更新日:2023-09-01 06:00
投稿日:2023-09-01 06:00
現地の美青年とドライブデート
――ドキドキが止まりませんね。続けてください。
「夕刻、待ち合わせの5分前に駐車場に行くと、ユウマ君はTシャツにハーフパンツ姿で立っていました。
――今日はありがとう。運転はユウマ君に任せてもいい?
私が歩み寄ると、彼は目をしばたたかせたんです。
――ミクさん、素敵ですね……。水着姿もエレガントでしたが、すごくセクシーです。
――ふふ、ユウマ君とデートだからドレスアップしちゃった。さあ、行きましょう。
緊張気味に頬を染める彼に笑みを向け、自分のレンタカーに促しました。キーを渡し、助手席に乗りこみます。
ドアを閉めればここは密室。キスはしたけれど、あまり積極的過ぎると嫌われますものね。シートベルトを閉めながら『焦っちゃダメ』と、自分に言い聞かせたんです。
景色を眺めつつ、彼のひざに手を
――ユウマ君お勧めの場所でサンセットを見るなんて楽しみ。
――沖縄の西海岸沿いにはたくさんのビーチがありますから、比較的空いているところを探しますね。
車が発進し、海沿いを走行していきます。オレンジ色に染まりつつある空と海沿いの道に並ぶヤシの木を眺めながら、ドライブデートが始まりました。
――キレイね……。沖縄の人は毎日この夕陽を眺められるなんて、羨ましい。
私はうっとりと告げました。
――実は沖縄の天気って変わりやすいんです。こちらは絶好のサンセット日和ですが、南部では雨模様みたいですよ。
――あら、私たちラッキーね。
思わず、彼のひざに手を置くと、
――あっ……。
彼はひざをビクッと震わせたんです。
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