うるさーい! 意識高すぎる「ロジハラ男」に気をつけて…!

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2019-07-10 06:00
投稿日:2019-07-10 06:00
「最近の若いのは何でもハラスメントにしやがる……」
 そんな中年男性のぼやきも耳に入る今日このごろ。セクハラはもちろんパワハラやモラハラの認識も広まり、ビジネスシーンでもプライベートでも、ハラスメントにならないよう気をつけているという方も多いと思います。
 そんな中、にわかに叫ばれ始めている“新たなハラスメント”があります。あなたも夫や恋人、上司にされてはいませんか? そう……「ロジハラ」を。

ロジハラとは「ロジカルハラスメント」のこと

 ロジハラという言葉をまだ聞いたことがない人もいるかもしれません。最近、ツイッターなどのSNSを初めとして見かける「ロジハラ」という言葉は、「ロジカルハラスメント」の略称として使われているそうです。

 ざっくり言うと、「ロジカルさ(論理的さ)を強要されること」。正論ばかりで話そうとしてくる人のことをハラスメントとして認識する人もいるようです。

 では、実際にどんなハラスメントがされているのか、実体験を見てみましょう。

カタカナ業界用語を共通言語みたいに話さないで!

「付き合って2年になる彼氏が新卒でIT企業に入ってから、言葉遣いや態度がずいぶん変わってしまったように感じています。 とにかくなんでも"業界用語"的なカタカナ語で話すんです。

 特にストレスに感じているのは、私が何か意見を言った時や、気になることについて話している時に、すぐに『それ、エビデンスは?』って聞いてくるんです。最初はエビデンスという言葉すらよく分からなかったんですが……。『確固たる証拠あんの?』ってことみたいです。日常会話のすべてに確固たる証拠を求められて、本当にストレスです。自分が使わない言葉で話されているのもイヤ」(24歳・公務員)

 WEB業界やIT業界で勤めていると、専門的な用語での会話が当たり前になってくるのかもしれませんが、それを日常生活に持ち込まれ、共通言語として強要されている感じに窮屈さを感じるようです。

求めてないのに何でもコンサルしないで!

「結婚相談所で結婚した夫はコンサルとして働いている人。冷静で頭が良く、結婚には向いていると思って結婚しました。でも、私の何気ない話をいつも正論で言いくるめてしまうんです。夫はそれが正論かどうか、孔子か孟子かみたいな価値観でしか私の話を聞いてくれません。

 すぐに『その意見は論点がずれてるよね』とか『家事の効率が悪いように見えるからPDCAを回した方がいい』とか。意見を求めていない話でも、ロジカルさで私を丸め込もうとしてしまうんです。本人にはそんなつもりはないんでしょうが……。家族にまでマウンティングされているように感じて、つらい時があります」(28歳・専業主婦)

 ロジカルさは仕事の時には役に立つことがあるのでしょうが、家庭に持ち込まれとストレスに感じる人もいるようです。

 もちろん、その人がロジカルであること自体は個性です。しかし、一般的に伝わりづらい言葉で話すことによって、相手に業界用語の理解を強要してしまうことにもなってしまいます。

正論は人間関係の中で正しく働くとは限らない

 ロジカルな人は、物事を何でも冷静にとらえすぎてしまうことがあり、感情も重要な要素を占めるプライベートな場でも、気づかないうちに相手にロジカルという「圧」をかけてしまっていることがあります。

 特に言葉遣いに関して、業界用語やカタカナ語はプライベートの場では他人に圧をかけすぎてしまうことがあります。「言葉を知らない自分がバカなんだ……」と相手を思い詰めさせてしまうことも。

 ロジカルであることは時として大事ですが、それを家庭や恋人といったプライベートな相手に持ち込んでしまうことで、ハラスメントとしてとらえられてしまうこともあるのです。

 カタカナ語マウンティング、あなたの周りにもそんな男性いませんか?

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「別れる」なんて嘘! 彼女持ち男の思わせぶりな手口&心理、なぜする
 気になる彼からアプローチされて喜んでいる中、その彼に彼女がいると分かったらあなたはどうしますか? 彼女持ちの男性が思わ...
恋バナ調査隊 2023-04-09 06:00 ラブ
謝らない?謝れない? ごめんなさいが言えない男たちの屁理屈LINE3選
 喧嘩をしたり、ミスをしたりした時に謝らない人っていますよね。特に男性は、「男は強くあるべき」という教育を受けてきた人や...
恋バナ調査隊 2023-04-09 06:00 ラブ
「かっこいい女性がモテる」説を検証! 男性が語る4つの条件
 男性にモテる女性といえば「可愛い」「綺麗」「優しい」といった印象がありますよね。でも、実は「かっこいい女はモテる説」が...
恋バナ調査隊 2023-04-08 06:00 ラブ
「子育ては夜の生活と交換条件ですと?」夫の要求に限界突破な35歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-08 06:00 ラブ
「妻はいつも被害者ぶる!」義姉からの別居提案に激昂する男
「冷酷と激情のあいだvol.137〜女性編〜」では、子育てや家事への協力の条件として、夜の生活を強要してくる夫に悩む妻・...
並木まき 2023-04-08 06:00 ラブ
この人と結婚してよかった♡ 妻が絶賛する夫の尊敬ポイント
 そもそも尊敬できる夫ってどんな夫? そんな疑問に答えるべく、世の中の妻から敬意を持たれるような尊敬できる夫の姿を選りす...
恋バナ調査隊 2023-04-07 06:00 ラブ
男ウケのいいルームウェア5選&頭悪そう認定される部屋着も
 あなたは、家の中でどんなルームウェアを着ていますか? どうせなら、ジャージやヨレヨレのTシャツではなく、彼氏や旦那さん...
恋バナ調査隊 2023-04-07 06:00 ラブ
女の勘は当たる! 夫の嘘を見破るポイント3つ&対処法で万全を期す
 誰だって信頼している夫から嘘をつかれたら傷つくし、悲しくなりますよね。腹立たしさのあまり、ブチ切れてしまう人も多いので...
恋バナ調査隊 2023-04-06 06:00 ラブ
生理中のトイレが“殺人の現場”と化した…彼氏に指摘された赤っ恥エピ5選
 楽しみにしていた大好きな彼とのデート。最高に幸せな時間を満喫している時に、彼の前で赤っ恥をかいてしまった黒歴史を持つ女...
恋バナ調査隊 2023-04-06 06:00 ラブ
「既読無視」の彼が一変!男の不安を煽る“テッパン行動”に出た女性の話
 既読無視。男性にこれをされるとモヤっとする女性が多いようです。しかし、一部には、既読されなくてもあまり気にしない女性が...
内藤みか 2023-04-06 06:00 ラブ
脱恋愛ブランク!アラサー&アラフォー向け“現役復帰”5つのメソッド
 しばらく恋愛から遠ざかっているアラサー&アラフォー女子は、「もう恋愛なんて一生しないわ……!」と、決心しているかもしれ...
恋バナ調査隊 2023-04-05 06:00 ラブ
不幸になるのはイヤ!幸せな恋愛の鉄則と失敗しないポイント
 彼に期待しすぎる、または依存してフラれる。あるいは浮気されたり、喧嘩してしまったり……。恋愛がうまくいかないとストレス...
若林杏樹 2023-04-05 06:00 ラブ
いくつ当てはまる? 夫婦関係が終わりを迎えているサイン
 永遠の愛を誓い合って結婚した2人。その後も仲睦まじく良好な関係を継続する夫婦もいる一方で、夫婦の約3組に1組が離婚する...
恋バナ調査隊 2023-04-04 06:00 ラブ
結婚13年目・レス歴9年目の子持ち女が妄想する「身勝手婚」計画
 結婚はゴールではなくスタートだ、とよく言われます。  確かに結婚13年目、セックスレス歴9年目に突入した私にとっ...
豆木メイ 2023-04-04 06:00 ラブ
“ギャルカノ”率高いのなんで?「ガテン系男子あるある」5選
 ガテン系男子といえば、黒く焼けた肌にたくましい筋肉が男らしくてかっこいいですよね。今回は建築関係やドライバー、職人など...
恋バナ調査隊 2023-04-03 06:00 ラブ
意外といるみたい セックスレスでも仲良しな夫婦の3つの特徴
「え? うちはセックスレスだけど旦那と仲良しだよ」って本当?「セックスレスなのに、仲良しなわけないじゃん!」なんて思って...
恋バナ調査隊 2023-04-03 06:00 ラブ