市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2023-11-12 06:00
投稿日:2023-11-12 06:00

歌舞伎界を盛り立てるおしどり夫婦といえば…

いまや歌舞伎界のおしどり夫婦の仲間入り(C)日刊ゲンダイ
いまや歌舞伎界のおしどり夫婦の仲間入り (C)日刊ゲンダイ

 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。

 ルパンを演じるのは片岡愛之助。おなじみのメンバーは、石川五ェ門役を尾上松也、次元大介役を市川笑三郎、峰不二子役を市川笑也が担当。銭形警部役は市川中車(香川照之)だそうです。

 これまでも、「ワンピース」や「風の谷のナウシカ」などのアニメが歌舞伎化され、好評でしたが、まさか「ルパン三世」まで歌舞伎になるとは。澤瀉屋のピンチを救うため、愛之助が一肌脱いだというところでしょうか。

 そういえば、少し前に、愛之助夫人の藤原紀香が、来年、舞台で「キャッツアイ」をやると報じられていました。高島礼子、藤原紀香、剛力彩芽が三姉妹を演じるそうで、明治時代の設定ということでした。

 夫婦でアニメの実写版に挑戦とは、仲のよろしいことでなによりです。

「JKTの闇」なる造語も…

 それにしても、歌舞伎といい、宝塚歌劇といい、ジャニーズといい、これまで伝統という名の下に守られてきた様々なことが暴かれていく年になってしまいました。

 世間では、「JKTの闇」などと言われているようです。ジャニーズに追いつけ追い越せ、歌舞伎も宝塚も次世代に通用するエンターテインメントになるために、今が変わるときなのかもしれません。

「市川染五郎」のイケメン系譜

襲名歴は、二代目松本金太郎→六代目市川染五郎→九代目松本幸四郎→二代目松本白鸚(C)日刊ゲンダイ
襲名歴は、二代目松本金太郎→六代目市川染五郎→九代目松本幸四郎→二代目松本白鸚 (C)日刊ゲンダイ

 さて。そんな歌舞伎界から、次世代イケメンを発掘しました。八代目市川染五郎(18)です。ここが歌舞伎のややこしいところなのですが、市川染五郎の名前は代々受け継がれておりまして、たとえば、60代以上の方からすると、市川染五郎といえば、先々代の現在は二代目松本白鸚(81)を名乗る方を思い浮かべることでしょう。

 市川染五郎の名を世に広めたのはこの方といっても間違いありません。歌舞伎だけでなく、「ラ・マンチャの男」や「王様と私」をブロードウェイで演じ、日本を代表する名優でもあります。

 映像作品でも、NHK大河ドラマ「黄金の日日」の主演をはじめ、数々の作品に出演。九代目松本幸四郎襲名後も「王様のレストラン」、記憶に新しいところでは、映画「すずめの戸締り」の草太(松村北斗)の祖父で「閉じ師」の師匠でもある宗像羊朗の声を演じていました。

 自身で作詞・作曲をした「野バラ咲く路」などのヒット曲もあり、夫婦で出演したワインのCMなど、多才な歌舞伎俳優として知られる存在です。

愛してやまない「堅あげポテト」

姉は松本紀保、妹は松たか子ですね(C)日刊ゲンダイ
姉は松本紀保、妹は松たか子ですね (C)日刊ゲンダイ

 お次は、七代目市川染五郎(50)。こちらも歌舞伎のみならず、さまざまなドラマに出演。「古畑任三郎」や「プライド」、昨年はTBS日曜劇場「マイファミリー」にも出演していました。バラエティなどで「堅あげポテト」への偏愛ぶりを語っていたのが印象に残っています。

 現在、BS松竹東急で「松本幸四郎が沼る!!」なる番組で、その趣味人ぶりを爆発させています。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ
朝ドラでは珍しい正面からの接吻!愛助ママ(小雪)来襲で“恋の炎”燃ゆる
 愛助(水上恒司)は母・トミ(小雪)に呼び出される。トミからは、スズ子(趣里)に会うのはやめるように言われ、山下(近藤芳...
桧山珠美 2023-12-22 14:40 エンタメ
北川景子に長澤まさみ…SNS離れの深層、イメージ戦略には逆効果?
 12月16日、女優の北川景子(37)の写真集『『「37」 20th anniversary』公式アカウントがInsta...
東京コミコン2023は大盛況 ひときわ異彩を放った“大衆演劇”
 千葉・幕張メッセにて、12月8日(金)~10日(日)に開催されたポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション20...
熊田曜子のSNSが放つ鋼のメンタル ハレンチ不倫疑惑もよき母アピール
 プロデューサーとの不倫疑惑と元夫とのドロ沼離婚裁判を経て、離婚成立後はSNSでたびたびセクシーな姿を披露している熊田曜...
堺屋大地 2023-12-20 06:00 エンタメ