生理期間は短縮できるの?【薬剤師監修】生理を早く終わらせたい、生理周期をズラしたい、生理の不快感ムリ!

コクハク編集部
更新日:2024-12-12 06:00
投稿日:2024-12-12 06:00
 旅行や大切なイベントと生理が重なってしまい、憂鬱な気持ちになった経験を持つ女性は多いでしょう。そんなとき「生理が早く終わればいいのに!」「生理の時期をズラしたい!」と考えたこともあるのではないでしょうか。
 生理に悩む女性のために、薬剤師が生理を早く終わらせる方法の有無や、生理周期をズラす方法、生理の不快感を軽減する方法を紹介します。

1. たくさんの大事なイベント!でもその頃に生理の予定が…

 今回は、ユリカさん(30歳/仮名)からのご相談です。

「えりのさん、助けてください! 仕事納めの日に大事な会議で発表することになって、翌日からは彼と久々の旅行の予定があるんです」

「あら、素敵じゃない。何か困っていることはあるの?」

「実は、その頃に生理が始まるんじゃないかって思っていて…。私、生理痛が重い方なので今回も大変なことになるんじゃないかと不安なんです」

 いつも生理のときには具合が悪くなるから、今回も会議やイベントが台無しになるのではないかと不安そうな様子のユリカさん。

「それは大変ね…。生理がその頃に始まるのは確定しているの?」

「…それが、わからないんです。恥ずかしながら、自分の生理周期の測り方がわからなくて…。でも、この年齢だから周りの人に今さら聞きづらくて…」

 生理にまつわる悩みが多い様子のユリカさん。

 これは放っておけません!

2. 生理周期の見極め方は?

「生理周期を知っておくことで、今後の予定を立てやすくなったり、生理痛を軽減しやすくなったりするわ」

「え、生理周期って生理痛の軽減にも役立つんですか?」

「そうよ、把握しておくと何かと便利なものなの。まずは自分の生理周期を見極めるために、基礎体温をつけることがおすすめよ」

「基礎体温って…?」

「基礎体温とは、朝目が覚めたときに起き上がらず、寝たままの状態で舌の下に婦人体温計を入れて測る体温のことよ。

 基礎体温を測ることで、自分の女性ホルモンの変動や生理周期を計算できるの。基礎体温は生理が始まると低くなり、生理から約2週間後の排卵日に高くなるわ。

 そして、さらに約2週間後の生理が始まる日まで高い状態が続くの」

「なんか複雑ですね…。毎朝測るのって大変そう…」

「そうね。でも、基礎体温を測っておけば排卵日がわかり次の生理の日程が計算できるから、事前に生理前の準備ができるでしょう」

「それは便利ですね!」

「そうよ。それに、基礎体温をつけることで他にもメリットがあるの。たとえば、排卵があっても生理が始まらずに体温が高いままなら妊娠の可能性が高いと考えられるわ。

 逆に、排卵日になっても体温が上がらない場合、過度なストレスやダイエット、喫煙が原因で無排卵月経という状態になっている可能性が高いと考えられるの」

「なるほど…。生理周期がわかると色々と便利なんですね。でも、生理予定日がわかったときにイベントが既に入っている場合、どうしたらいいのでしょうか…」

「それについては、今から解説するわね」

【読まれています】生理が来ない47歳女、婦人科で「閉経診断」。更年期の揺らぎって何?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


ネット通販たとえ安価でも1着だって失敗したくない! 守るべき5つの鉄則
 なかなか自分の時間がとれない40代女性に人気なのが、洋服のネット通販ですが、届いた洋服が紹介されていたものと違いすぎて...
ハードルは低く!40代から10年後に差がつく「ついで美容」ポイント3つ
 美容というと、エステに行ったり、高級なスキンケアアイテムを購入したりといったイメージがありますよね。でも、本当に美しい...
白髪、薄毛、パサつき…40代はショートヘア? デメリットをおさらい
 40代を過ぎると、白髪やパサつき、薄毛などいろいろな髪の悩みが出てきますよね。ケアやメンテナンスが楽な「ショートヘア」...
運動習慣がものをいう!40代からでも始めやすいスポーツ5つ
 若い時に比べて、筋力や代謝が落ちてくる40代。「いい加減健康やダイエットのために、運動でもはじめようかな」と考えている...
【節約】ホームケアで輝く髪へ!40代でもサロン級のツヤ髪に
 美容院に行くたびに、できるならトリートメントを追加でお願いしたいところです。  しかし最近は節約モードに入ってい...
今すぐできる糖質対策!【専門家監修】意外と知らない糖質のキと摂取法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ちょっとの油断で眉頭が大惨事に…こっそり笑われてるかも!? 眉メイク3選
 眉メイクは自由自在に雰囲気を変えることができる一方で、一歩間違えるとせっかくのメイクが台無しになってしまいますよね。 ...
うっわ…どこまでOK?男性がつけるアクセサリー“ありorなし”の境界線
 女性にとっては、おしゃれに欠かせないアクセサリーですが、男性がつけると賛否両論あるようです。やはりチャラいイメージを持...
不安定な「40代秋肌」は洗顔を見直す!美容家激推し“裏ワザ”グッズ3選
 夏から秋へと季節が変わる今は、40代の肌はどうしても不安定になりやすいもの。部分的に脂っぽかったり毛穴が気になったり、...
デリケートゾーンの改善策に辿り着かない叔母…保湿オイルを勧めてみた
「デリケートゾーンケア」や「フェムケア」というワードは、雑誌などのメディア上では当たり前のものとなったけれど、どれくらい...
最近“老けて見える”と嘆く40代女性! 避けたいNG眉色と若見えのコツ
「メイクをしたのになぜかげっそりして見える」「最近なんだか老けた?」と感じているアラフォー女性の皆さん。もしかしたらその...
来年の夏までさようなら「サンダルを長持ちさせる」保管前のお手入れ方法
 夏に大活躍したサンダルですが、しっかりお手入れしておかないとすぐにダメになりますよね……。今回は、「来年の夏も綺麗にお...
ムダ毛処理は義務ですか? 毛を剃らない理由から考える“疲れない”美意識
 近年は、性別や働き方、美の基準など、あらゆる価値観が新しくなり、多様化した時代になっていますよね。中でも注目したいのが...
天然ヘアカラー剤「ヘナ染め」の末路は? 知っておくべきデメリット5つ
 おしゃれのためのヘアカラーと必要に迫られてする白髪染め、どちらもアラフォーにはおなじみです。こんなに続けて髪が傷まない...
U-2200円!美容家も納得の香りグッズ3選、おセンチ&悩める秋の夜長に
 夏が終わって秋が訪れると「秋の夜長」を楽しむ人もいる一方で、なんとなく心細い気持ちになって、くよくよと悩んでしまうとい...
台風による体調不良、気象病かも!?【専門家監修】すぐに試せる対処法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...