日常遣いのコスメ・美容費を節約したら…40代女に襲いかかった2つの悲劇

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-12-03 06:00
投稿日:2024-12-03 06:00
 長引く物価高の影響で、数年前とは比べものにならないほどの「節約生活」を強いられている、大人世代も増えているよう。
 そんなときに、真っ先に削る人も少なくないのが「美容費」ではないでしょうか。しかし闇雲に美容費を減らしてしまうと、40代以上は“貧相見え”や“お疲れムード”が目立ち、残念な印象に。
 ここ最近で私が見た「節約のせいでルックスになってしまった」を2つのパターンでお話します。

パターン1. ファンデーションの質を落としたら…

 まずは、ファンデーションの質を落としたら肌に合っていないせいで、美肌から残念肌へと印象が変わってしまったパターンから。

 40代後半女性のA子さんは、とあるデパコスブランドのファンデーションを愛用していたものの、今年の夏からは節約のためにプチプラにシフトしたそう。

 塗った感覚や保湿感はこれまでのデパコスとそこまで遜色なく「今までと似た仕上がりなのに、お値段は安くてラッキー!」と思っていたところ…。

 実際には時間が経つとヨレてメイクが崩れるうえに、塗った直後の色合いと時間が経ってからの色合いが変わってしまい、メイク直後には美しくても数時間後の肌は「美肌」からは程遠い状態に。

 優秀なプチプラのファンデーションも増えているので、一括りに「プチプラ=ダメ」ではありません。けれど、崩れにくさや保湿力が足りないと、40代以上の女性を残念な見た目に導きやすいのも確かです。

 ファンデーションを変える際にはメイク直後だけで判断せずに、数時間後の肌状態もしっかり見極めてチェックを!

【読まれています】えっ、フェイスマスクは毎日しない方がいいの?【美容のウソ・ホント】医師3人の意外な回答/専門家監修

パターン2. 安売りシャントリでにシフトしたら…

 続いては、シャンプーやトリートメントを変えたため、髪の質感が残念になったお話です。

 40代前半・B美さんのケースは、今まではセットで7,000円以上のシャントリを使っていたものの、物価高を意識して低価格帯のものにチェンジ。

 洗っているときから「これまでのものとはまったく違うな」と気づいていたそうですが、半分ほど使ったところで髪の毛のごわつきや広がりが強くなったとのこと。

 結局、髪の見た目を整えるためにヘアミルクとアウトバストリートメントを新たに買い足すはめに…。「節約したはずが、想定外に余計な出費がかかり手間も増えてしまった」とも話していました。

 トータルの出費として見ると、これまでよりやや抑えられたのかもしれません。

 プチプラで自分の髪に合うものが見つかればいいけれど、40代以上の髪は、ただでさえツヤが失われたりダメージが目立ったりしやすいもの。

 妥協によってケアの手間も増えるうえに見た目にも満足度が低い…なんて悲しすぎますよね。

節約美容で大事なポイントは?

 節約を優先しすぎて“安物”に走った結果として残念な仕上がりは、まさに「安物買いの銭失い」。

 日々の美容アイテムは価格も大事ではあるものの、それ以上に自分との相性が重要と私は考えています。

 肌や髪は見た目の印象を大きく左右する部分です。節約美容を心がけるときにはなくても困らないものや代用できるものは買うのを控え、大事な部分には「譲れないポイント」を意識するといいでしょう。

 12月に値上げされる食品の数はおよそ100品目。まだまだ物価高は続きそうですね…。賢い出費で、最大の美容効果を狙っていきましょう!

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


20代からやっててよかった美容法6選! 逆に後悔したのは?
 20代の頃はみんな若々しくて美しいもの。でも、本当に大きな差が出るのは40代以降だと知っていますか?  20代からど...
正月太りは「五行別ダイエット」で解消する!【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
オール明けの“化粧ノリ劣悪”を回避!肌荒れリカバリー美容法
 イベントが続く時期になると、オール明けのひどい肌荒れに悩まされた経験がある人も多いでしょう。肌荒れをそのままにしておく...
ダイエッターこそ焼肉!? 太らない&綺麗に痩せる賢い食べ方
 ダイエット中は、好きなものが食べられずにイライラしてしまいがちですよね。特に焼肉は、「カロリーが高いからダメ!」と思っ...
リピ必至の保湿アイテム3選は「ビッグボトル買い」が最強!
 何度もリピートしているアイテムは、大容量のものを購入するとコスパ良く使えます♪  毎日使うので、小まめな買い出しをし...
脱・慣れっこメイク! 40代の「若見えノーファンデ」って?
 年齢とともに肌は変化していくもの。40代になってメイクに対する悩みが増えている人も多いのではないでしょうか。その悩みの...
ダウンが似合わない!モコモコでも太って見えない着こなし術
 本格的に寒くなるこの季節、重要なのがアウターの防寒効果! 中でも、ダウンは軽くて暖かいので持っていると便利ですよね。で...
オールインワンより超優秀!時短美容の最新“2ステップケア”
 新年を迎え、新しい美容法への関心が高まってはいませんか?「何か新しいことをしたい。でもあまり時間はかけたくない!」とい...
1週間で効果を実感!? 禁酒ダイエットに無理なく取り組むコツ
 ダイエットといえば、食事制限や運動などが一般的ですが、今「禁酒ダイエット」が話題なのをご存知ですか? もし毎晩お酒を飲...
【2022年アツかった記事】アラフォーの性交痛 相性悪いから濡れない?(薬剤師監修)
【えりのボスの「あと半歩で幸せ」】 (2022年7月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※ ...
膣から湯が漏れる!女力を取り戻す膣トレ講座【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
隈取になってない!? “メイク下手”アラフォーあるあるを再現
 年齢を重ねていくにつれてシミやシワ、くすみが気になるのは普通のこと。でも、コンプレックスなどを隠すためにメイクをしたの...
ピルの「オンライン処方」ってどうなのよ? PMSと生理痛に悩むコクハク編集部員が“不安あるある”の疑問をぶつけてみた
 東京・中央区にあるコクハク編集部。「あー寒い、寒い」とひざを突き合わせ、ああだこうだと談議するのは、『ピルのオンライン...
40代のすっぴん外出を考えてみた! 距離、手抜きNGパーツは
 コロナ禍でマスク生活が長引く中、「これを機に美肌を目指そう!」とすっぴん生活を送る人は増えているようです。ただ、世間の...
デリケートゾーン洗うとしみるんですけど!2022.12.26(月)
 私のデリケートゾーン(外陰部)に起きた“異変”は、ある日突然、何の前触れもなくやってきました。  いつものように...
安っぽいクシ&ブラシから卒業! 買って大正解だった3タイプ
 ショートカットにしてから、クシがスタイリングの必須アイテムになりました。アホ毛や髪の絡まりなどを整え、スムーズな手触り...