女性用性感セラピストが救われた脳イキ 某商社S女の激痛プレイ中も…#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-06-30 11:57
投稿日:2023-06-23 06:00

男性への憎しみが伝わってくる

――恐ろしいですね。聞いていて鳥肌が立ちました。

「僕も初めての経験だったので、驚きました。ただ、殴られているうちに、彼女の男性に対する憎しみが伝わってくるんです。

 最初に言われたように、彼女はキャリアウーマンで仕事を頑張っている。でも、昭和気質の上司にパワハラを受けている。上司に反抗できないストレスが、女風でセラピストをいたぶるという行為に転嫁させていると察しました」

――ジンさんは常に冷静で頭が下がります。続けてください。

「しばらく頬を殴られ続けると、

――ベッドに四つん這いになって、尻を向けて!

 そう命じられました。

ムチの衝撃に思わずうめき声を…

――はい……。

 命令通りベッドで四つん這いの姿勢をとり、彼女に尻を向けたとたん、彼女はバラムチを手に取り、一気に振りおろしてきたんです。

 ヒュンとムチが風を切る音とともに、尻がビシッと打たれました。

――ううっ!

 けっこうな衝撃があり、僕は思わず声をあげてしまったんです。それに味をしめたのか、リオさんは、

――もっと苦しそうにうめけ! 私に謝れ!

 怒鳴り散らしながら、いくどもムチを振りおろしては、背中や尻を滅多打ちにしてきたんです。僕は声をはりあげました。

プロと素人の圧倒的違い

――ううっ、申し訳ありません!

――もっと詫びろ!

 リオさんは狂ったように謝罪を強要し、なおもムチで僕の体を痛めつけました。

(この人、相当ヤバイな……)

 続けざまにムチを打たれて、僕の背中と尻に激痛が広がっていきました。実はプロの女王様であるヒスイさんに飼われていた時、このようなムチ打ちも経験しましたが、プロの彼女はこんな無茶はしなかった。

 奴隷のM男がケガをしないよう、細心の注意を払いながら、プレイをしてくれたんです。

 でもリオさんは違いました。苛立ちの感情むき出しで、いくども同じ部分を強打する。この段階で『素人のS女は恐ろしい』と感じたんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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