更新日:2024-01-27 06:00
投稿日:2024-01-27 06:00
不幸な展開&エピのオンパレード
太陽は雨を救う奇跡を起こせるか/(C)日刊ゲンダイ
血だらけの太陽を前に、雨が取引に応じたため太陽は無事助かるが、初回から内容が重すぎる。ドラマ1クールかけて、じわじわと五感を奪っていく設定はあまりにむごい。
第2話では、雨が味覚を失うと同時にパティシエの夢も失った。
第3話では、思い出を呼び起こす嗅覚を失った上、五感を失う雨は、太陽の告白にも「他に好きな人がいる」という嘘をつき、応えることができなかった。
さらに2人の家族にまつわる不幸なエピソードも次々と登場する。
初回平均世帯視聴率7.2%、個人視聴率4.5%から、第2話世帯5.8%、個人3.4%、第3話世帯5.6%、個人3.3%と順当に数字を落としているのは、その重すぎる設定に、永野、山田という今旬俳優の胸キュンストーリーを期待した視聴者が脱落したからではないだろうか。
安心か、ガッカリ先行か
今後、五感を奪われた雨が、また別の奇跡か何かでハッピーエンドに向かってくれたらいいが、3カ月もそれに付き合うには視聴者もかなりタフさが求められる。せめて、第1話で全て失ってから、2人で1つずつ取り戻していくストーリーの方が希望が持てたのではないか。
2人が伸ばした手の影と影が重なって、手を繋いでいるように見える演出がSNSで話題になったり、見逃し配信・TVerの登録者数・再生数の高さからコアファンは付いているようだ。
ただ、雨を呼び止めるために太陽が人混みで爆竹を投げるシーンは「滅茶苦茶だ」とSNSで指摘が相次ぐなどツッコミどころも多い。
同じ週前半でも、安心して視聴をおススメしたい「正直不動産2」と、今のところガッカリが先行している「君が心をくれたから」。過酷過ぎる試練を乗り切り、後者の巻き返しはあるか――。
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