30代でもう更年期?【薬剤師監修】原因不明のイライラモヤモヤ…「プレ更年期」の症状と軽減方法

コクハク編集部
更新日:2024-11-21 06:00
投稿日:2024-11-21 06:00

3. プレ更年期の症状を楽にする方法は?

 以下は、プレ更年期の症状を楽にする方法3つです。

 ただし、プレ更年期の症状が日常生活に影響を与える場合は、セルフケアだけに頼るのではなく早めに婦人科を受診しましょう。

3-1. 自律神経を整える

 自律神経を整えるのに効果的なのは、毎日の生活リズムを一定にする、起床後すぐに日光浴をする、湯船に浸かるなどです。

 起床や就寝、食事、入浴などの時間を決めておくと、体内時計が整い、自律神経のバランスを取りやすくなります。

 また、朝起きてすぐの5~10分ほどの日光浴は、自律神経を整える効果が期待できる「セロトニン」の分泌を促します。

「セロトニン」は緊張や不安感の軽減、睡眠の質の向上などの作用もあるため、プレ更年期の症状の緩和にも役立つでしょう。

 湯船に浸かると心身がリラックスして、自律神経が整いやすくなります。38~39℃のぬるめのお湯に10~15分程度浸かるのがおすすめです。

3-2. 運動習慣をつける

 適度な運動は、ストレスの発散やリラックス、筋肉量の増加による冷えやむくみの予防、体力づくりに効果的です。

 したがって、運動習慣をつけるとイライラや倦怠感、冷えやむくみといったプレ更年期の症状の緩和に役立つ可能性があります。

 運動はウォーキングやサイクリング、スイミングなどの有酸素運動がおすすめです。

 いきなり本格的な運動をするのはハードルが高いと感じる方は、家の中でラジオ体操やストレッチ、軽めのヨガや筋トレなどを始めてみましょう。まずは、短時間でも毎日からだを動かす習慣をつけることが大切です。

 また、階段の利用を増やしたり早歩きをしたりなど、日常生活のなかでも運動量を増やしていきましょう。

3-3. 漢方薬を服用する

 婦人科では、プレ更年期の不調に漢方薬が処方されることがあります。

 プレ更年期の症状に対しては「女性ホルモンのバランスを整える」「自律神経の乱れを整える」「イライラや精神の高ぶりを鎮める」「血流をよくして倦怠感や肩こり、冷えを改善する」などの作用を含む漢方薬を選び、根本改善を目指します。

 漢方薬は毎日決まった量を服用するだけなので、忙しい方も手軽に始めやすい方法です。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):女性ホルモンの乱れによる気分の落ちこみやイライラ、肩こり、ほてりなどのプレ更年期の症状に用いられます。月経不順や月経困難症、不眠、冷え症などにも用いられる漢方薬です。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血行を促して水分代謝をよくすることで、プレ更年期の冷えや疲労感、めまい、頭痛などに働きかけます。月経痛や月経異常などにも用いられる漢方薬です。

 ただし、漢方薬はその方の体質に合っていないと十分な効果が得られないだけでなく、思わぬ副作用が起こる場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

4. プレ更年期の症状を楽にして、毎日元気に過ごそう

「最近感じていた体調不良がプレ更年期だとわかってスッキリしました。症状を楽にする方法も教えていただきありがとうございます!」

 ゆかりさんは明るい笑顔でえりのボスにお礼を言いました。

「プレ更年期のうちに対処法を身につけておけば、更年期も乗り越えやすくなるわ。また、プレ更年期の症状はストレスや疲れで悪化しやすいから、自分を労わるのも忘れずにね」

「今回教えてもらったセルフケアを継続できるように、仕事や家庭ばかりではなく自分の時間も大切にしていきたいです」

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていくゆかりさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


ファンデ不要?「プリマヴィスタの下地」だけ。40代10時間耐久の結果は
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
毛穴の黒ずみを抹殺したくてVOCEの付録にダイブ!高額美容液がめちゃ得
 毛穴が気になっていたので、VOCE7月号 通常版「毛穴ケア決定版BOX」の付録に飛びつきました! いろいろな種類のアイ...
雨の日のアホ毛どう封印? バックに忍ばせたいスティックと“最後”の対策
 梅雨の季節ですね…。湿気で髪の毛がうまくまとまらない日々が続くので、女性にとっては憂鬱なことこの上なし。特に、アホ毛に...
品薄なヴァセリンパック。試しにバームを直塗りしたら“ギョッ”な事態に…
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
BAの接客が苦手ですが何か?エトヴォス新作アイシャドーで意外なアプデ
 久しぶりにアイシャドーを新調しました。気になっていたETVOS(エトヴォス)のミネラルウォータリーシャドーです。 ...
40代、黒いおりものに不安MAX!もしや病気?薬剤師監修の原因と対策
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
“スキンケア迷子”必見! 更年期のワガママ肌へのご自愛ブランド3選
 40代、50代と年齢を重ねるに従って、避けて通りにくいのが更年期のあれこれ。悲しいことにお肌の状態も、体調次第で左右さ...
鏡が恐怖!白髪染めの色落ちにゲンナリ、1日でも長持ちさせるセルフケア
 40代といえば、白髪が気になる年代。白髪は染めても数週間も経てばすぐに色落ちしてくるのでげんなりしますよね…。何回も繰...
「白Tシャツの捨て時わからない」問題ついに解決!黄ばみ&ヨレの改善法
 清潔感があり、いろいろなコーディネートに着回しができる白Tは、毎日の着こなしに重宝しますよね! でも、いつも迷ってしま...
これはバグですか?美STの付録価格がお得すぎ。6,200円→1,480円とな
『美ST』6月号 特別版の付録は「ラブミータッチ スキンバリアナノミルク」の現品と、話題の微弱電流マスク「GENiS イ...
Tバックを試したい!意外と知らない種類&男性からの好感度5つ星評価
 40代になったら一度は試してみたいTバック! Tバックは大人の女性の魅力を引き立てて、男性からの好感度をアップするだけ...
ザラのヘアスプレー、えっ不良品!?「ZARA HAIR」セクシー髪叶うのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
生理前のめちゃ眠気はPMSが原因?【専門家監修】PMSの原因徹底解明
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代男性が“僭越ながら”大告白!アラフォー女性の3大「痛いメイク」
 メイクや髪型の変化にネイルなど、細かい部分は見ていないようで意外とチェックしているという男性たち。アラフォー女性に対し...
40代女性が嬉しかった褒め言葉 やっぱり「肌が綺麗」に勝るものなし?
 褒め上手な人は、人間関係もうまくいっている人が多いですよね。特に40代は子育てや仕事に忙しく、人と接する機会が増える世...
「運動したくないけど痩せたい!」は可能です。夢のようなダイエット術5選
 ダイエットといえば、「運動は不可欠」だと考えている人はたくさんいるはず。でも、中には運動が大の苦手という人もいますよね...