夫とリビングSEX、猫ババ女への復讐「元カレパパ友との妊娠」は… #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-08-11 06:00
投稿日:2023-08-11 06:00

一世一代の嘘をついたワケ

――えっ、そんな……。

「驚かれるのも当然ですよね。ユウキも戸惑っていましたから……。でも、頭では理解していても、やはりヨウコへの復讐心がふとした時にこみ上げてくる。何かの形で、絶対あの女を苦しめてやるという執念は消えません。

 だから一世一代の嘘をつきました。最初こそ困惑していたユウキも、『アミとはやっぱり運命なんだ』という感じで納得してくれました。

 ユウキに知られないよう、いつかヨウコを地獄に落とす瞬間が来ると思うと、笑いがこみ上げてきます。相変わらず、私って性格悪いですよね(笑)」

――ちなみに、夫のシュウジさんは……?

「実は、あの夜以来、夫婦関係が続いています。妊娠中だから激しくはできませんが、優しく労わってくれるんです。でもユウキとも離れられない。結果、夫の出張中にユウキにも抱かれています」

最低かもしれないけれど、これが私が選んだ道

――そんな……。

「自分でも最低の女だと自覚していますが、これが私の選んだ道です。ヨウコへの復讐心が消えることはありませんし、夫もユウキも欲しい。いつか天罰が下っても、その時はその時で覚悟ができています。

 今はお腹の子供が無事産まれてくることを願うばかりです。アンナもきょうだいができるのを楽しみにしていますし」

 アミさんはお腹を撫でながら、ほほ笑んだ。

  ◇  ◇  ◇

 予想外の結果に、ただただ驚くばかりだが、人の数だけ愛の形があることを改めて感じさせられるエピソードだ。

 今回、誰にも言えない秘密を、包み隠さず話してくれたアミさんに感謝をしたい。そして、新しい命が無事誕生することを心から願いたい。

(了)

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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