既婚上司のドタキャンでひとり沖縄へ…期間限定恋人候補との出会い #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-09-06 12:03
投稿日:2023-08-25 06:00

目が合っただけで濡れちゃう

――お付き合いする相手によって女性は変わる、納得です。続けてください。

「ウェットスーツに着替えて、案内所に戻った時、再びユウマ君と目が合いました。直後、

――あっ……イヤ。

 私はとっさに太ももをよじり、しゃがみ込んでしまったんです。アソコからトロリとした液が噴きこぼれてきてしまって……。

――どうかしましたか?

 ユウマ君が心配そうに近寄ってきました。

――いえ……大丈夫です。

 私がわずかに腰を浮かせると、

――何かあったら、いつでもお声がけくださいね。これから船に乗って、シュノーケリングの説明をしますので。

 彼はにっこりと手を差し伸べてきました。

どんなセックスをするの?

 私はその手を握り、小型ボートへと誘導されたのですが、大きく温かな手の感触にドキドキが止まりません。

 船の乗客は私を含め5名。スタッフが3名。私以外の客は若いカップルと中年ご夫婦です。こんな時だけは、単独旅行は寂しいですね(笑)。

 で、『青の洞窟』と呼ばれるシュノーケリングスポットに向かう途中で、ユウマ君がシュノーケルマスクの着け方や呼吸法をレクチャーしてくれたんですが、やっぱり惚れぼれするんですよ。

 整った顔立ちもそうですが、若い肌が夏の日差しを受けて、筋肉の凹凸もくっきり。エメラルドグリーンの海を背にして説明してくれる姿を見るうちに邪(よこしま)なファンタジーを見てしまうんです。

(南国の青年って、どんなセックスをするの?)

 あのぶ厚い胸に抱かれたらどんな感じかしらと、よからぬ妄想をしっぱなし。これも南国リゾートならではの感情かもしれません」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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