一生役立つ!「赤ワインの品種はたった4種」覚えればいい

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-03-22 06:00
投稿日:2023-03-22 06:00

「赤ならまかせて」と言えるようになる!?

 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。前回「白ワインの基本4品種」をご紹介しましたが、今回は赤ワインバージョン!

 ワインを楽しむ席では、泡や白ワインから始まり、その後は必ずと言っていいほど赤ワインの流れになりますよね♪

 そんなとき「赤、何にする? お好みの品種は?」とか「赤ワイン、おまかせするから決めて!」な~んて振られてもあたふたしないように(コレ昔の私の姿・笑)、お店で買う、お店で飲む、おうちで飲む際に「絶対に役立つ王道の赤品種4種」をご紹介します!

絶対に役立つ!王道の赤品種4種

1. カベルネ・ソーヴィニヨン

 世界で最も人気のある「カベルネ・ソーヴィニヨン」(以下CS)。フランスのボルドー地方が原産の黒ブドウで、栽培面積も広いだけに世界中いたるところで栽培されています。

 ワインは色が濃く、ブラックベリーやカシス、ミントやスパイス香などの豊かなアロマで、タンニン強めの凝縮感ある味わい。木樽で熟成させたものはバニラやコーヒーのニュアンスも加わり、「品もありつつ力強い」風味です(こんな女性になりたい!笑)。

 飲みごたえのあるワインですので、やっぱりステーキなどしっかりめのお肉料理に合わせたいですね♪

2. ピノ・ノワール

 CSと並ぶ「二大高貴黒ブドウ」のひとつが、フランス・ブルゴーニュ地方原産の「ピノ・ノワール」「しなやかで官能的なワイン」と言われたりもします♡(私も言われてみたい…笑)

 色調は明るめのチェリーレッド。赤いベリー系果物やチェリーなどの果実香に加え、紅茶やバラの花といった華やかな香りを放ちます。

 渋みは穏やかで酸味が強いのが特徴で、フランスやドイツで造られるものは繊細でエレガントな味わい。ニューワールドといわれる、欧州圏と比べるとワイン造りの歴史が浅いニュージーランドやアメリカ、オーストラリアは完熟した果実の甘さが前面に出たジューシーなスタイルに。“新旧”ともに鶏肉料理とのペアリングがオススメです。

 ちなみに、フランスのシャンパーニュ地方で造られる最高級スパークリングワイン「シャンパン」の主要品種でもありますよ♪

3. メルロ

 そしてCSと同じくボルドー原産で世界中で栽培されている品種が「メルロ」。ボルドー地方でおなじみの品種といえば、CSと思いがちですが、メルロの栽培面積はその2倍以上! 多産で病気に強く、滑らかで包み込むような果実味が人気の秘訣です。

 色調は凝縮感ある黒みがかったダークチェリーレッド。甘美で肉厚な果実を思わせる香りで、酸味は低く、柔らかな心地よいタンニン。豊満・濃厚でまろやかな味わいが特徴です。デミグラスソースたっぷりのハンバーグのほか、赤味噌や甘辛いソースを使ったお料理にも最強に合います!

4. マスカット・ベーリーA

 やっぱり日本固有種もご紹介したい! 新潟原産の「マスカット・ベーリーA」。国内の赤ワイン用ブドウ品種の中で生産量が最も多く、その約半分が山梨県です。

 外観は明るく輝くチェリーレッドで、イチゴキャンディーや綿菓子を思わせる可愛らしい甘~い香りが広がります。味わいはフレッシュな赤い果実味でタンニンは穏やか、軽やかでフルーティーなやさしい口当たりです。

 この品種特有のイチゴ香の成分(フラネオール)はトマトにも含まれているので、トマトを使ったお料理はもちろん、オムライスなどケチャップを使用した家庭料理にもペアリングとしてよく合います♪

CS100%の「コレぞカベソー!」な神旨ワイン

 ……と、基本品種をざっくり頭に入れて飲みたくなったところで(笑)、本日オススメの1本は、伝統国フランスのCSを100%使用した「コレぞカベソー!」的な味わいの『La Gauphioe Cabernet Sauvignon(ラ・ゴフィーヌ・カベルネ・ソーヴィニヨン)』(税込み1529円)。成城石井で購入しました。

 濃縮感あるダークチェリーレッド色から放たれるカシスやバニラの香り。CSならではの濃厚な果実感とスパイシーなニュアンス。口の中全体にワインを行き渡らせて飲み込んだ後、その余韻に赤身肉を入れたくなります。ビターチョコなんかも良いですね♪

「とりあえず!」の上記品種と味わいを頭の隅に入れておけば、飲み会の席で恥をかくことはございません(笑)! そしてアナタもかわいいワインラバーの仲間入り♪ 赤ワイン片手に豊かなワイン生活を……♡

 ※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「爆速ドリア」で料理上手な女になった? 2022.11.26(土)
 絶対に作りたい。  記事を読んだ瞬間、そう心に誓った料理がある。爆速クリエイターおよねさんが教えてくれた「革命的...
「イカの雲丹醤油つぶつぶ和え」ここぞという日の贅沢おつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神楽坂の「そば・郷土料理 九頭龍蕎麦本店」...
「ハタハタの唐揚げ 山椒あんかけ」あんかけで和食上級者に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神楽坂の「そば・郷土料理 九頭龍蕎麦本店」...
「革命的シーフードドリア」片栗粉でホワイトソースを作る!
「爆速レシピクリエイター」およねさんが考案する《ひとり分の分量で》《最小限の工程で》《最低限の洗い物で》作れちゃうレシピ...
およね 2022-11-21 06:00 フード
「福井ポーク、上庄里芋の黒糖炒め」黒糖で野菜をおいしく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神楽坂の「そば・郷土料理 九頭龍蕎麦本店」...
「アペロ」って知ってる?成城石井で買うお手軽1本はこれ!
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-11-16 06:00 フード
「油あげのお袋煮」なんでも詰めちゃう“おばあちゃん”の味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、懐かし...
「豆苗のベビースター和え」ふりかけ感覚で簡単&クセになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「あやとり」の西野太一さんに、1分で...
脳がバグる「カップヌードル 餃子 ビッグ」2022.11.10(木)
「すいませーん、ラーメンと餃子ください」  40年ちょい生きてきて過去何回、このセリフを言ったことでしょう。ラーメンと...
「『大芽園』風焼きそば」麺とモヤシ! 今はなき“名店”の味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
爆速「オートミールお好み焼き」フライパンでまぜて焼く!
「爆速レシピクリエイター」およねさんが考案する《ひとり分の分量で》《最小限の工程で》《最低限の洗い物で》作れちゃうレシピ...
およね 2022-11-07 06:00 フード
つまみになるご飯!「納豆チャーハン」をパラパラに作るコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
「タコとジャガイモのエスカルゴバター」魚介類との相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
覚王山フルーツ大福「弁才天」実食レポ! 2022.11.3(木)
 いま流行りのフルーツ大福。大行列で話題の覚王山フルーツ大福「弁才天」に行って参りました。  朝から並ばないと売り切れ...
ブームの「ノンアルワイン」ぶっちゃけ、本当においしいの?
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-11-02 06:00 フード
餃子の皮で再現! ロシア風餃子をアレンジした「ペリメニ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...