更新日:2023-07-28 10:39
投稿日:2023-07-21 06:00
LINEで頻繁にやり取りをするように
――あまりにもいろんなことがあり過ぎて、驚いています。続けてください。
「翌週からリトミック教室が始まり、週2でユリちゃんとユウキが来るようになったんです。子供さんだけではなく親と一緒に参加することがルールなので、音楽に合わせて歌ったり、踊ったり……。
ユリちゃんが来る時は、うちのアンナも一緒に参加させて、私が弾くピアノに合わせて、楽しくレッスンしましたね。
ユウキとは頻繁にLINEでやり取りをしました。多くはレッスン関係ですが、時々ヨウコの愚痴もありましたね。
そんな時、私は彼女の不幸を願いながら、ユウキを懸命に励まして『次のレッスンではユリちゃんの好きな歌を選ぶから教えて』とか『ユリちゃん、格段に歌がうまくなったわよ』と、ユリちゃんにも特別に目をかけていることをアピールしたんです。
ちなみに、ユリちゃんが通うリトミック教室の講師が私だということは、ヨウコに知らせていないようです。
突然のSOS
HPの講師の写真は、ユリちゃんが入会してからサイズを縮小しました。今はヨウコにバレたくないですし、可能なら、最高のタイミングでカミングアウトしようと思って(笑)。
ある夜、ユウキからLINE電話が入りました。
――急にゴメン。今から行ってもいいかな?
――いいけど……どうしたの?
――ヨウコがユリの頬を叩いたんだ。ご飯を食べこぼすなって怒鳴りながら……。あれじゃ虐待だよ。とても家に置いておけない。
通話口からは憔悴しきった声が聞こえてきました。
――すぐに来て。アンナの部屋で寝かせましょう。夫は出張だし、母と妹は近所の別宅にいるから安心して。
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