男性用のレース下着って知ってる?トム・クルーズと極道の「色気」の正体

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-09 21:52
投稿日:2023-09-16 06:00

下着のお洒落は死の緊張感?

 子どもの頃、母親に「外出した先で事故にあったりしたときに下着が汚いと恥ずかしいから、常に下着はきれいな物を身に着けろ」と言われたので、オレが着用しているのはエブリディ“勝負下着”なんだ。

 ──とは言っても勝負する気はないんですもんね(笑)。でも素敵ですね。

 母親の遺言を守ってるんだよね……ってまだ生きてるんだけど。(在宅での介護を経て現在は施設に→詳しくは前回の記事にて

 やっぱり下着がお洒落じゃない奴は、「きょう死ぬかもしれない」って緊張感がないと思うんだよ。

 フランスの作家のジョルジョ・バタイユが著書で述べているように、「死」と「エロティシズム」は直結している。つまり「死を意識している人」こそが最高にセクシーな存在なんだ。

 映画の中のトム・クルーズが魅力的なのは、命懸けのスタントを自身でやっているからだし、極道の方々に色気があるのも、つねに自分が死ぬことを覚悟しているからじゃないかな。

 きっと、毛皮やレザーのファッションに色気を感じるのだって、それらが「動物の死骸」だから。そもそも革ジャン自体、戦闘機のパイロットのために作られたのが始まりらしいから、それこそ強烈な「死の匂い」がムンムン……。

 んっ? もしかして、レースの下着と革ジャンどちらも愛用しているオレって最高にセクシーなんじゃ!? 常に股間は濡れているしね。

 ──加齢による尿漏れでしょうか。早めに泌尿器科を受診してくださいね。

 え~っと、鋭い指摘(?)があったのでまとめに入ります。

 お店を訪れて感じたのは、男性の下着も日々進化してるとはいえ、女性向けの圧倒的なバリエーションの豊富さに比べたら、まだ発展途上だということ。

 攻めたデザインが増えているのは確かなんだけど、やっぱり白とか黒とかベーシックな色が多くて全体的にジミなのよ。個人的にはもっとカラバリを増やしてもらって、さらに柄モノの展開なんかあると気分が上がるよね。ロックTシャツみたいな主張の激しいデザインの下着もあったらいいな。

 見えないところにこだわる男性も増えているし、伸びしろのあるマーケットだから、こういうところにビジネスチャンスがありそうだよね。まだ手を出してない下着メーカーの皆さん、DOなのYO!! それでは次回も楽しみに。

(聞き手・箕浦恵理/コクハク編集部)

【プロ童貞のつぶやき(おまけトーク)】

 今回は下着に関する書籍を紹介。アーティストの秋山あいさんの「パンティオロジー」(集英社インターナショナル)です。

 いろいろな国籍、年齢、職業を持つ33人の女性の「お気に入りのパンティ」をドローイングとテキストでまとめた現代アートな1冊。今の社会や文化を「下着を観察する」という行為を通して考察した学術的な本でもあります。童貞戦線、本日も異状なし。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


イジリとイジメの違いは?関西出身者は思う「わからん人は使用厳禁!」
 みなさんの生活圏には「イジる文化」はありますか? 私は関西出身なので、お笑いの文化が身近にあり、小さな頃からイジリ慣れ...
プレゼン怖い問題 緊張しない5つの方法で苦手意識をなくす!
 会社でのプレゼンや学校での保護者会など、人前で喋るときに緊張して本領発揮できなくなってしまう人はよくいます。たしかに、...
にゃんたま撮影=合法! プリプリな美少年“たまたま”に大注目
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場にひとりはいる!? 驚くほど「働かないおじさん」対策法
 会社で働いていると、びっくりするほど仕事をしないおじさんっていませんか?  働き盛りのアラサー、アラフォー女性にとっ...
三匹寄れば文殊の知恵 2023.3.1(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
超絶かわいい! 春の花「シレネ サクラコマチ」最強の飾り方
「へー!」  以前なにげなく見ていたNHKの特集番組で、思わず声が出たことがございました。なぜテントウムシは自然と...
写真の黒枠は要注意! 40代なら知っておきたい年賀状マナー
 年々、デジタル化が進む現代では、年に一度、心を込めて書く年賀状の意義も大きくなっていますよね。でも、実は年賀状には意外...
BiSHセントチヒロ・チッチ「ハクと坊のきょうだい猫は人を虜にする」
 私、このコたちを我が家に迎える前から、ふたりのファンだったんです。 「セントチヒロ・チッチ」の名前の通り、私はジ...
「新井モーニング」からのストリップ劇場へ 2023.2.28(火)
 書店員でエッセイストで踊り子。コクハクで連載中の新井見枝香さんが出演するストリップを観に行ってきました。ストリップ初心...
自分を追い詰めないで アラフォー女性管理職5つの悩み&解決法
「課長に昇進したのはいいけど、意外とツラい〜!」そんなアラフォー女性、増えています! 豊富な経験から職場で責任あるポジシ...
日光浴&岩盤浴♡ くるんとしたポーズで“たまたま”をチラリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
見栄っ張りな女の「隠れ心理と付き合い方」を知って楽になる
 あなたの周りに、見栄っ張りな女はいませんか。友達だと思っていても、会うたびに見栄を張られると、疲れてしまいますよね。こ...
職場にウジャウジャいる!?「老害社員」特徴5つと付き合い方
 さまざまな年齢の人が働いている職場では、かなり年の離れた定年間近の上司や先輩とも付き合わなくてはなりません。人生の先輩...
何でもない日、いつか良い思い出になる時間 2023.2.27(月)
 行きかう電車を眺める2人。  なにか会話をするでもなく、ただ同じ方向を向いている。  記念日やイベントごと...
ママ友が10人目のご懐妊!? ヤバいカミングアウトLINE3選
 人は見かけによらないといいますよね。実際に普段抱いている印象とはまったく違う「意外な一面」を持っている人がいたりいなか...
朝に弱いけどショートスリーパーに憧れる 2023.2.26(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...