人妻探偵ついにザーメン入手!依頼人が語った苦しい胸の内#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-04-07 06:00
投稿日:2023-04-07 06:00

手コキプレイで勃起は次第に回復

――挿入をしてからの大失態に気づいた。そしてローションを塗り、手シゴキでザーメンのゲットに努めた。その後をお話しください。

「はい、ナマで挿入した時は焦りましたが、Xさんが寝不足で勃起が萎えてきたのは天の助けだと感謝しましたね(笑)。実は、ソープ嬢時代も同じようなことはあったんです。

 酔っているお客さんがなかなか射精に至らなかったり、途中で萎えてしまったり……。でも、なんとか射精させてスッキリして欲しいじゃないですか。『金を払ったのに、フィニッシュできなかった』なんてクレームをつけるお客様もいましたしね。

 そんな時のために手コキプレイをやっていました。左手で睾丸を揉みしだきながら、右手でサオをしごきあげるんですが、握る強弱を工夫したり、時には乳房をこすりつけたり……。

 もちろん、フェラチオだってしますよ。男の人ってやはりビジュアルで興奮しますから、フェラ顔を見せてあげたり、私のEカップの乳房を亀頭になすりつけて、ローションまみれのオッパイをエロティックに見せつけたり……。

 ペニスは次第に回復してきたんです。

カメラの位置から見えるように股間に胸を…

――ほら、だんだん硬くなってきた……。すごいわ。

 私は声を高めました。

――気持ちいいよ……くっ。

 Xさんも快楽に奥歯を噛みしめていました。ローションのニチャニチャという卑猥な音が室内に響いて……。私はICレコーダーで声を拾ってもらおうと、ペニスをしごきながら彼の股間に覆いかぶさり、乳房をなすりつけたんです。もちろん、カメラの位置からよく見えるように。

――ねえ、見て……。私のオッパイがXさんの勃起に圧されてる。

 私はこれ見よがしに、ひしゃげた乳房を見せつけました。

――おお、いやらしいな。

――ねえ、もっとエッチなこと言って……。いやらしい声を聞かせて。

――T子がこんなにエロい女だとは思わなかったよ。

――Xさんの前だからエッチになれるの。

――なあ、パイズリしてくれないか……?

 彼は仰向けのまま目を輝かせたんです。

「仁王立ちパイズリ」を選んだワケ

――えっ?

――頼むよ。いいだろう?

 私は脇に置いてあるコンドームを横目に、手シゴキの力を緩めました。

――分かったわ。じゃあベッドから降りて仁王立ちになって。

――OK。

 Xさんは素直に応じてくれました。パイズリには、寝そべったままやシックスナインのパイズリなど、いくつかの体勢がありますが、私が選んだのは「仁王立ちパイズリ」です。

 男性が立ち、女性が膝立ちになってバストにペニスを挟む体勢は、フェラチオをしやすく、パイズリとフェラとの合わせ技が楽しめるんです。その際も、カメラに映りやすいよう位置を意識しましたね」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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