斎藤元彦知事案件で炎上! キラキラ広報女子の天国と地獄、「叩かれる自慢」と「許される自慢」の境界線は?

コクハク編集部
更新日:2024-11-29 06:00
投稿日:2024-11-29 06:00

折田楓氏に「キラキラ広報女子」「自慢」の批判が殺到

 兵庫県知事選で再選された斎藤元彦氏をめぐる公職選挙法違反疑惑。選挙期間中に「広報戦略を全般を担当した」とPR会社「merchu(メルチュ)」代表・折田楓氏がnoteに綴った内容が発端となったが、SNSでは早速、折田氏のインスタグラムなどが注目された。

 仕事の案件をPRする投稿とともに、日本一予約が取れない串かつ屋への訪問や購入したエルメス・バーキン、ハワイへの家族旅行の写真などをアップしていたため、「キラキラ広報女子」「自慢」などと批判が殺到した格好だ。

 最近は、フリーアナウンサーやインフルエンサー以外に若手社長やタレント化した企業広報なども増えてきた。もちろん、実績の公表は名刺代わりにもなり、自社PRに役立つだろう。“自慢のスパイス”をまぶしたくなる気持ちも理解できる。

【こちらもどうぞ】#1 芸能界に執着する35歳女の密かな楽しみ。裏アカで吐き出す腹黒い本音

敵をつくる自慢と許される自慢の境界線は?


 だが、なぜこうも批判殺到するのか。「SNS」で敵をつくる自慢と許される自慢の境界線はどこにある?

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。

「折田さんはnoteに斎藤知事のSNS戦略を自身が取り仕切ったと綴ったことで、当初、『承認欲求が強い』と批判が始まりました。インフルエンサーの方々の投稿は多くは自慢です。

 ただ、批判されるかどうかは、目にした人に『承認欲求』と『レコメンド(推薦、おすすめ)』のどちらに捉えられるかでずいぶん印象が変わってきます

 例えば、バーキンを持って写真を撮ったとしても『買いました!』『もらいました!』という報告なら、ただの自慢として“嫌なやつ”の印象が大きく働く。

 一方で、ヤリ手の広報などは「貯金をはたいて贅沢したけれど、皮素材が丈夫だから10年は使えます」などと添え、炎上対策を施しているという。

深イイ話を取り入れる

「SNSの世界では“イイ話”は歓迎される傾向にありますから『何十年も働いてバーキンを買った母親に憧れて、私もがんばって同じものをやっと手に入れました』などと苦労を踏まえたストーリーをにじませてもいいでしょう。

 ホテルの高級ラウンジでのアフタヌーンティーを紹介するにしても、パティシエとの絆やパティシエの人柄、商品への思いなどが分かるエピソードを添えるだけで、取り上げる理由が自慢ではなく、意味があるものだと受け取ってもらえます」(井上トシユキ氏)

 注意した上での投稿でも、ネットでターゲットにされる場合もある。

「あざとくても構わないので、『有名人のプロジェクトに参加できて、はしゃぎすぎました』とか、『憧れのお店のイベントに招待いただいて、興奮のあまり配慮がない投稿をしました』と断りを入れるだけで、嫌がらせが収まる事例はあります」(井上トシユキ氏)

 世間の目は厳しい。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見返りで大見得を…まだあどけないお子さま“にゃんたま”
 世界で1番可愛い下ネタ。  きょうは、にゃんたまω未成年ショットです。  この猫島で唯一、ピンクの可愛い首...
友達がいないのは寂しくて変? あなたに友達がいない理由3つ
 インスタグラムやツイッターなど、SNS全盛期の昨今。インスタ映えを狙ってフォトジェニックなレジャースポットに友達と出か...
今しかできない? 花の独身時代に済ませておきたい4つのこと
 結婚をしていないうちは「早く身を固めてしまいたい」「さっさと結婚して安定した暮らしがしたい」と思いつめてしまいがち。で...
楽しい老後を送りたい! 忙しい30代から準備できる4つのこと
 仕事にも慣れてきた30代。結婚して生活が変わったり、仕事と育児の両立であったりと、人によっては一番忙しい時期かもしれま...
もう2度と…子宮全摘&腸閉塞と全力で闘った30日間入院生活
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
草むらをくんくん…“にゃんたま”君の探し物は何ですか?
 無限に見ていたいパーツNo.1といえば、にゃんたま!  今回は探し物中のにゃんたまにロックオン。  たしか...
苦手な人との向き合い方! 職場の人間関係を円滑にするコツ
 仕事の内容には慣れてきたし、プライベートも楽しくできている。ただ、「職場に苦手な人がいるっ」――。そんな方も多いと思い...
自分で皮下注射も…採卵手術前日までにやるべき3つのこと
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
キリスト教のお盆「ハロウィン」 その由来とカボチャの意味
 ワタクシ、全く上達しないドイツ語の個人レッスンを受けております。上達しない理由は一重にワタクシの不真面目さによるもので...
自然災害に巻き込まれた…子どもとどう向き合ったらいい?
 台風19号の爪あとが各地に深刻な被害をもたらしていますが、近年は相次ぐ自然災害で被災住民が避難生活を余儀なくされるケー...
月吹友香さん<後>41歳専業主婦が小説家を目指して見えたもの
 第18回(2019年度)「女による女のためのR-18文学賞」(※)の大賞受賞作「赤い星々は沈まない」は老女の性を大きな...
今日の議題はにゃに? 夕暮れの猫集会でポロリ“にゃんたま”
 猫の島、日暮れ近くに猫の集会にお邪魔しました。  おのおの一定の距離を保って、茶白、黒白、サビ、三毛、キジ、サバ...
“生活習慣病”も予防して! 介護は認知症だけじゃないんです
 日本は長寿大国です。誰しも安心して生涯を全うできるとしたら、高齢であることはとても素敵なこと。しかし、介護士でもある筆...
月吹友香さん<前> 私がR-18文学賞で高齢者の性を描いた真意
 読書の秋到来。直木賞や芥川賞、日本推理作家協会賞に本屋大賞……国内には数多の文学賞がある中で、「R-18文学賞」(※)...
犬でなく人間だったらと思うと…モラ気質なワンコの実態3選
 モラハラ気質は、人間だけに限ったお話ではないのかもしれません。「うちの犬が人間だったら、モラ男(モラ女)に違いない…」...
子宮全摘だけでもつらいのに…腸閉塞で長さ190㎝の管を挿入
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...