NHK朝ドラ「ブギウギ」~第20週「ワテかて必死や」#92
昭和23年、羽鳥善一(草彅剛)がスズ子(趣里)に送った「東京ブギウギ」は、明るいブギのリズムが人々の心をつかみ、空前の大ヒットとなる。
山下(近藤芳正)は、「ブギの女王」の次の一手が大切だと考えるが、羽鳥は忙しくなかなか新曲に取りかかることができないでいた。
そんなある日、スズ子は芸能記者・鮫島(みのすけ)の取材を受けることになる。
しかし、この記事がきっかけでスズ子は大変なことに巻き込まれてしまう。
【本日のツボ】
タイ子に何が…!?
※※以下、ネタバレあります※※
あの靴磨きの少年・達彦(蒼昴)はタイ子(藤間爽子)の息子でした。「おかあちゃん、ただいま!」と帰って来た息子を「達彦おかえり、疲れたでしょう」と迎えるタイ子。床に臥したまま、時折り咳き込んで苦しそうです。
タイ子ちゃんといえば、大阪時代のスズ子の幼馴染。小学校の同級生でいちばんの仲良しでした。芸者の娘でスズ子もタイ子ちゃんのお母さんに日舞を習っていましたね。
2人が最後に会ったのは、スズ子の母ツヤ(水川あさみ)の葬儀でした。
タイ子ちゃんのお腹には子どもがいて、お相手が東京から出張で来るたびにお座敷に呼んでくれるとかなんとか馴れ初めをスズ子に語り、「この子が生まれたら、ウチも東京行く予定やから、また遊んでな」と約束していました。
あの時、お腹にいた子が達彦だったということでしょうか。
その後、同じ東京にいるのに一度も再会する場面がなく、気にはなっていましたが、戦争もあり、それどころではなかったのかもしれません。だとしても、よもやこんなかたちで再会するとは! なんという偶然…。
偶然が過ぎます。私も東京に出て来て数十年経ちますが、幼馴染と偶然出会うなどただの一度もありませんでした。
それがドラマというもの、とわかっていても、もう少し自然なかたちで再会できなかったのか、と。
東京の人口100人とかならありえるかもしれませんが…。
病床のタイ子の耳にまで轟く東京ブギウギ
それはともかく、達彦が「東京ブギウギ~♪」と歌い出すと、「達彦、それやめて」と制止するタイ子。「ごめん。おかあちゃんその歌、嫌いなの」とバツが悪そうに…。
病床のタイ子がどこでこの歌を聞いたのかは謎ですが、そんなタイ子の耳にまで轟く流行歌という解釈でしょうか。
あの拒否っぷりから、少なくともスズ子の活躍を手放しで喜んでいるわけではなさそうです。
いったいタイ子の身に何があったか。徐々に明かされていくのでしょうか。
ツボ的タイトルは「やさぐれタイ子の8年間の謎」で決まりです。
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