更新日:2024-09-03 13:54
投稿日:2023-12-22 06:00
不妊治療専門のクリニックへ
――続けてください。
「当時の私は38歳で、主人は48歳。主人の弟夫婦にはすでに子供がいましたが、長男ということで、やはり子作りを勧められたんですね。
それに、これは絶対に内緒ですが、私は風俗嬢時代に2回中絶をしています。
年齢的なものと、中絶経験もあって、自然妊娠はなかなか難しくて…で、紹介されたのが、不妊治療専門のクリニックです」
体外受精を5回試みるも…
――そのような過去が…続けてください。
「待合室には子供を望む多くの女性が座っていました。揃って表情は暗く、涙ぐんでいる人も見かけました。皆さん、子供を持つことに必死なんですね。
私の場合、人工授精はせず、いきなり体外受精をすることになって…。体外受精は1回につき、50万円以上の費用がかかります。
それでも、義理の両親に勧められるまま、投薬治療と体外受精にトライしたんです。
結果、体外受精を5回トライしましたが子供は授かりませんでした。
でも、そんな私をとがめることなく義両親も夫も『子供がいなくても夫婦仲良く暮らすのが一番。次男には姪っ子が2人いるし、人生楽しく暮らしましょう』とありがたい言葉をくれたんです。
私の両親はすでに病気で他界していましたから、本当に素敵な夫と義両親に出会えたと感謝しましたね。しかし、私の中で誰にも言えない不謹慎な思いが芽生えてきたんです」
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