「不倫女医」の悪評は我慢できても、それは無理! 15歳年下彼「銀座の黒服志願」にプッツン #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-01-17 06:00
投稿日:2025-01-17 06:00

期間限定の不倫を楽しむ

 久美さんは続ける。

「東京にいる卓也くんからは定期的にLINEが届くようになりました。彼が言うには『久美さんと逢えなくなって、ありがたみが分かった』って。それが金銭的な意味なのかは聞きませんでしたが(笑)、やはり環境を変えてよかったです。

 東京で過ごす2週間も、彼とは秘かに逢っていましたよ。『不倫女医』と揶揄する人は完全に無視です。どのみち、卓也くんは『大学を休学するのは1年だけ』と決めているわけですから、いずれ四国に帰ってしまう。私も期間限定で不倫を楽しもうと半ば開き直って働いていました」

 だがある日、卓也さんは突拍子もないことを言い出した。

高級クラブで黒服を目指す?

「彼とデート中、『僕、昼の仕事をしながら、夜は銀座の高級クラブの黒服をやろうと思うんだ』と言われたんです。あまりの唐突さに『どういうこと?』と問い詰めると、サラリーマンをしながら銀座の高級クラブ『Q』の黒服をし、客である経営者との人脈を作ってIT関係で成功している26歳の会社社長と仲良くなったらしいんです。

 そのIT社長は卓也くんに対し、『夜の世界の人脈で僕の人生は変わった。卓也くんがその気になったら、高級クラブを紹介するよ』と言われたそうです。その日は盛り上がって『Q』に連れて行かれ、煌びやかな高級クラブのVIP席で美しいホステスたちと豪遊したそうです。

 支払いはIT社長ですが、呆れましたね。こちらは真面目に働いているのに…。卓也くんを恨むのはお門違いですが、初めて行く高級クラブでのひと時を楽しそうに語る姿も、黒服になって人脈を広げて将来成功したいと悪意なく言う姿にも、心底がっかりしました。

 その上、『黒服として働けたら、休学期間を延期しようかな』とも言うんです。さすがにムカつきました。私と交際中は1年で地元に戻る予定なのに、黒服になったら東京にいる期間を延ばすって、あまりにも私をバカにしていますよね」

ダークな一面が…

 苛立つ久美さんだったが、久美さん自身が高級クラブの黒服がどのような仕事をするのか全く知らなかったため、友人を通じて知り合った元クラブのママに「黒服の実態」を聞くことができた。

 そこには、表沙汰にはできないダークな一面があったという。

 続きは次回。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


バリキャリ女性の結婚相手に“年下の起業家”をお勧めするワケ
 仕事が好きでバリバリ働く“バリキャリ女性”が普通になってきた一方、彼女たちはなかなか良い恋人や結婚相手を探すことができ...
しめサバ子 2019-08-16 06:00 ラブ
脱・男に頼る人生! 結婚願望を捨てて得られる5つのメリット
「周りが結婚ラッシュ……。でも、結婚って焦ってするものでもないよね?」 「両親はやたら結婚を推すけれど、そんなに幸...
七海 2019-08-16 06:00 ラブ
デートのお誘いLINEやメールをしても…撃沈し続ける理由3つ
「勇気を振り絞って彼にデートのお誘いLINEやメールを出したのに、全然返事が来ないんです……!」と嘆く女性は、実はかなり...
内藤みか 2019-08-15 06:00 ラブ
フェロモンの出し方! 女性の色気をアップさせる秘密の方法
 同性から見ても色気がたっぷりで、「フェロモンが出てていいなぁ……」なんて感じてしまう女性っていませんか?でも実は、フェ...
リタ・トーコ 2019-08-15 07:40 ラブ
姿なき闖入者が破壊した新婚家庭…志穂さんのケース#4
 解決したはずの夫の不倫疑惑。幸せな家庭を壊したくなくて、感情を押し殺してきた志穂さんも、嫌がらせ行為がエスカレートする...
神田つばき 2020-01-12 05:19 ラブ
恋愛市場で力尽き果て…婚活に疲れたら試すべき4つの対処法
 どんな方法で婚活をするにしても、恋愛市場に立っているとどうしてもエネルギーを使います。どんな人でもいつかは「しんどいな...
七海 2019-08-14 06:00 ラブ
騙されないで! プライド高き男性の見栄っぱりを見抜くテク
 付き合った後に「私への対応が以前と違う……」と男性に感じる女性は多いのではないでしょうか。釣った魚に餌をやらないタイプ...
東城ゆず 2020-01-27 17:00 ラブ
奥様に学ぶ!小泉進次郎さんのような素敵男子と結婚する方法
 小泉進次郎さんと滝川クリステルさんが結婚&妊娠したという突然のニュースに、世間は大賑わいとなりましたね。「令和初のビッ...
田中絵音 2019-08-15 17:45 ラブ
恋愛中に心がけたい上手なLINEテクニック♪ NG事項に注意
「LINE」は、好きな人とのコミュニケーションを取るにも便利なアイテム。でも、気軽なツールだからこそ、「親しき仲にも礼儀...
孔井嘉乃 2019-08-13 06:00 ラブ
図解!好きな男性とデートで会う&彼の好き度を確かめる方法
「好きな人はすごく忙しくて、なかなか会ってもらえない…」「初デートは楽しかったのに、2回目につなげない!」――。そんなお...
伊藤早紀 2019-08-12 06:00 ラブ
拡大するミスターコン 出場を目指すイケメンたちの目的は?
 大学のミスターコンがどんどん拡大しています。大学のミスコンというのは1970年代から開催されているのに対し、ミスターコ...
内藤みか 2019-08-12 06:00 ラブ
望んだ恋愛でもすぐに冷めるなぜ? 自分は冷たいと思う前に
 恋がスタートして、一般的にはラブラブの2人。でも「念願の恋がスタートしたのに、何かがおかしい」と悩む女性は多いようです...
東城ゆず 2019-08-13 17:32 ラブ
性格か? 価値観か? 離婚しないための最適な相手の見つけ方
 離婚理由としておなじみの「性格の不一致」と「価値観の違い」。  これらは似ているようでいて実は全く異なるものです...
しめサバ子 2019-08-11 06:00 ラブ
宮迫博之も危ない? 女性の離婚願望に火がつく3つの条件とは
 女性が離婚を考える3本柱は、浮気、金銭トラブル、病気です。そのいずれかが際立ったり、重なったりすると、それまでくすぶっ...
山崎世美子 2019-11-14 19:22 ラブ
束縛をする女性心理と対処法! やめるのは意外と簡単かも?
 恋人ができると、ついつい束縛をしてしまう女性って多いと思います。束縛ってする方もすごく疲れるし、プラスにならないと分か...
孔井嘉乃 2019-08-10 06:00 ラブ
絶世の美女より「ほどほどの顔」の女性がモテる5つの理由
 ちょうどいいブスが一番モテる――? お笑いコンビ「相席スタート」の山崎ケイさんの著書やドラマ化により、巷でささやかれる...
七海 2019-08-09 06:00 ラブ