美容医療で人気の「ハイフ」丸わかり!【気鋭の敏腕女医解説】どこまで変われる?痛くないの?

増田えりか 医師(形成外科・美容外科・美容皮膚科)
更新日:2024-09-02 06:00
投稿日:2024-09-02 06:00

大手クリニックと個人クリニック、なぜ値段が違う?

 美容クリニックの中でも大手で多店舗展開するクリニックと個人経営のクリニックではお値段と満足度が全く異なります。なぜ価格差が生じるかといえば、治療の方針やスタッフの経験値の違いによるものが大きい! ちなみに大手での治療は50,000円、個人での治療は100,000円がひとつの目安となりますので、参考になさってください。

 大手クリニックの場合は一律のマニュアルがあり、それに従うことで、経験が浅いスタッフでも施術が可能というシステムを構築しています。対応時間も短くて済み、人件費もそのぶんカットできますが、個々のお顔の凹凸に沿う機械の当て方や出力の調整はしないので満足度にムラがあります。

 一方、個人クリニックではお客様の満足度を重視し、経験豊富な看護師がじっくりお悩みを聞いて、気になる箇所にマーキングし、対策を考えて時間をかけてオーダーメイドの施術を行います。

 個別対応としっかりとした効果を求めるのなら個人クリニック、お値段重視なら大手クリニックがおすすめです。イートップクリニックでは、美容看護師歴5年以上のベテランナースがお客様のお顔をアセスメントし、オーダーメイドハイフを行っています。

「痛くないの?」まだまだ気になるハイフの疑問5つ

Q1. 痛くないの?

 フェイスラインの骨に近い部位は神経に近いため正直痛いです……。当院では歯茎にガーゼを挟んで行い、極力痛みを軽減しています。

Q2. 効果はどのくらい持続するの?

 当てた部位が熱刺激で収縮するので直後からスッキリしますが、1カ月以降、組織が再生してくるとハリが出てきてさらに若返ります。効果は半年程続く症例が多いです。

Q3. ハイフを打ち続けるとどうなる?

 脂肪層にも照射しているため、脂肪細胞がハイフの熱により破壊され、繰り返し当てていると頬がこけてしまうことがあります。繰り返し行う場合は、オーダーメイドな施術をしてくれるクリニックがおすすめです。

Q4. やめるとどうなる?

 ハイフは加齢性変化を遅らせるための施術なので、ほうれい線やマリオネットラインが進行、ホームベース型・ブルドックのようなフェイスラインに近づいていくでしょう。

Q5. ハイフの効果を高める併用治療とは?

 ハイフと高周波の併用です。併用すると、上から真皮層、脂肪層、筋膜層の三層へアプローチが可能で、真皮層の引き締め、脂肪層の萎縮、筋膜層の収縮をさせることでアイロンをかけたようなフェイスラインのすっきり感が得られます。非侵襲的小顔治療としてはベストです。

ハイフと好相性なお手軽輪郭治療もある

 ハイフは筋膜にアプローチするたるみ予防治療ですが、しっかりとフェイスラインを変化させたければ、エラ(咬筋)ボトックスとバッカルファット除去もあります。いずれも土日休みで十分行える施術です。

 下記の動画で解説しているので是非ご覧ください!

 次回は「目尻の小ジワ」を取り上げます。またお会いしましょうー!


増田えりか
記事一覧
医師(形成外科・美容外科・美容皮膚科)
「イートップクリニック」院長。2013年日本大学医学部卒業後、東京臨海病院、昭和大学病院、千葉こども病院などの形成外科で経験を積む。湘南美容クリニック高田馬場院長を経て、2021年に赤坂見附にイートップクリニックを開設。目周りの手術では業界トップクラスの症例数。『360度美人』を目指して! 美容医療だけではなく、広くお悩み解決に携われるよう、婦人科専門医による婦人科外来、泌尿器科専門医による男性美容外来、美容師とのコラボレーションで頭皮・髪質治療も展開中。

病院HPYouTubeInstagram

ビューティー 新着一覧


激辛の魔力にハマった…“お尻”とも相談!体を壊さない注意点&楽しみ方
 激辛料理にハマる人は多いですよね! 辛いものを食べると、なんとも言えない刺激と爽快感があるので、つい癖になってしまいま...
また「ささくれ」が…涙【専門家監修】位置や程度で分かる健康チェック
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「涙袋」が痛く見えないコツは? やっちまったNGメイクを参考にして
 涙袋メイクは簡単に目の縦幅を広く、大きな目に見せることができるので、毎日欠かせない人も多いのではないでしょうか? 筆者...
マンホールを歩くのもダメ? アレルギーがしんどい人の苦労エピソード
 食物や花粉、金属に虫など、アレルギーにはさまざまな種類があります。アレルギーでしんどい状態は、体験してみないとなかなか...
40代女が陥りやすいショートヘア失敗回避策 我慢すれば済む話ではない
 流行りのショートヘアで、小顔を目指すつもりが、「思ってたのと違う!」と鏡の中の自分にツッコミを入れる女性は多いようです...
40代でも絶対に諦めない! パサつき原因&ツヤ髪を取り戻す4つの習慣
 40代以降の見た目年齢を決める大きな要素が、髪の毛です。40代を超えると、髪がパサつき、白髪も増え、残念な印象に……。...
美髪の秘訣はマヨネーズでマヨシャン!? 人には言えないオモロ美容法6選
 世の女性の多くは、綺麗になるためにいろいろな努力をしています。筋トレやスキンケア、エステなど、良いと言われたものはすべ...
今さらですが「ヌン活」ってなに? 赤っ恥をかかない服コーデの正解
 肌寒くなってきたこの頃、秋本番です。秋といえば、グルメやスイーツですが、より優雅に雰囲気まで味わうなら「ヌン活」がおす...
性交渉でできもの!?【専門家監修】デリケートゾーンの異変とケア方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ショック! まつ毛サマがごっそり抜けた…今すぐ見直したい5つの悪習慣
 洗顔やメイクの際、まつ毛がごっそり抜けた経験はありませんか? 突然抜けたら、誰だってびっくりしますよね。「どうしよう…...
40代はVIO脱毛のやり時!でもアンダーヘアどこまでなくそうか問題が…
 アンダーヘアを脱毛する若い女性が増えていますよね。でも、40代を過ぎるまで自然体で過ごしてきた女性にとっては、どこまで...
40代おブスアイメイク、同じアイシャドウでも塗り方で激変するテク3選
 アイメイクには、欠かせないアイシャドウ。毎日のメイクにおけるマストアイテムであるにもかかわらず、塗り方を間違えてしまう...
仕事終わりに突然のお誘い…ってか合コン!? ボロボロ姿を一瞬で整える法
 社会人生活を過ごしていると、「今日、◯◯社の人たちと飲みに行かない?」と仕事終わりに突然のお誘いが舞い込むことがありま...
40代でニット帽?ちょっと待った!今年こそ卒業を考えたほうがいい理由
 秋めいてきたこの頃。「そろそろニット帽でも出そうかな♪」なんて思っている40代女子はちょっと待った! もしかして、その...
“メンタル繊細”で生きづらい?【専門家監修】HSPの特徴と即セルフケア
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
夏の終わりの肌トラブル、放置プレーしてない?日焼け・毛穴・乾燥ケアを
 暑い日が続いていましたが、ようやく秋らしい気候に。夏が終わって肌の変化に気づいたり「あれ、なんか老けたかも……」とショ...