ついに睡眠の悩みが襲ってきた!朝スッキリ起きるための改善法と漢方薬

コクハク編集部
更新日:2023-07-06 06:00
投稿日:2023-07-06 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

1. 朝にスッキリ起きられない…熟睡できていないかも?

 今回のご相談は、まどかさん(38歳女性・仮名)から。

「最近、朝にスッキリ起きられなくて。睡眠時間は前と変わらないのに、ぐっすり眠れた感じがしないんです」

 憂鬱そうな表情で、まどかさんはこぼします。

「眠りが浅いと、つらいわよね。私も寝起きがスッキリしないと、1日ぼんやりした感じになってしまうわ……」

 共感しながらうなずくえりのボス。

「眠りが浅くなる背景には、ストレスや体内時計の乱れなど、さまざまな原因が考えられるのだけれど。30代後半になって眠りの質が悪化したのなら、『プレ更年期』が影響している可能性もあるわね」

「プレ更年期?」

「ええ。本格的な更年期に入る前のおよそ10年間のことを、一般的にプレ更年期と呼ぶの。更年期は閉経前5年、閉経後5年の45~55歳頃の時期のことだから、プレ更年期はだいたい35~45歳よ」

「じゃあ、私もプレ更年期なんですね」

「プレ更年期には女性ホルモンの分泌が乱れて、眠りが浅くなる人もいるのよ。眠りが浅くなる以外にも、寝つきが悪くなったり、夜中に発汗して目覚めてしまったりと、プレ更年期にまつわる睡眠トラブルは人それぞれよ」

「ふむふむ……詳しく聞かせてください」

 真剣な表情で聞き入っているまどかさん。

 これは放っておけません!

2. 眠りが浅くなる原因

「えりのさん。どうしてプレ更年期になると、睡眠のトラブルが出やすくなるんですか?」

「女性ホルモンの分泌低下が自律神経に影響を及ぼすからだと考えられているわ。女性ホルモンは卵巣から分泌されるものなのだけれど、卵巣の機能が低下して女性ホルモンが減少すると、自律神経のバランスも崩れてしまうの」

 女性ホルモンの分泌や自律神経のバランスには、脳の視床下部という部分が関わっています。

 プレ更年期や更年期に卵巣からの女性ホルモンの分泌が低下すると、視床下部は卵巣からより多くの女性ホルモンを分泌させようとします。

 しかし、卵巣は視床下部の命令通りに女性ホルモンを出すことはできず、結果として視床下部の働きが乱れて自律神経にも影響が出るのです。

 自律神経のバランスが崩れると、睡眠のトラブルや動悸、イライラ、急な発汗などの症状が出る場合があります。

プレ更年期の睡眠トラブルに対処するには、自律神経の乱れを解消することが大切よ」

「乱れの解消……? なんだか難しそうですね」

「心配しなくても大丈夫。自律神経に働きかけていくための、具体的な方法をお伝えするわね」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


【2022年アツかった記事】アラフォーの性交痛 相性悪いから濡れない?(薬剤師監修)
【えりのボスの「あと半歩で幸せ」】 (2022年7月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※ ...
膣から湯が漏れる!女力を取り戻す膣トレ講座【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
隈取になってない!? “メイク下手”アラフォーあるあるを再現
 年齢を重ねていくにつれてシミやシワ、くすみが気になるのは普通のこと。でも、コンプレックスなどを隠すためにメイクをしたの...
ピルの「オンライン処方」ってどうなのよ? PMSと生理痛に悩むコクハク編集部員が“不安あるある”の疑問をぶつけてみた
 東京・中央区にあるコクハク編集部。「あー寒い、寒い」とひざを突き合わせ、ああだこうだと談議するのは、『ピルのオンライン...
40代のすっぴん外出を考えてみた! 距離、手抜きNGパーツは
 コロナ禍でマスク生活が長引く中、「これを機に美肌を目指そう!」とすっぴん生活を送る人は増えているようです。ただ、世間の...
デリケートゾーン洗うとしみるんですけど!2022.12.26(月)
 私のデリケートゾーン(外陰部)に起きた“異変”は、ある日突然、何の前触れもなくやってきました。  いつものように...
安っぽいクシ&ブラシから卒業! 買って大正解だった3タイプ
 ショートカットにしてから、クシがスタイリングの必須アイテムになりました。アホ毛や髪の絡まりなどを整え、スムーズな手触り...
カシミヤは自宅で洗濯できる? お手入れ方法や洗い方のコツ
 軽くて暖かくて着心地の良いカシミヤは、マフラーやセーターなど冬にとても重宝する素材ですよね!  でも気になるのがお...
3,030円の努力!健康ランドを朝に晩に美容的に活用してみた
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
ついに下の毛にも白髪が! 4つの原因と今すぐやりたい対策法
 年齢を重ねていくと生えてくる白髪。女性は老けて見られないように抜いたり染めたり、さまざまな対策をしているでしょう。でも...
性交痛の原因は膣の乾燥?レスを防ぐ保湿方法【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
痩せる気はある! ダイエット言い訳あるあるを封印する方法
 これまで、あらゆる種類のダイエット方法を試してきたけれど、長続きしなかった人は多いですよね。痩せたいと思っているのにつ...
20代が残念に思う アラフォーの「残念チーク」を画像で解説
 チークは、アラフォーになったら絶対に使ったほうがいいコスメだと、筆者は自信をもって宣言します!  顔の血色を上げ...
「タバコくさっ」飲み会後にも役立つ! 服の臭いを消す方法
 どんなにおしゃれで素敵な女性でも、すれ違った時にいい香りがするのとタバコ臭いがするのとでは印象が大違いですよね! でも...
月経カップはいつ捨てる? 素朴な疑問からお手入れ方法まで
 生理の時期って、ナプキンの交換や経血の漏れが気になってリラックスできませんよね。最近では「月経カップ」というアイテムが...
夜の最悪のタイミングで足がつる!つらい“足のつり”対策3選
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...