女性だけじゃないYO!「スマホ&パソコン童貞」60代オヤジの幸福論

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2023-07-15 19:45
投稿日:2023-07-15 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞としてメディアに登場し注目を集めています。

 連絡手段は今も昔もイエデン(家電)オンリー。スマホもパソコンも「持たない」を貫く山口さんが、それなしでは生きられない現代人を見て思うことは──。

スマホが世界を戦争に向かわせる?

スマホ? 持ってないよ (C)コクハク
スマホ? 持ってないよ (C)コクハク

 女性だけではなくスマホもパソコンも知らない、スマホ・パソコン童貞でもある山口明です。

 最近、電車に乗ると、オレ以外のすべての人がスマホの画面を眺めている状況によく遭遇するんだ。乗客が全員、手もとの小さな画面を見つめてるんだよ?

 みんなが同じひとつの方向を見ている状態になんだか全体主義的な怖さを感じるよね。かつての日本がそうだったように、こんな状況が世界を戦争に向かわせたりするんじゃないのって思っちゃったよ。これって、もしかしていつか来た道だったりして……。

 ──スマホやパソコンまでも童貞を貫くのは、時代の流れに逆らっているんですか?

「全体主義に対するささやかな反抗!」とか言ってみたいけど、そんな真面目な志はまったくなくて、単にオレが異常な“メカ音痴”というだけ(笑)。ATMが普通に使えるようになったのが50歳を過ぎてからという、超アナログ人間なんだ。

 ──アウトサイダーを気取っていたワケじゃなかったんですね。

スマホは新手のドラッグ?

何を手に入れて、何を手放すのか (C)コクハク
何を手に入れて、何を手放すのか (C)コクハク

 ところで、アップルのスティーブ・ジョブズが若いころはヒッピーだったこと、iPhoneを使っている人たちは知っているのかな? 自身もドラッグを使用していた時期があったと明かしているし、その経験にインスピレーションを得たことも語っている。

 そんなドラッグ・カルチャーの洗礼を受けた人がつくったパソコンやスマホに中毒性があるのは当たり前だと思うんだよ。「スマホ=新手のドラッグ」だと考えたら、そりゃあ簡単に止められないのは当然だよね。

 スマホやネットが人間に対して肉体的にも精神的にも悪影響を与えると、最近言われるようになってきた。イギリスの大学の研究で、フェイスブックなどソーシャルメディアへのアクセスを遮断した場合、どんな変化が起きるかという実験があったんだけど、幅広い意味での「幸福感度」や「生活満足度」の上昇が証明されたそうだよ。

 ただ、スマホやネットを捨てれば「幸せに生きられる」というデータがあったところで、みんなスマホは捨てられない。あると便利だからなんだろうね。

山口明
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プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

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