悩ましい性交痛に「膣PRP療法」膣美容で叶うデリケートゾーンの若返り

コクハク編集部
更新日:2023-04-26 15:42
投稿日:2023-04-20 06:00

4. 膣PRP施術の流れ

 膣PRP施術は、ほとんど痛みを伴わずに、膣粘膜に注射をするだけで終了します。

 不安を取り除くために、治療前には医師のカウンセリングを受けたり、悩みを相談したりすることも可能です。また、痛み止めや局所麻酔を使用することもできます。

 ただし、保険診療として認められていないため自由診療となります。

 施術料金は医療機関ごとに異なりますが、20~30万円くらいが目安です。

4-1. 施術の流れ

 施術の流れとしては、まず、採血を行います。採血した血液を専用の遠心分離機にかけるため、30分程度の待ち時間が必要です。

 ただし、生理中や、生理前3日間は施術できません。

4-2. 施術後の経過

 血液の準備が出来次第、消毒してマーキングした膣粘膜に10分ほど時間をかけて注入します。

 その後、出血などの異常がなければ施術は終了です。場合によっては、抗生剤の内服や外用を使用するケースもあります。

 ダウンタイムはないため、施術後はそのまま帰宅できます。

4-3. 効果の持続期間

 効果には個人差はあるものの、だいたい施術後1カ月から出はじめ、ピークは3~4カ月後です。効果の持続は、1年~5年ほどとされています。

 1回に注入できる量は決まっているため、さらに多くの注入を希望する場合は、3カ月後に再注入を相談してください。

5. デリケートな悩みを解決して前向きな気持ちを手に入れよう

「えりのさん、あたらしい選択肢を教えてくれてありがとうございます」

 美和さんは、希望が見えたような明るい表情でお礼を言います。

「デリケートな悩みは、解決できないものだと思い込んでいました。でも、自分の血液を使って再生医療ができるなんて思ってもみませんでした」

 えりのボスは、背中を押すようにアドバイスをしました。

「膣PRP療法は、自分の血小板に含まれるさまざまな成長因子を用いることで、からだが本来持っている治癒力を高められるの。だから、膣全体の若返りを期待できるだけでなく、自信も取り戻せて、心も軽くなるわよ」

「ありがとうございます。悩みが解決できそうです」

 と、笑顔でサロンを後にした美和さん。

「ええ、また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていく美和さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(文・コクハク編集部/漫画・腹肉ツヤ子)

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

YouTube「Medical Health CH」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


【2022年アツかった記事】アラフォーの性交痛 相性悪いから濡れない?(薬剤師監修)
【えりのボスの「あと半歩で幸せ」】 (2022年7月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※ ...
膣から湯が漏れる!女力を取り戻す膣トレ講座【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
隈取になってない!? “メイク下手”アラフォーあるあるを再現
 年齢を重ねていくにつれてシミやシワ、くすみが気になるのは普通のこと。でも、コンプレックスなどを隠すためにメイクをしたの...
ピルの「オンライン処方」ってどうなのよ? PMSと生理痛に悩むコクハク編集部員が“不安あるある”の疑問をぶつけてみた
 東京・中央区にあるコクハク編集部。「あー寒い、寒い」とひざを突き合わせ、ああだこうだと談議するのは、『ピルのオンライン...
40代のすっぴん外出を考えてみた! 距離、手抜きNGパーツは
 コロナ禍でマスク生活が長引く中、「これを機に美肌を目指そう!」とすっぴん生活を送る人は増えているようです。ただ、世間の...
デリケートゾーン洗うとしみるんですけど!2022.12.26(月)
 私のデリケートゾーン(外陰部)に起きた“異変”は、ある日突然、何の前触れもなくやってきました。  いつものように...
安っぽいクシ&ブラシから卒業! 買って大正解だった3タイプ
 ショートカットにしてから、クシがスタイリングの必須アイテムになりました。アホ毛や髪の絡まりなどを整え、スムーズな手触り...
カシミヤは自宅で洗濯できる? お手入れ方法や洗い方のコツ
 軽くて暖かくて着心地の良いカシミヤは、マフラーやセーターなど冬にとても重宝する素材ですよね!  でも気になるのがお...
3,030円の努力!健康ランドを朝に晩に美容的に活用してみた
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
ついに下の毛にも白髪が! 4つの原因と今すぐやりたい対策法
 年齢を重ねていくと生えてくる白髪。女性は老けて見られないように抜いたり染めたり、さまざまな対策をしているでしょう。でも...
性交痛の原因は膣の乾燥?レスを防ぐ保湿方法【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
痩せる気はある! ダイエット言い訳あるあるを封印する方法
 これまで、あらゆる種類のダイエット方法を試してきたけれど、長続きしなかった人は多いですよね。痩せたいと思っているのにつ...
20代が残念に思う アラフォーの「残念チーク」を画像で解説
 チークは、アラフォーになったら絶対に使ったほうがいいコスメだと、筆者は自信をもって宣言します!  顔の血色を上げ...
「タバコくさっ」飲み会後にも役立つ! 服の臭いを消す方法
 どんなにおしゃれで素敵な女性でも、すれ違った時にいい香りがするのとタバコ臭いがするのとでは印象が大違いですよね! でも...
月経カップはいつ捨てる? 素朴な疑問からお手入れ方法まで
 生理の時期って、ナプキンの交換や経血の漏れが気になってリラックスできませんよね。最近では「月経カップ」というアイテムが...
夜の最悪のタイミングで足がつる!つらい“足のつり”対策3選
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...