世界的にフラワーバレンタインが来てる!愛の告白より感謝を伝える日に

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-02-07 06:00
投稿日:2024-02-07 06:00
 立春(2月4日)を迎え、暦の上では春。ですが、この記事を書いている最中にもテレビ画面には「本日関東地方は雪」ニュースが流れ、気がつけば窓の外は見事に吹雪…。はなはだ不安な立春でございます。

チョコレートだけではござんせんのよ

 そんな寒い春の初めですが、まもなく花業界統一イベント「フラワーバレンタイン」がやってきます。日本でもジワジワと浸透してきましたが、視野をグンと広げると、バレンタインデーは世界中が愛と花が溢れる日。

 今回は「感謝と思いやりを花に代えて。フラワーバレンタイン」の解説でございます。

バレンタインのそもそもなお話

 そもそも2月14日は、ローマ帝国時代に「兵士が戦地に行く気をなくしちゃうから、結婚しちゃダメ命令」を出したローマ皇帝の意に背いて、隠れて結婚式を執り行っていたキリスト教司祭ヴァレンティヌスが、皇帝の怒りを買って処刑された殉教の日。

 人々はこの日を「Saint Valentine's Day(聖バレンタインの日)」と呼び、愛の尊さを命懸けで唱え続けた彼の殉教日に祈りを捧げたわけですが、それがいつの間にか恋人の重大イベントに変化!

 欧米では「男性から女性へ花を贈る日」となり、日本ではどういうわけか「女性から男性へチョコレートを贈る日」に…。

 なんでやねん! と言いたくもなりますが、様々なチョコレートが堪能できるので、ワタクシのようなチョコレート好きには絶対になくしてほしくない日本の不思議文化炸裂の日でございます。

「フラワーバレンタイン」も徐々に定着

 とはいえ、日本でも欧米のように、男性が女性へ花を贈る「フラワーバレンタイン」が徐々に定着してきました。

 2011年より「花は自由なラブレター」と称して始まった花業界統一キャンペーンですが、最近では「男性から女性へ」に限らず、「大切なあの人へ」や「お世話になっている人へ」など、花贈りの対象は必ずしも愛の告白ではない様相です。

 お花屋のワタクシが申し上げるのもなんですが、お中元やお歳暮のような若干重めな感じではなく、子供からご年配までライトな気分で日頃の感謝の気持ちをちょっとオシャレに贈れる、新しい「一年のご挨拶文化」な感じかしら? と思いながら準備をしております。

 バレンタインデーは、もはや老若男女問わず愛情込めて「感謝を伝える日」なのかも知れませんな。

愛情と正比例ではないのだよ

 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、カントリー風情たっぷりの立地にして、お花文化高めの場所。

 なんせ我が店は猫もまたげる敷居の低さなので、母の日には、花を買い慣れないご年配の殿方や小さな子供さんも小銭を握りしめてご来店なさいます。

 そしてフラワーバレンタインも、妻や母だけでなく、父に友人に同僚に…と、花を贈る対象は様々。

 ささやかなミニブーケ、あるいはバラやガーベラの1本ブーケを複数、お買い求めになられ、実に微笑ましい光景です。

 ご予算や大きさなども様々。愛の告白ならば話は別ですが、ブーケの大きさや金額は愛情や感謝の大きさと正比例でなくても良いのでございます。

 お花屋さんへ、あるいはネットで注文している時、贈る側は確実に相手のことを想いながら花選びをしています。

 バラの花1本だって、お相手への気持ちがなければ贈りませんのよ。美しくも尊いアクションでございます。

人気の花とはなんぞや

 贈る側・贈られる側両者とも不動の人気は、バラ。花言葉は色や本数によって各々意味があります。口にするのが恥ずかしい男性は、ご自分の伝えたい思いを花言葉や本数に頼って、花贈りをなさる方もいらっしゃいます。

 フラワーバレンタインは季節的にも花贈り絶好のシーズン! 魅惑的な花が多く出揃い、バラとひと言でいったって変わり咲きも美しい。

 不動の人気のガーベラも、「これは!」な変形咲きも…。ハッキリ言って選びたい放題!

最推しは「ラナンキュラス」

 そんな中でワタクシが激推ししたいのは、この時期トップシーズンのラナンキュラスです。

 近年のラナンキュラスの変貌ぶりには目を見張ります。「こりゃバラか?」「こりゃ花びらなのか?」でワタクシのようなお花屋ですら翻弄されます。

 そんな悪魔的魅力のランキュラスをほぼパーフェクトに全種見れるのが本当になう! 今なのでございます。

 色別に花言葉はあれど、全体的には春色の花びらの見た目そのまま「晴れやかな魅力」。また春に開く大輪の花のイメージそのままに「合格」など、なんだか景気がいい感じです。

 そして、ドライフラワーにしても、また違った魅力が楽しめます。フラワーバレンタインで受け取った気持ちを1日でも長く大切にしたいアナタ。

 ドライフラワーに挑戦したければ、花が最も美しい時に思い切って花瓶から外し、直射日光を避けた場所に紐で吊るせば、乾燥している冬場は美しく仕上がります。ぜひお試しあれ!

 バレンタインデーは世界中が愛と花で溢れる幸せな日。アナタにもそんな幸せが訪れてくれますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


ビギナーでも簡単!ブルーベリーを大収穫する3つのポイント
 我が家の猫の額よりも狭いお庭には、実に無計画にさまざまな植物が植えてございます。「鑑賞」のためでなく「実験」と「販売」...
割り込みされたらどうする?相手の心理・注意の仕方・対処法
 スーパーのレジやコンサート、遊園地のアトラクションなど、いろいろな場面で順番待ちをする機会がありますが、よく見かけるの...
奇跡の1枚 まるで「ネコ型宇宙生命体」のような“にゃんたま”
 きょうは、大量に保存してあるにゃんたまω写真の整理作業をしていて偶然見つけた、不思議な一枚です。  よく見ると耳...
愛猫と婚活とパートナー…あなたは何を優先し大事にしますか
「未婚女性がペットを飼うと婚期が遠のくよ」などと、たまに人に言われますが、そんなものはとうに逃しているので、そのことはあ...
夏の定番「かごバッグ」を探しに行ったら… 2021.7.3(土)
 関東もここにきて梅雨らしい天気となってまいりました。ご近所へのお散歩も躊躇われる日々ですが、チョイ前に“生活道具の聖地...
離れるだけで人生好転…さっさと縁を切るべき相手の特徴とは
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。悪いエネルギーって、思うより強くて伝染します。学生時代にとても真面目だった生...
知っていれば怖くない!言い方がキツイ人に欠落しているもの
「この人けっこうキツイ言い方するなぁ…」と感じる人がそばにいたりしませんか?もしくは自分のことを毒舌家だと思っている人は...
我こそは! レンズの前でモデル立候補する“にゃんたま”たち
 私はこの島で「にゃんたまωしか興味がないにんげん」と認識されているよう。  おんにゃの子がサービスポーズで「撮っ...
魔除けの花を吊るして家庭円満!幸せ爽やかな香りヒペリカム
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋は、立地の関係でご年配のお客様が大変多く、おしゃべりが好きな方が目立つのも特徴でございます...
「レトロ自販機」の聖地でタイムスリップ 2021.6.29(火)
 長引くコロナ禍で非対面でも商品を購入できる「自動販売機」に注目が集まっています。冷凍食品やおせんべいにお豆腐など、扱う...
若く見える人は何が違う?共通する特徴6つ&真似したい習慣
 女性は30代を超えると、同じ年齢なのに若く見えたり、老けて疲れて見えたりと「見た目の若さ」に大きな差が生まれますよね。...
おうち時間が増してさらに人気!フリマアプリ活用のススメ
 コロナ禍の影響もあり、外出を控える風潮の中、フリマアプリは私たちの生活により浸透してきましたよね。筆者は2年ほど前にフ...
2022-05-31 10:50 ライフスタイル
幸先が良い! 港で出会った凛々しい“にゃんたま”様をパチリ
 うどん県は丸亀港からフェリーに乗って「本島」へ。この島の見どころは、江戸・大正時代の名残を残す細い路地が入り組む情緒あ...
デブっちょ勝たん♡ だから猫のダイエットは人間より難しい!
 生後3カ月弱でわが家にやって来た2匹の保護猫きょうだい。  来た時は天ちゃん(オス)1.4kg、虹ちゃん(メス)...
なにそれ…既読スルーしたくなる男性からの残念LINE5選
 連絡ツールとして欠かせないLINEですが、気軽に送ることができるからこそ、そのやりとりにまつわる悩みも多いんですよね...
無印良品のアロマキャンドルとお香を比較 2021.6.26(土)
 日々の疲れをアロマで癒したい! と思い立ち、無印良品に直行。アロマキャンドルにするかお香にするか迷った挙句、どっちも購...