「東京に帰したくない」南国美青年のペニスの猛威に溺れ尽くして #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-09-15 06:00
投稿日:2023-09-15 06:00

欲望の渦へ

 2人の肉がはじけ、粘膜が溶けあっていく……。きらめく星と夜の海が、2人を欲望の渦に巻き込んでいくかのようでした。

――ああ、ミクさん……。

 彼はしたたかに突き上げ、カリのくびれで逆撫でしてきました。

 性器がぶつかるたび、夥(おびただ)しい蜜が飛び散り、呼吸が激しくなるにつれて視界がぼやけていったんです。脳髄が熱く痺れ、私は恍惚に向かって走りだしました。

――ああ、イキそう……ッ。

 私は焦点の合わない目で、ユウマ君を見つめました。

――イッてください。僕も……ッ!

 私が大きく身をのけ反らせた直後、彼はペニスを引き抜いたんです。月光に照らされた私の下腹と乳房に、濃厚なザーメンがドクドクと噴射しました」

見送りを断った理由

――濃密なセックスでしたね。その後をお聞かせください。

「そのまま明け方までベッドで彼と抱き合いました。那覇空港まで送ると言われたんですが……断りました。

 必ずまた来るからと約束のキスをしてお金を払い、彼を部屋から送り出したんです。

 本当はもっと一緒にいたかった。だけど……美しい夢のまま終わらせたかった。一緒にいればいるほど、やがて飽きが来ることは目に見えています。『期間限定』だからこそ、燃える恋ってありますよね。

 羽田に着いた時、アツオ部長が迎えに来てくれましたが、その夜、彼に抱かれることはありません。いただいた30万円のうち残りを返して、カフェで軽くお茶をして帰路についたんです。

 部長はちょっと不満そうでしたが、とても抱かれる気持ちにはならなかった。気持ちの整理も必要でしたから」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


セックス依存者が語る 実録「一夜限りの恋」の身の処し方
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
忘れた振りで「否認」を続ける私にストレスを溜めていく女
 異常な行動を繰り返す人間に関して、近年、サイコパスやソシオパスの研究が進められています。 サイコパス──先天的に...
肌を重ねなくても…脳への刺激が快感を呼ぶ“遠隔セックス”
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-11-13 19:28 エロコク
私は都合のいい女? 本命になれないセフレ体質女子の特徴4つ
 男女関係においてセフレ問題で悩んだことがある方は多いはず。 「エッチした途端、男性からの連絡が気まぐれに。都合が...
七海 2019-11-11 18:50 エロコク
優しく小刻みに…奥を丁寧にノックするピストンに身を委ねて
 ピストンバイブと聞くと、だいたいの人は激しい動きを想像されると思います。  がんがん突いてイカせちゃうぜ~! 的...
桃子 2019-11-11 01:55 エロコク
81歳恋人の浮気旅行をNYまで尾行…死にたくなった結末とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
窓の開いた部屋…女はなぜ全裸で床を拭いていたのか?
 翌日も何時間も彼女に全身を舐めら、彼女がまた寝入った後、私はバスルームに入りました。シャワーに打たれながら思いました。...
デリケートゾーンに潤いをプラス!濡れない痛みとサヨナラを
 多くの女性が、常に潤いを気にしています。肌、髪、そしてデリケートゾーンの潤いも。セックスのときは、膣内がちゃんと体液で...
桃子 2019-11-07 18:40 エロコク
性依存に調教され…脳みそ性器男の「浮気旅行」尾行を決意!
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
「私の胸も…」汗ばむ体を重ねてきたアラフィフ女の欲情
「ショックで頭が真っ白になる」とよく言いますが、これは実際に脳が起こす症状です。脳は強いストレスを受けると、一時的に血管...
アプリで会ったラテン系外国人の男は「天動説」を語り出した
 さて、出逢い系サイトもPCやガラケーからスマホに舞台を変え、マッチングアプリという何やら爽やかな名前に変化しました。 ...
男性向けアロマエステを副業にする女性たち…都内OLの告白
 消費税もとうとう10%まで上がり、都会で働くひとり暮らしのOLたちも大きな打撃を受けています。役職に就きでもしなければ...
挿入&クリトリス刺激…ダブルのエクスタシーに見舞われる
 バイブコレクターの私でも、女性がいちばん感じるのはクリトリスだということをよ~く知っています。男性とのセックスでもずっ...
桃子 2019-11-12 04:46 エロコク
それは男女間であれば法的にレイプと呼ばれる事件でした
 私へのセクハラがエスカレートし、私が拒絶するにつれて、彼女の仕事上でのパワハラも酷くなっていきました。ただこの時点では...
内頬を膨らませ…フェラチオの奥義を女流官能作家が教えます
 前回、官能小説における「オーラルセックスの奥義」をお伝えしたところ、ありがたいことに、男性読者さまからも「こんなふうに...
蒼井凜花 2019-10-22 06:00 エロコク
クリを優しく吸引…バイブとの合体技で多彩に楽しめる逸品
 クリトリスをそっと吸い上げつつ振動刺激を与える「吸引系」。この連載でも何度紹介したか分からないくらいですが、なぜこんな...
桃子 2020-01-11 06:51 エロコク