【花屋実践】春から秋まで眼福♡ずぼら激推し良コスパの姫リョウブって?

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-05-22 06:00
投稿日:2024-05-22 06:00
 今年も自らの無計画さを後悔する季節がやってきました。
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の店横にある屋外LAB(「植物植えっぱなしエリア」をカッコよくいっただけ)は、さまざまな樹木の挿木実験エリア。入荷して気に入った枝物の木端はとりあえず、NO前準備で挿してみる。根付けばラッキー、根っこが出たら植え替えればイイやの精神で。

いつだって無計画なワタクシ

 結局植え替えさえもしないのですがw、その無計画な所業の最たる結果が、美しくもほのかに香る白い花! 咲き誇るさまは「なんとかせい!」と催促されている気分になるのですが…。

 今回は、強靭な精神力のお花がテーマ「春から秋までズ~ッとキレイ! 可愛い白い花『姫リョウブ』」の解説です。

姫リョウブってなんですか

 姫リョウブはコバノズイナの別名で、ズイナ科の落葉低木。「小葉の髄菜(随菜)」と書きます。明治時代に渡来し、名前の由来は元々日本にある「ズイナ」の近縁で、葉も花も小さいからだそう。

 あまり馴染みのないズイナの漢字は「髄菜」と全然カワイクない。理由は、若葉は茹でて食用に(だから「菜」ね)、枝や幹の髄の部分は行燈などの灯心に使われていたためだとか。

 そのズイナによく似た姫リョウブは食べられるか否かは不明ではござんすが、そんなこと関係ないほど見た目とサイズ、育てやすさが魅力です。

 関東圏では花が咲く今の時期に枝物商材「花付きリョウブ」の名で出回りますが、この「コバノズイナ」を「リョウブ」と勘違いされている方は決して少なくない…。ハッキリ申し上げて別物でござんすよ。

 近年、洋物(もう言い方が昭和だわw)のチョイとオシャレやわぁ~なんて花束やアレンジメントにはよく使われています。

 花市場では花の可愛らしさと使い勝手のよさからお花屋さん間で少ない流通量をめぐり、「リョウブ争奪戦」が繰り広げられております。

 花束にアレンジにと大活躍! 和でも洋でも主役にも脇役にもなる。こんな良い商材があったのか? とあんまり教えたくはないのですが、ワタクシはケチな女ではないのでご紹介いたします。

 聞いた話によると、関東では「リョウブ」と呼び、関西では「ズイナ」と呼んでいるとか。地域差があるかもしれませんな。んで、ご想像の通りワタクシは毎度「リョウブ争奪戦」に連敗で、自分で育てることにしました。

育ててみたら…

 これが、まぁ良い、どころかだいぶ良い。苗木としても購入可能ですが、切り枝を「挿木」として簡単に増やせます。

 えぇ、前述で申し上げた通り、ワタクシの信条「ほっぽらかしLAB」で、無計画にバンバン挿してしまった枝たちが全部育ち、毎年春になると涼しげな若葉を生やし、枝先には美しい花を咲かせ、しかも花持ちが良すぎる。

 秋になればビックリするほどめっちゃ真っ赤に紅葉、そして散る。終了! また来春ね~バイバーイ! な周期で、も~最高だぜww!

 暑いの寒いのお構いなしで毎年楽しませてくれるだけでなく、初夏の我が貧乏花屋の経済も薄~く支えてくれております。

 育っても1mチョイのコンパクトサイズ。ベランダでもお庭でもイケる。手に入れるなら今がチャンス! 姫リョウブは春から秋までずーっとキレイ! 一家に一株お試しあれ。

 風に揺れる可愛い姫リョウブの花穂が、アナタに爽やかな初夏の風を運んでくれますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


好きな男性が既婚者だった…引き際がジブンの価値を高める
 片思いが始まると、ついつい相手を追いかけてしまいがち。“ああ、まだLINEが返ってこない”“仕事中だから既読が付かない...
お姉にゃんとお庭でコロン 小粒“にゃんたま”は遊びたい盛り
 ニャンタマニアのみなさんこんにちは。きょうのにゃんたまは、まだまだ小粒っ子ω♪  坊やはどこから流れてここにやっ...
ママ友トラブルに巻き込まれた!穏便に済ますための方法は?
 “ママ友”という言葉が、あまり好きじゃない――。そんな人も多いのではないでしょうか。そのくらいママ友にはトラブルがつき...
友人関係も一瞬で壊れる 女同士の熾烈マウンティングLINE3選
 女同士の争いというのは、時として男性同士のそれよりも恐ろしいものです。取っ組み合いのケンカにはならない代わりに、態度や...
観葉植物で福を呼ぶ パキラは成功と発展もたらず“奇跡の木”
 ワタクシのお店の近所には、美味しくて特盛が評判の中華料理屋さんがございます。オーナーは中国人御夫婦……といってもマスタ...
家探しでも最優先…台湾の人がこだわる風水の知識~健康編~
 皆さんは日々の生活の中で「風水」を気にされたことはありますか? 雑誌やテレビの星座占いでは西洋占星術による運勢がわかり...
日本はピル後進国! 「ピル=避妊」の考え方は遅れています
 あなたは、ピルを飲んだことがありますか? きっと「ない」という方が、ほとんどでしょう。それどころか、飲もうという考えす...
草越しのチラリズム…お昼寝明けのねむねむ“にゃんたま”
 見えるか見えないかは…アナタ次第です♪  きょうは、にゃんたまファンの皆様から「にゃんたま写ってないよ?」と、ご...
2人目どうする? 私があえて「一人っ子」を選んだ理由
 女性の人生の大きな分岐点、「子どもを産むか産まないか」。その問題をクリアした瞬間に始まる「2人目どうする問題」。思い悩...
介護が疲れた時にとるべき対処法…共倒れにならないために
 子育て中の親に対しての支援は、ようやく政府が向き合い始めたところが現実でしょう。一方で、介護を行う人に対しての援助は、...
がん→子宮全摘まで“カウントダウン1カ月”の記録<仕事編>
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
お昼時間こそ即行動! ダラダラしたいなら“合理的ランチ”を
 この話は、働く女性の誰もが思い描く「仕事中はダラダラして、定時にさっさと帰りたい!」という願望を確実に実行し続けている...
屋根の上を元気にお散歩 “にゃんたま”探しは早朝と夕方が吉
 きょうはにゃんたまωを見つけに行こう……そんな気分の日は、お弁当を持ってお気に入りのスニーカーを履いて「にゃんたま散歩...
人付き合いに疲れた! 本音を言うと「煩わしい」時の対処法
 人付き合いって面倒ですよね。女性ほどこう思ってるに間違いありません。建前文化の日本では、さらに疲れている人も多いのでは...
七夕の日に飾りたい…疲れた心は“地上の天の川”に癒されて
 地方によってどうやら8月もあるようですが……7月は七夕の月でござんす。  五節句で言うところの七夕は正式には「シ...
男は黙って背中で語る…大吉“にゃんたま”の後ろ姿に惚れ惚れ
 きょうは、先日「汚れた毛並みは男の勲章 超貴重なワイルド三毛“にゃんたま”」でご紹介した3万分の1の確率といわれる“大...