脱毛も色々だけど…自己処理とサヨナラしたいなら医療脱毛を

吉武光太郎 形成・美容外科医
更新日:2019-07-10 16:54
投稿日:2019-07-10 06:00
 プチ整形、アンチエイジング……気になるけれど、敷居が高くてよくわからない、そんなお悩みを抱えている方も多いのでは? コクハク編集部が皆さんに代わり、“こたろ先生”こと笹塚駅前こたろクリニック院長で形成・美容外科医の吉武光太郎先生に「知りたい!」をお聞きます。今回は、医療脱毛のメリットや種類、料金について教えてもらいました。

「医療脱毛」と「エステ脱毛」の違い

Q1. 得られる効果に違いはあるの?

 脱毛の施術は、クリニックで受けられる「医療脱毛」と、エステ店で受けられる「エステ脱毛」に分けられます。

 医療脱毛には「レーザー脱毛」と「光脱毛」という種類があり、エステ脱毛は「光脱毛」のみの施術となります。

 効果の高い順に、1.医療レーザー脱毛 → 2.医療光脱毛→ 3.エステ光脱毛です。

 医療レーザー脱毛は、エステ光脱毛の半分の期間で脱毛が完了します。また、エステ脱毛では一度は毛が生えてこなくなりますが、2年ほどで再び生えてきてしまいます。

 医療レーザー脱毛が登場してから一生を経過した人がまだいないので、毛が生えない保証はありませんが、周囲に生えてきたという方は聞きません。

 医療光脱毛は、医療レーザー脱毛とエステ光脱毛の中間ぐらいの効果が期待できます。エステ光脱毛より出力が強いのが特徴です。

脱毛は痛そうでちょっと心配だけど…

Q2. 痛くない施術は受けられますか?

 脱毛に痛みはありますが、痛みを感じさせないために「冷却」や「吸引式」「蓄熱式」など、さまざまな装置がついています。

 痛みの少ない順に、1.蓄熱式 → 2.吸引式 → 3.冷却です。脱毛する部位によっては冷却しか出来ない場合もあります。

 一般的には、デリケートゾーンであるVIOなど毛が濃い部位ほど痛みがあり、繰り返し施術して毛が薄くなっていくと痛みも少なくなっていきます。

脱毛の人気部位TOP3

Q3. それぞれのおおよその値段は?

 人気トップ3の第3位は膝より下の部位、第2位は肘より先の部位、第1位は脇です。

 最近、湘南美容クリニックのテレビCMでは2位がVIOになっていましたね。

 実際の価格はさまざまです。

 脇:1回につき1,000円〜5,000円(5回コースだと5,000 〜30,000円)

 肘〜手首:5回コースで39,800円〜100,000円

 膝〜足首:5回コースで41,000円〜10,000円です(脇を脱毛すると他の部位も脱毛したくなるので、結果、全身脱毛をする場合が多いです)

 全身脱毛:5〜6回コースで290,000〜320,000円(男性だとさらに価格が高くなります)

面倒くさい自己処理から解放されたい

Q4. どのくらい通えば生えてこなくなる?

 医療脱毛の場合、体の脱毛は2カ月〜3カ月おきに5〜6回です。顔だと1カ月ごとに10〜12回、VIOなどは2カ月おきに10〜12回となっています。毛の周期に沿って当てていくため、どうしてもこれくらいの回数がかかってしまいます。

 夏に脱毛の需要が高まりますが、夏に向けて脱毛をされるのであれば、秋ごろから始めることをお勧めします。ちなみに、エステ脱毛の場合は、医療レーザー脱毛より倍の回数と期間がかかります。

Q5. 家庭用の脱毛器はどのくらい効くの?

 家庭用の脱毛器はエステよりさらに出力が劣るので、買うだけ無駄だと考えます。

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吉武光太郎
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形成・美容外科医
埼玉医科大学を卒業後、大学病院の形成外科美容外科に入局し、シミ外来を担当。出向先の病院で眼瞼下垂の手術を中心に治療した。東京の美容外科で院長に就任し、シミ、シワ、たるみ、二重まぶた治療といった美容医療を提供。笹塚駅前こたろクリニックを開院した。

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