-09 06:00

3. 集中力アップによいおやつ4選

 一般的に、おやつと呼ばれる食品のなかにも、集中力を高めたり、集中力の維持に役立ったりするものがあります。ここでは、集中力を高める代表的なおやつを紹介します。

3-1. <ブドウ糖>が含まれるもの

 脳に必要な唯一の栄養素は、ブドウ糖といわれています。ブドウ糖は、からだにためておくことができないため、集中力が足りない場合、脳がブドウ糖不足になっている可能性があります。

 ラムネは、ブドウ糖が多く含まれており効率的に脳へブドウ糖が補給できます。手軽に食べられ、また、即効性も期待できるのでおすすめです。

3-2. ビターなチョコレート

 チョコレートには、ポリフェノールの一種、カカオポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールは、脳への血流量を増加させ、脳の活性化に役立つと考えられています。

 また、チョコレートには苦味成分であるテオブロミンが含まれています。テオブロミンは集中力や記憶力を高める効果があるといわれています。

 しかし、チョコレートは急激に血糖値が上がりやすくなる可能性もあります。できるだけ、血糖値が急激に上がらないように、ビターチョコレートやハイカカオのチョコレートを選ぶのがおすすめです。

3-3. よく噛んで味わうもの

 ガムグミは自然と咀嚼回数が増えるおやつです。噛むことは脳の活性化につながります。ガムは長い時間、噛み続けることができ、刺激的な味で目が覚めるようなものもあります。

 グミはコラーゲンを多く含み、ビタミンが摂れるようになっているものもあり、味や硬さのバリエーションも豊富。集中力を高めたい場合には、ハード系のグミがおすすめです。

 塩昆布茎わかめ、あたりめ、さきいかなど、お酒のおつまみのようなものの中にもよく噛んで食べるものがあります。これらを利用するのもおすすめです。

 よく噛んで食べるものの多くは、比較的カロリーが低いことも利点のひとつといえるでしょう。

3-4. チーズ類

 集中力を高めるために必要な成分はブドウ糖だけではありません。ドーパミンという神経伝達物質も、集中力を高めるためには必要な成分です。

 そのドーパミンの材料となるものが、アミノ酸の一つのチロシンになります。チロシンを原料とし、体内でドーパミンが合成されます。

 チロシンはチーズ類に多く含まれます。裂けるタイプのチーズやナチュラルチーズはおやつとしても、手軽に食べられておすすめです。

4. 身近なおやつで集中力を回復しよう!

「おやつで集中力が取り戻せるなんて、なんだかお得ですね」

 理恵子さんは嬉しそうに言います。

「そうよね。なんだか得した気分。最近では、工夫されたおやつも多くて、有効な成分が効率よく摂れるようになっているものもあるから、いろいろ試してみるといいわ」

 えりのボスは笑って付け加えます。

「くれぐれも食べ過ぎには注意してね」

「はい! さっそく帰りにスーパーで買って帰ろうと思います。ありがとうございました」

「ええ、また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていく理恵子さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 山形ゆかり

 薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘル-youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」(オンラインAI漢方)を詳しく見てみる

■YouTube「Medical Health CH」
コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


美容家熱弁!40代以上に大人気のプチプラで“買い”な最新作(UV対策、ポイントメイク、ヘアアレンジ)は?
 ここ数年で「プチプラ」と呼ばれるコスメのレベルが、格段に上がっていますよね!  大人世代が使っても納得と満足の両方を...
噂の美容法「タオルで顔拭きはNG」って嘘でしょ!? 医師3人の回答は/専門家監修【美容のウソ・ホント】
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
洋服でお金を浪費する人の特徴4つと回避策。通販サイトは“鬼門”かも?
 お金は稼いでいても、なかなか貯金が貯まらない人に多い特徴が「洋服でお金を浪費している」ケースです。なかには、洋服はたく...
お風呂から出てもすぐに足先が冷えるのはなぜ?【専門家監修】温活で全身ポカポカにする秘訣とコツ
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代が実例チェック! アラフォー女性がハマる“逆パンダ”アイメイクの罠
 アラフォー世代のみなさ~ん。若々しさを意識して華やかなメイクをしたつもりなのに、気づけば目元が浮き上がり、さながら“逆...
夫がハゲてきた…プライドも頭皮も傷つけない伝え方と妻にできること3つ
 夫婦の間でも、デリケートで伝えにくいのが「夫のハゲ問題」です。ハゲてきたと感じても正しい伝え方をしない場合、夫を傷つけ...
ダイエット成功の秘訣は「楽痩せ」【薬剤師監修】過去の失敗は“宝”。本当に好相性な超簡単ダイエットは?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「なんだかキマらない…」【美容家厳選】“メイク下手”40代こそ使いたい! 優秀プチプラ3選
 40代以上の自称「メイク下手」女性の多くが悩む「昔と同じようにメイクをしても、なんだかキマらない」問題。きちんとメイク...
「膣トレ」きちんと知りたい!インナーボール、膣ハイフ、膣ヒアルロン酸はwinwinな治療法!?
 この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問を分かりやすく“一発回答”。美容外科医の増田えり...
20代女子が再現する「昭和のリバイバルメイク」の落とし穴。黒のリキッドアイライナーは“鬼門”です
 リバイバルメイクは懐かしさと同時に、どこか新しさを感じさせる魅力がありますよね。しかし40代が昭和メイクをそのまま再現...
ブラの跡が消えないんだけど…! 年齢のせいだと諦める前に知っておきたい原因と対策
 着替えようとした時、背中や肩にブラの跡がしっかりついて消えないことはありませんか? 放っておくとかぶれて赤くなったり、...
40手前で老眼疑惑!?【薬剤師監修】目がかすむ…酷使による「アイフレイル」ってなに?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代の「顔色悪い」問題を救う2アイテム! C塗りとW塗りをお試しあれ♡
 新年は、メイクにも変化を取り入れたくなるもの! 大人世代が簡単に、かつ瞬時に垢抜けを狙うなら、ベースメイクにおけるカラ...
眼瞼下垂を治したい! 美容外科界隈で「世紀の大発明」と呼ばれる手術とは?【目元の美容専門医師が解説】
 この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問を分かりやすく“一発回答”。今回は『眼瞼下垂につ...
白髪以上に40代のパサパサ髪は老けて見える説…【薬剤師監修】更年期の“老け髪”対策
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ウン十年生きてもメイクが苦手! おてもやん、人食いおばば…勇気が出る!? メイク失敗あるある6選
 メイクが上手にできなくて、「自信がない」「もうノーメイクでいいや」と諦めていませんか? でも実は、メイク上手に見える女...