縁起悪っ!ポインセチアが毎年グッタリな人へ…NG事項と育て方のコツ

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-12-06 06:00
投稿日:2023-12-06 06:00
 クリスマスを彩る真っ赤なポインセチアですが、実は暑い地方が原産で「寒いのは苦手」。そんなポインセチアを綺麗に長く楽しむためのコツと、やってはいけないNG事項のお話です。

クリスマスムードを盛り上げるポインセチア

 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の得意様で、社長夫人がワタクシのお友達でもある有名なお肉屋さんのお話しから。

 専門小売店の商売はなかなか厳しい時世にもかかわらず、地元名産豚の全部位が売られているせいか、広い店内には国内外のお客様でいつもいっぱい!

 そんなチョー多忙な店を切り盛りする社長夫人が、お客様に喜んでいただこうと大量購入してくださったアノ鉢物に関する相談を寄せてくださいました。

「お店の外に飾ったら一斉に全部グッタリしちゃったんで、水をあげたらさらにグッタリしちゃったんだけど……」

 それはそれは……。NG事項は最初に言わなければならなかったと大反省! 聞いただけでも縁起悪っ! ですよね~。

 今回はクリスマスムードを盛り上げる「“お姫様”は寒いのがお嫌い。ポインセチアのNGとは?」の解説でございます。

ポインセチアのNG項目とは

 ポインセチアのNG項目は寒さ・多湿・水枯れの3つ。特にポインセチアをお迎えした方からよく聞かれる困った現象の中でもダントツで多いのが「寒さ障害」です。

 一気にクリスマス気分が楽しめるポインセチアですが、どこに飾りますか?

“最適解”は必ずしも室内とは限りません。素敵なクリスマスリースを玄関ドアに飾ったり、家を丸ごとイルミネーションでデコレーションしたり、クリスマスイベントをこよなく愛している方は戸外から飾りつけをしたいもの。

 お気持ちは大変よくわかります。花屋でも店外にディスプレイしてクリスマスアピールをしたいところですが、ポインセチアは寒いのが苦手でございます。

 冷たい風にあたってしまえば、グッタリ瞬殺……。暑い地方が原産で適正温度は10~25度といわれており、比較的暖かな日でも冷風にあたると、赤く色付いた苞葉が傷ついてしまいます。

 そのため夏の生育期以外は室内管理が適しており、クリスマスシーズンは完全に室内。残念でなりません。

水のやり過ぎにも気を付けて

 根性で寒さを乗り切れ! と工夫しながら戸外でディスプレイする方もいらっしゃいますが、そんな方は何度も購入いただき、お花屋さんに貢献してくださるので、ワタクシがありがたくご厚意をお受けさせていただくばかりでございます。

 続いてお困り相談で多いのが、水のやり過ぎ。前述のお肉屋さんの社長夫人のように、知らずに外に出したポインセチアのグッタリ原因が水枯れかと思い、水をあげたらさらにグッタリ……というのはよくあるお話。

 ポインセチアは乾燥にはやや強いものの、多湿には弱いのも特徴です。水のやり過ぎは根腐れを起こし、葉がグッタリ黄色くなってハラハラと散っていきます。

 葉がグッタリするのは日光不足も原因。必ずしも水枯れとは限らないのですわよ。

ポインセチアの最適な環境は?

1. 温度は10℃以上
2. 置き場所は窓辺などの明るい室内。夜間は厚いカーテンなどで防寒対策。それが叶わなければ、窓辺から離す
3. 暖房機からの温風が直接当たらない場所
4. 時には風にあてたり、霧吹きなどで害虫予防
5. 表土が乾いてからのメリハリのある水やり

 苞葉が色付いている間は肥料は不要ですわよ。

ポインセチアを育てるプラスαのコツ

 もともと戸外にあった鉢物を冬場の部屋に入れて飾る際、気になるのが虫問題。虫が嫌いで普段から鉢物は家に入れない方もいらっしゃいますが、ポインセチアも、ポインセチアに似たプリンセチアも、室内でなければ厳しい……。

 そんな場合、鉢の表面の土を1~2cm程度削って捨てるのは意外と効果的。室内の鉢物でよく見るのはハダニやコバエですが、コバエは卵を土の表面に産む習性があるので、あらかじめ削っておくとコバエ回避にもつながります。

 また表面にカビが生えるケースもよくありますが、あらかじめカビの菌があるかもしれない土の表面を削っておくと回避できる可能性あり。

 カビが生えると土の表面が白く固くなり、途端に水の吸収が悪くなります。ちょっとしたコツですが、気になるようでしたらオススメいたします。

 ワクワクが続く年末イベント。楽しくほっこりした心持ちで過ごしたいものですね。ポインセチアは赤い色や尖った葉の形から、魔除けの効果があるとも言われております。

 またイエスキリストの誕生に相応しく花言葉も「聖夜」「祝福」など、幸せワードが続きます。

 赤や暖かめのピンクなどポインセチアの色も幸せで心が温まりますので、ぜひアナタの家にお迎えして、ほっこりした年末をお迎えくださいませ。

 年末のワクワクを演出するポインセチアがアナタのお家をほっこり包み込んでくれることを……遠いお空の向こうから応援しておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


触りたくなるモフモフ! “にゃんたま”写真家の秘蔵の一枚
 世界で一番多くのにゃんたまωを撮影する、猫フェチカメラマン・芳澤です。  「いいえ、我こそがにゃんたま撮影数世界...
やっと妊娠も再び出血…病院から受け入れ拒否をされた妊婦
 みなさんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私自身が結婚後に女性が...
揉め事か!?威厳たっぷりボス猫候補の“にゃんたま”兄貴
 きょうは、小さな港地区のにゃんたま兄貴。  強くて賢くてカッコイイからみんなに一目置かれていて、次期のボス猫候補...
下降気味の運気を爆上げ!南国の愛され花「ハイビスカス」
「アナタ、なんで全身真っ黒なのよ! 喪服なのか! すぐやめなさい!」  先日とある著名な祈祷師の方に会うなり、いき...
2年間のバセドウ闘病生活を振り返る ~兆候から悪化まで~
 この連載もいよいよ終盤です。私は発覚から術後まで、およそ2年間にわたりバセドウ病と闘いました。甲状腺を全摘する手術を終...
おにぎり島をバックに…照れ屋な“にゃんたま”君の記念撮影
 ニャンタマニアのみなさんこんにちは。  きょうは、三角おにぎりみたいな形の島を背景に、にゃんたまω記念撮影にトラ...
指輪をつける位置には意味がある♡今の自分に合う指はどれ?
 指輪を購入する時、「なんとなくこの指にはめたいから」「この指にしか入らないから」など、気軽な気持ちで選んでいる方も多い...
原因は梅雨の湿気…プチ不調を撃退する食生活を栄養士が伝授
 気持ちのいい新緑の季節が過ぎ去ると、やってくるのが梅雨……。誰もが少し憂鬱になりがちなジメジメ時期を、少しでも元気に過...
屋根の上から危険を察知!逃走中の“にゃんたま”君をパチリ
 猫はタンスや冷蔵庫の上、キャットウォークなどの高い所が大好き。  高い所を好むのは、周りを見渡せて安全であること...
父の日に何贈る?「幸運の花」は家族円満のラッキーアイテム
「父の日」が近づいてまいりました。  今年の父の日は6月21日となっておりますが、「母の日」に比べて、この盛り上が...
「手術してよかった」術後半年で楽しく毎日を過ごせるように
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
猫に見下ろされる快感…裏側から見る“にゃんたま”の愛らしさ
 きょうは裏側から、にゃんたまωにロックオン。  ピンクの肉球、圧のかかったお腹もたまりませんね。  猫飼い...
妊活中の女性が悩む「パートナーの協力」…私が夫にしたこと
 みなさんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私は今、結婚後に多くの...
心と胃袋の友「コンビニ総菜」の夕飯が“皿1枚”で劇的に変化
 こんにちは。スタイリストのterumiと申します。  緊急事態宣言が解除されて(な、長かった自粛生活……)気持ち...
お手入れ中の“にゃんたま”侍…武士道の美は自己規律の精神?
 うどん県にある猫島へ、にゃんたまωの旅にやってきました。  船が着くと漁協の入口に猫達が集合しています。 ...
なぜ男性は女性に花をプレゼントする?男性心理を花屋が考察
「なんでプレゼントがお花なのかしら。ほかに欲しい物があったのに」  お誕生日などの記念日に、例えばアナタが彼氏やご...