リアルSEX!レズビアンマッチングアプリの美青年との快楽 #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-03-03 06:00
投稿日:2023-03-03 06:00

こうなって良かった

 ドピュッ、ドピュッ!

 濃厚なザーメンが私の乳房をめがけて、勢いよく噴射したんです。

――ああ……リク……嬉しい。

 アクメを迎えて朦朧とする中、私は目をつむって心からの言葉を囁くと、リクは呼吸を整えながら、私にそっと口づけしてくれたんです。

 その後、胸元に放出したザーメンをティッシュで拭ってくれ、私たちは抱き合いました。

――今、すごく幸せ……。『起きていることはすべて正しい』という言葉があるけど、私、こうなって良かった。これからもこうして時々リクに抱かれたい。

 彼の腕の中で言うと、

――ありがとう。正直、今日で終わりかと思っていたけれど、ユイに救われた……。

 彼もポツリと呟きました。

 それから、再び私たちは愛し合い、2度目のエクスタシーを迎えたんです」

嘘から始まったけれど

――最後は幸せなお2人になって、聞いている私も救われました。リクさんとはその後、どうなっているのですか?

「彼、マッチングアプリはきっぱりやめると約束してくれました。そして、正式……と言っていいのかな……。お付き合いするようになったんです」

――それは良かったですね。

「はい、彼の居住地は北関東と言っていましたが、わりと都内に近い茨城県内に住んでいて、月に3回ほどデートをしているんですよ。

 マッチングアプリのプロフィールにあったように、彼はドライブが趣味なので、星空や海を見たり、自然と触れ合うようなドライブデートが多いでしょうか。

 そして、彼と同じ香水……名前は秘密ですが、ユニセックスの爽やかな香りをまとっています。

 嘘から始まった恋ですが、今はとても幸せです。

 彼のつらい過去は変えられませんが、過去との向き合い方ひとつで、人生は明るいものになる。彼が明るい未来を歩めるよう見守るつもりです」

――本当に良かったですね。

「ありがとうございます。自分がヨガ講師であることも幸いしました。

 普段から深い呼吸を意識することで、精神のバランスをとったり、ニュートラルでいられるよう、さりげなく伝えています。

 レズビアンに憧れた私でしたが、信じられない出会いってあるのですね。もちろん、今後は山あり谷ありでしょうが、それを乗り越えていきたいと思います」

――すべてを話してくれたA子さんの表情は晴れやかだ。

「起きていることはすべて正しい」と言い切ったA子さん。

 その強く温かな瞳がいっそう輝きを増すよう、2人の幸せを深く願いたい。

(了)

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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