更年期、私はこれで対処しています①漢方薬服用歴15年超、「意味あるのか?」と医師に尋ねた

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2024-11-06 06:00
投稿日:2024-11-06 06:00

歴15年超えの漢方薬

 更年期の治療の一環として続けていることがいくつかある。

 まずは漢方薬の『加味逍遙散(加味逍遙散)』(太虎堂)。女性ホルモンのバランスを正す効果があるという。同年代の友人が何人か、処方されていたので更年期障害の定番薬なのだろう。

 私は更年期障害の症状が出てから飲み始めたわけではなく、30歳で良性の子宮内膜症の診断を受けた時から、もう15年以上、服用を続けている。

 こんなに長く飲んでいても「おお…」と、変な声が出るほどの効果を実感したことはない。数年前、婦人科医に服用を続けていて、何か意味があるのだろうかと質問した。

「漢方薬は続けて飲むことが大事です。いざ、というときに症状が軽く済んだりしますから、予防線を張る意味もある。もし飲んでいなかったら、内膜症も更年期ももっとひどかったかもしれません」

 なるほど。だからといって皆に大手を振って勧めるかといえば、そうでもない。漢方薬の服用は何かと面倒だ。副作用こそないけれど、はっきり言って、味はまずい。

 これを1日3回、食前の空腹時に飲む。気心の知れた人の前なら飲めるけれど、ランチミーティング中や、取材の撮影中、デートの初回などはテーブルには出せなかった。

「人前で服用する」という行為は、国内だと不快感を与えてしまう行為に匹敵するらしい。行為が寛容されるのは、老人と子どもに限ったことだと、漢方薬を飲み始めてから知る。

1カ月2000円程度の出費

 今ではTPOに合わせ、外出中はこっそり水を持ち歩いてトイレで飲んでいる。旅行中もスーツケースに入れると割とスペースを取られるし、慣れるまでは割と大変だった記憶がある。加えて処方箋が必要になるので、通院もある。

 私の場合は低容量ピルと合わせて、1カ月約2000円程度の出費。1年間で2万4000円近くになる。病院側はあっさり処方してくるけれど、服用を守る側はなかなか不便、面倒を強いられるのだ。

 余談だが、45歳を過ぎて服用を始めた友人が、

「喉に粉が引っかかる(泣)!」

 そう嘆いていた。中年は喉に詰まらせやすいのでご注意を。私の対処法に関しては、次回連載更新にも続きます。ご興味のある方はぜひブックマークをお願いいたします。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


戦士のつかの間の休息…ワイルド“にゃんたま”をこっそり激写
 この島で暮らすにゃんたま君たちはみんな戦士。強くなればなるほど縄張りエリアは拡大し、パトロールにも体力を要します。 ...
鎌倉大仏に手を合わせる 2021.6.16(水)
 長らくご無沙汰していた鎌倉大仏にご挨拶に行ってきました! お天気にも恵まれて、大仏様を拝んでいるとパワーをもらった気が...
運命変わる土用の丑の日に…金運UPの花「アナベル」の育て方
「今日は何を買おうかな~」  猫店長「さぶ」率いる我が花屋、仕入れるお花の選定のため、最寄りの花市場にワタクシほぼ...
“推し活=オタク”なんて古い! 推しの種類&得られるメリット
 実は今、年代問わず“推し活”をする人が増えてきています。推し活というと「暗い」「オタク」といったネガティブなイメージを...
相模原北公園で雨上がりの紫陽花を愛でる 2021.6.14(月)
 雨は大嫌いだけど紫陽花は好きです。とある日曜日に、紫陽花見物としゃれこんでみました。
うらめしポーズでごめんにゃさい…ツボ刺激中の“にゃんたま”
 きょうは、電池切れ……? うらめしポーズのにゃんたまω君に出逢いました。  こんなにゃんたま君が道に落ちていたら...
猫飼いたいけどお金が心配…固定費用は?ペット保険は必要?
「猫を飼うのにどのくらいお金がかかるの?」とたまに聞かれますので、改めてまとめてみようと思います(野良猫譲渡時のお迎え費...
のめり込んでない? 占いや風水との“上手な付き合い方”って
 例えば好きな人と別れてしまったり、仕事がうまくいかない日が続いた時、自分の運気を調べた経験はありませんか? 私はけっこ...
あなただけのコーヒー豆をみつけよう 2021.6.11(金)
 KALDIといえば、コーヒーと輸入食品のお店。店頭に美しく並ぶコーヒー豆のディスプレイを眺めつつも、今まで買ったことが...
グルーミングは長~いけど…“にゃんたまチャンス”は必ず来る
 一度始まったら長~いグルーミング。  猫は起きている時間の30%以上を毛づくろいに費やしているといいます。 ...
「大地のハンター展」で最強の“女の敵”に遭う 2021.6.9(水)
 上野の国立科学博物館で開催中の「大地のハンター展」に行ってきました。この「大地のハンター展」は、さまざまな生物の「捕食...
短い初夏のお楽しみ!モクモク「スモークツリー」の管理方法
 職業病ともいえるワタクシの癖でございますが……猫店長「さぶ」率いる我が花屋が、カントリー風情たっぷりの立地にあるという...
運気UP♪ おみくじの種類や引き方&全国の有名おみくじ
 運勢を占ってくれる「おみくじ」。神社に行った際に引く人も多いですよね。でも、その種類や、正しい引き方について詳しく知っ...
おやつタイムに大集合!ひときわ目を引くたわわ“にゃんたま”
 きょうは、豊作! にゃんたまωが混みあってる!  にゃんたま君たちのおやつタイムは、色とりどりで形や大きさに個性...
会えない時間がほころびに…? 寂しがり屋な恋人に注意して!
 仕事に家事に友人関係に、現代の女性は大忙し! 気がついたら、「彼としばらく連絡を取ってない」「近ごろ夫と会話してない」...
涙、涙の「ペット可」物件探しジエンド! 何を譲歩した?
 困難を極める「ペット可」物件を探す旅。まわれどまわれどピンとくる出合いがなく、アプリ婚活で抱くような疲労感が……。そん...