スマホ片手に勃起をヴァギナへ…人妻探偵“盗撮任務”を遂行#3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-03-31 12:16
投稿日:2023-03-24 06:00

「成りすまし」からバトンタッチ!リアルで逢うことに

 そして、Xさんの「ヤバイ、勃起してきた」との返答に、「Xさんのオチンチンの画像も送って」とおねだりする成りすましの要望に、最初こそためらっていた彼も、最終的には勃起画像を送ってくる流れに。

 真っ赤な亀頭と、カリが張り出した立派な勃起の写真が現れた。T子さんは驚きつつも、「男性って簡単に画像を送るんだ」と目を見張る。

 やり取りはなおも続いていた。

――すごいおっきい!

――そうかな。

――いやらしく反りかえって、早くおしゃぶりしたい♥

――俺もT子ちゃんにしゃぶられたい。

「成りすまし」からバトンタッチしたT子さんは、その後、Xさんとチャットを続け、2人は横浜のレストランバーで逢うこととなる。

子煩悩なパパの顔のウラで…

 リアル対面の数日前、Xさんを会社から湘南の自宅まで尾行したT子さんは、彼の息子と妻が駅まで迎えに来た姿を目にし、その子煩悩なパパぶりに大いに驚いた。

(こんな家庭的な男性も、マッチングアプリで女性とやり取りし、セックスの約束までするなんて……)

 そう思いつつも任務遂行すべく、Xさんと秘密のデートに向かう。

 待ち合わせのレストランバーで会ったXさんは、スッキリと整った顔立ちで、45歳という年齢よりももっと若く見える。メガネに短髪で、やや面長の顔立ちは『塩顔のイケメン』と形容していい。

 彼もT子さんを見て「想像以上に綺麗な方だ」と感嘆のため息を漏らす。

 カウンター席で2人は乾杯し、会話は盛り上がる。

 T子さんは「この後、彼に抱かて、性行為の一部始終を盗撮する任務」に緊張しながらも、「失敗は許されない」と自分を鼓舞する。

まさかの生殺し、セックスはお預けに

 そんな中、A社長からLINEが入った。

 化粧室に行ってスマホを見ると、驚きの文言があった。

――悪いが、今日のセックスはナシだ。依頼人から今日はセックスせずにつなぎとめておいて欲しいとの指示があった。T子さんの考えで、何とか次回まで引っ張ってくれ。

 ここまで来てひどい話だが、依頼人の指示には逆らえない。エッチ無しで次回まで引っ張る手段は……T子さんは考えた。

 考えた末、化粧室の中からXさんに、いつものチャットルーム経由で連絡した。

――ねえ、化粧室まで来て。男女兼用だから大丈夫。

 ほどなくして彼が化粧室に入ってくると、T子さんは施錠をして彼に抱きつき、キスをする。

――ど、どうしたの……?

 Xさんは驚きつつも、興奮に頬を赤らめた。

――急に生理になっちゃったの。ごめんなさい……だから、ここでおしゃぶりさせて。

 立ちすくむXさんの前で、T子さんはひざまずいた。

 そして、素早くズボンのベルトを外して下着ごと引きおろす。

 勃起がバネ仕掛けのように、ぶるんと飛び出した。画像で見たよりもカリが張りだし、たいそう卑猥だ。ほのかな汗臭さを感じつつ、T子さんは口を広げて、ペニスを頬張った。

 T子さんは探偵としての任務を果たせるのか――。

 前回までの話はコチラ→第1話第2話

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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