「寝香水」って知ってる?【10月前半】調香師が睡眠の質を高めるアロマをタイプ別に解説

太田奈月 調香師・IFA国際アロマセラピスト
更新日:2024-10-01 06:00
投稿日:2024-10-01 06:00

「寝香水」をご存じですか?

 少しずつ寒くなる季節の変わり目は、しっかり睡眠をとって自律神経を整えましょう。今回は、調香師ならではの裏ワザ【幸福感に包まれる寝香水術】を紹介します。

 寝香水(ねこうすい)とは、コロナ渦で注目された“寝る前や寝るときにつける香水”のこと。寝つきをよくして睡眠の質を高め、朝もすっきり目覚めやすくなります。

 脳は寝ている間にも膨大な情報を処理しているため、身体が休んでいても鼻から香りが脳に届き、癒しをもたらします。日中は香水がつけられない人も夜は自分の好きな香りを楽しんで、心地よい眠りとともに素敵な夢を見てくださいね。


【こちらもどうぞ】簡単!秋におすすめのアロマと桃尻・股関節・ふくらはぎ・内ももの鍛え方【調香師がチャート別に解説】

「フェロモンジャッジ」ってなに?

 素敵な女性はいい香りがする――。

 そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけでなく、心身ともに活力がみなぎってオスたちを引き寄せる魅力がアップします。

「フェロモンジャッジ」では、調香師・太田奈月が貴女のフェロモン度数を診断。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)などに出演し、“フェロモンの達人”として話題をふりまく太田さんが、おすすめの香りとともに日々の癒しと元気のヒントをお届けします。

【10月前半】貴女のフェロモン度を判定!

     ↓   ↓   ↓   ↓

フェロモン度90%の貴女は…

官能と純粋さを合わせ持つ最強モテ「処女」

 フェロモン度数90%の貴女は意識のあるなしに関わらず、オスが思わずムラムラしてしまう、桃のような甘いにおいを全身から発しています。

 処女はオンとオフの切り替え上手だからこそ、芳しいほどのモテ肌を保っています。睡眠をひとつの儀式として、眠る前のリラックス習慣を当たり前のようにできているのも処女の特徴です。

 睡眠の達人である貴女は“フェロモンの達人”といってもいいでしょう。さらに寝香水を取り入れて、夜も朝もよい香りに包まれたモテ肌女子を極めましょう!

【幸福感に包まれる寝香水術】
 すずらん×枕

 かわいい鈴の形をしたすずらんは、一説では受精卵の出逢いを助ける香りに似ているともいわれる魅惑的な香りです。3大フローラルノート(香調)でありながら天然香料が存在しないところもミステリアスで、いつまでも追いかけたくなる処女にぴったり。

 Santa Maria Novellaの「オーデコロン スズラン」は、自然界のすずらんから香りが採れたら一番近いと思えるようなグリーンでフローラル、透明感のある美しい香調です。

 寝香水では枕に1プッシュした後、一度部屋を出て時間をおきます。その後に部屋の電気を消してふとんに入ると、枕元の香りが少し変化して貴女を眠りへと誘ってくれるはず。香りが強い場合は枕を裏返しましょう。朝起きたときも香りの余韻を楽しめるおすすめテクニックです。

フェロモン度80%の貴女は…

大人の色気を持つ妖艶な「熟女」

 処女に次いでフェロモン度数の高い貴女は処女よりも大人の色香、ミステリアスな一面を持っています。

 眠るときには上質なシルクのパジャマや優雅なバスローブを身にまとい、おしゃれなグラスにワインを注いでゆったりとくつろぐ…。まるでハリウッド女優のようなナイトルーティンを実践できるのは熟女だからこそ。

 寝香水で1日の疲れを癒し、幸福感に満たされた夜を過ごしましょう。ラグジュアリーな空間が貴女の色気を育てます。

【幸福感に包まれる寝香水術】
 バニラ×ソファ&クッション

 バニラの香りは甘くてほろ苦い、大人の色気を漂わせます。熟女の肌とも相性がよく、体温と交わるとセクシーに香り立つでしょう。

 TOM FORD BEAUTY「バニラ セックス」は、大胆なネーミングにも負けない官能さに加えて爽やかさもある嫌みのない香り。お風呂上がりにソファとクッションに1プッシュしておき、髪の毛を乾かしたりして時間をおいた後にソファに座ればバニラの香りが貴女のハートをやさしくハグしてくれます。赤ワインとも相性抜群!

フェロモン度50%の貴女は…

同性が惚れるかっこいい「イケメン女子」

 周囲から「かっこいい」といわれることが多く、ずばり「できる女」。ストレスがたまり、お疲れモードになると、かっこよさが薄れ、「疲れている」感が外見にも出てしまうので要注意!

「ふとんに入ったら即寝で睡眠の悩みはゼロ」という人も多いイケメン女子ですが、仕事人間の貴女は、実は疲れすぎて気絶状態で寝ているのかもしれません。

 夢も見ないほど長時間眠ったのになんだか疲れがとれない…という人は、睡眠の質を見直してみて。昼間は交感神経優位で戦闘モードのイケメン女子こそ、寝香水をナイトルーティンにすると効果大ですよ。


【幸福感に包まれる寝香水術】
 ジャスミン×ナイトランジェリー&パジャマ

 夜に香りが強くなるジャスミンは女性の二面性にもつながると言われ、かっこよく生きる女性の味方です。D’ORSAYの「あなたの唇で E.Q.」という名の香水は、少し霧がかかったミステリアスなジャスミンが主役で寝香水にもぴったり。落ち込んだときに添い寝してくれるやさしいカレのように寄り添ってくれる香りです。

 夜の入浴前、コットンやハンカチに1~2プッシュ吹きかけ、ナイトランジェリーやパジャマに挟んでおきます。お風呂から出たら、香りがうつったナイトランジェリーに身を包み、できれば1時間以内に就寝しましょう(仕事のことは忘れてください!)。

フェロモン度30%の貴女は…

独自の世界観を放つ個性的な「無臭の女神」

 確固たる信念をもち、我が道をいく貴女。周囲からは「変わっているね」と言われることが多いのでは? 個性的で好きなオスにも染まらず、自分の都合を優先する生き方を好むようです。

 ひとりで落ち着く空間にいるのが好きな無臭の女神は、枕が変わったり人と相部屋で眠ったりするのは大の苦手。たまにはフェロモンを刺激するために冒険するのもいいですが、なるべく自分の安心できる環境を整え、香りで非日常感を楽しむのがおすすめです。

 睡眠中にフェロモンとホルモンを補いながら、夢の中のラグジュアリーな空間でゆったりと過ごしているような魔法をかけましょう。

【幸福感に包まれる寝香水術】
 サンダルウッド×ベッドシーツ

 どこか懐かしさを感じるサンダルウッドの香りは、南国リゾートの特別感もあって、ラグジュアリーさと安心感の両方をもたらしてくれます。サンダルウッドの香水といえば、高貴でセクシャルなGUERLAINの「サムサラ」。イランイランやバニラの甘さもあり、深くて幸せな眠りへと誘ってくれる香りです。

 ベッドシーツの足元側に1プッシュしたら、掛けぶとんを1~2回パサッとかけて香りをくゆらせます。香りがふわっと立ち上がったら、一度ベッドから離れて部屋の電気を消し、ふとんに潜り込みましょう。足元から香りが上がってきて、心地よい眠りにつけます。

  ◇  ◇  ◇

 ※精油の成分中には、皮膚刺激の強いものや光毒性をもつものもあります。敏感肌の方、妊娠中の方、基礎疾患・アレルギーのある方などは事前に安全性を確認し、使用するときは十分ご注意ください。

太田奈月
記事一覧
調香師・IFA国際アロマセラピスト
 静岡県生まれ、茶農家の父、美容家の母を持ち、幼少期から香りと美に関する知見を深める。英国ケンブリッジにてホリスティックアロマテラピーを学び、アロマセラピストとして活動、様々な人種・国籍のクライアントのトリートメントを体験する。

2011年、「Natsuki Ohta JAPAN」香水ブランドを設立。「肌は嘘つかない」がコンセプトのフェロモンジャッジ🄬、天然アロマ香水 アロマパルファン🄬の創設者で、2000年開校の「アクトインターナショナルスクール」校長を務めるかたわら、調香師として企業とのコラボ企画やメディアに出演。あらゆる可能性を秘めたアロマテラピーの啓蒙活動を行う。

公式HPInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


シングルマザーが胸を痛める 子供の“パパへの憧れ”の解決策
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。離婚は人生での大きな決断です。お互い好きになってくっつくのは簡単ですが、別れ...
コンビニにGO! 二日酔いの朝に摂るべき食べ物&飲み物6選
 ひどい二日酔いの朝、グロッキーな中で「もう二度と飲まない!」と決意した経験がある方は多いはず。でも、そんな人に限って、...
ほっこり幸せ…クリスマスプレゼントに“にゃんたま”はいかが
 もうすぐ楽しいクリスマス。  大好きなあの人に、気の利いたクリスマスプレゼントを考え中なら!  リンリンリ...
栄養士が教える! 冬に取り入れたい「温活食習慣」のススメ
 冷え込む日が増えて「冬がきた」と実感する日も多くなりましたね。芯から冷えた身体は、女性の大敵。日頃からしっかり温活をケ...
生活が楽しくなる! 介護士が案内する介護施設のメリット3つ
 介護施設について、「介護のプロが集まっているから大丈夫」と考えてもらえることは、私たち介護士にとってすごく嬉しいことで...
就職や結婚をしても 一生大切にした方がいい女友達の特徴3選
 女子の友人関係は環境で変わります。いえ、男女関わらず、環境によって友人は変わっていくものです。  例えば結婚する...
がんで子宮を全摘したアラフォー独身女が最優先していること
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
ほっこり癒される…愛すべきイマドキのおじさんあるある5選
 親戚のおじさんから、たまたま電車で隣に座ったおじさん、職場にいる上司がおじさん、etc……。身の回りには数えきれないほ...
“喧嘩するほど仲がいい”の落し穴…彼とラブラブでいるために
 付き合った当初はラブラブだったのに、気づくとあまり会えてなかったり、返信がそっけなかったり……。恋人との関係の継続って...
大事な“にゃんたま”を守って名誉の負傷…早く治るといいね
 きょうは、とっても立派なにゃんたまω!!! あっぱれ!  多くのにゃんたまωを撮影していても、このサイズのにゃん...
節約の敵!「ボーナスで衝動買い」やめたい時の4つの対処法
 節約する際、自分の金銭の使い道を見直すことってありますよね。その度、「なんで買ったんだろう」と思う不可解な買い物を後悔...
なぜ月経不順になるの?それって「多嚢胞性卵巣症候群」かも
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
自宅派のあなたに…クリスマスディスプレイのオススメを紹介
 今年のクリスマス、あなたはどう過ごされますか? とあるネットリサーチ会社の統計では、近年ではクリスマスの過ごし方の定番...
保育園はかわいそうなんて古い!通うと得られるメリット3つ
 長男が0歳の時、地域の保育園の空き状況の問題もあって保育園の入所を決意した時、「そんなに早く入れる必要はない」とか「保...
ママ必見!育児ストレスの発散法4選…子育てを楽しむには?
 かわいい我が子を初めて抱いた時、「この子は何がなんでも守る」と決意したママがほとんどでしょう。夜泣きでつらい夜も、料理...
哀愁がただよう…静かな港町で出逢った見返り“にゃんたま”
 にゃんたマニアのみなさまこんにちは。  きょうは静かな港町で出逢った、哀愁の見返りにゃんたまωにロックオン。 ...