そりゃあ「熟年離婚」も増えるワケだ…夫と妻は“水と油”。子育てがひと段落したときに大事にしたいこと

豆木メイ フリーライター
更新日:2025-03-04 06:00
投稿日:2025-03-04 06:00

夫婦ではの役割分担の違い

 夫と妻では、家庭内で果たしてきた役割が大きく異なります。特に、50代・60代の世代では、夫が仕事に専念し、妻が家庭を守るという価値観が強く残っています。

 それゆえ、妻は長年「子どものため」「家族のため」と、自分の時間を犠牲にしてきた人が多いのです。

 一方、夫にとって仕事は「家族を養うためのもの」であり、家庭を支えているという自負があります。

 子どもの教育資金や子育てにかかる費用を稼ぐことも子育てである、と思っている人も多いです。

 しかし、妻は子どもや家族のために尽くしてきたことこそが「支え」だと感じている人が多いため、子どもが独立したら「やっと自分の時間が持てる」と考えるのは自然なことかもしれません。

子育て後の「自由時間」

 男性は仕事に多くの時間を費やしてきた一方で、社会的なつながりを持ち続けられます。

 会社の同僚や友人との関係があり、仕事の達成感を感じる場面も多いはずです。

 しかし、妻は家庭中心の生活を送っているため、自分の時間を後回しにしてきた人が多いです。

 社会との接点が限られる中で、子どもが自立した後は「次は自分の番!」と、自分のために時間を使いたいものです。

 妻にとっては「やっと手に入れた自由」。夫の思い描く“第二の新婚生活”に付き合うよりも、「自分のために生きる時間」を優先したくなるのは当然です。

老後の生き方に対する意識

 近頃、老後を「夫婦で過ごすもの」というより「自分の人生を楽しむもの」へと意識が変化している人が多いように思います。

 昔は「老後は夫婦で支え合うのが当たり前」という考えが強かったですが、今は人生100年といわれる時代。「子育てが終わった後、どう生きるか?」は人生の大事なテーマです。

 そのため、前述した「熟年離婚」や中年以降のパートナーシップ、再婚といった新たな選択肢を選ぶ人が増えているのも納得です。

 夫婦のあり方やパートナーシップの形は多様化しています。結婚したからといって、必ずしも一生を共にする必要はありません。

 特に、こうした新しい価値観や生き方に柔軟に共感し、積極的に受け入れるのは、やはり女性の方が多いと感じます。

 人生の後半戦においても、新たな環境や人間関係を求めてアクティブに楽しむ女性でいたいものです。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ドライな人と恋愛するなら? 8つの特徴&アプローチの心構え
 性格やタイプは人によって異なるもの。中には、何でもサバサバと捉えるドライな人もいるでしょう。そんな人を好きになったら、...
恋バナ調査隊 2020-05-06 06:00 ラブ
実はモテる? 男性に聞いてみた“病み系女子”の3つの魅力♡
 先日、女性ファンからの人気も高い紅白出場バンドの男性ヴォーカルに、熱愛報道がありました。そして、そのお相手が“病みかわ...
田中絵音 2020-05-05 06:00 ラブ
尽くしすぎて“オカン化”…同棲中でも大事にされるためには?
 外出自粛が続き、おうち時間は増えるばかり。こんな状況下でカレと同棲していると、なんだかんだで家事が増える一方、カレが何...
若林杏樹 2020-05-04 06:00 ラブ
フったのに連絡してくる男の目的&お雑魚撃退スタンプを伝授
 現在32歳。1カ月前に6歳年下の彼氏に結婚できないから別れようとフラれ、やっと前を向いて歩き始めました。  しか...
神崎メリ 2020-05-03 06:00 ラブ
会えない彼とラブラブに…愛を育むコミュニケーション術3選
 彼となかなか会えないときには、物理的には距離があっても、心の距離を縮められるコミュニケーションが有益です。メンタル心理...
並木まき 2020-05-03 06:00 ラブ
不潔だからもう無理!別れがよぎる生理的な相性~お風呂編~
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。結婚生活がスタートすると、えっ?マジですか?と思う、お互いの生活習慣の違いに...
山崎世美子 2020-05-02 06:00 ラブ
コロナ破局の理由&対策を解説!自粛中の過ごし方のポイント
 コロナウイルス蔓延からの緊急事態宣言、そして、外出自粛……。世界中が団結してこの危機を乗り越えなければならない事態なの...
コロナ禍でも婚活は可能!オンラインデートのメリットって?
「コロナで婚期が遅れそう。こんなことならさっさと結婚しておけばよかった……」  婚活中の女性の中には、すっかりふさぎ込...
七海 2020-05-20 11:43 ラブ
もう耐えられない…離婚のストレス偏差値ってどれくらい?
 3組に1組が離婚する――。そんな時代とはいえ、まさか自分が離婚する側になると思って結婚する人はいないのではないでしょう...
七味さや 2020-05-01 06:00 ラブ
離婚を防ぐには? やってはいけない5つのNG行動&対策方法
 好きな人と結婚したら、「最期まで一緒にいたい」と思うものでしょう。しかし、突然相手から離婚を突き付けられるなど、あなた...
恋バナ調査隊 2020-04-30 06:14 ラブ
潮時?コロナ禍の不倫カップルの現状&男性の本気度チェック
 新型コロナウイルスが猛威を振るい始めてから、世の中が一変。それは、不倫カップルの関係にも影響しているようです。この機会...
リタ・トーコ 2020-05-03 07:17 ラブ
閑散とした観光地で見かけた 旅行中の男性中年カップルの話
 外出自粛が続く中、私の住む奈良でもめっきり観光客の姿を見なくなりました。  とはいえ、もともと奈良は観光地らしからぬ...
うかみ綾乃 2020-04-30 07:03 ラブ
別れたいのに別れられない…コロナ自粛が引き延ばす惰性の恋
「そろそろ別れを告げよう。春は別れの季節だし、いいよね」  そう思っていた矢先、コロナの騒ぎが大きくなり自粛ムード...
七海 2020-05-03 07:18 ラブ
好きなのに辛いのはなぜ?辛いと感じる4つの瞬間&乗り越える方法
 恋をしていると、「辛い」と感じてしまう時があります。誰かを好きになることはとても幸せなことなのに、なぜ「辛い」と感じて...
恋バナ調査隊 2020-04-27 06:00 ラブ
家庭内カーストが残酷…鬼嫁たちの“夫泣かせ”な在宅勤務事情
 共働き家庭における鬼嫁は、在宅勤務中にも、鬼っぷりが消えない人もいるようです。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析...
並木まき 2020-04-27 06:00 ラブ
ドアノブをゾーン分け…鬼嫁が夫に押し付けた“理不尽ルール”
 自粛生活が続く今、鬼嫁と暮らす夫のなかには、妻から突如として突きつけられた「理不尽なルール」に悩まされている人も出てき...
並木まき 2020-04-26 06:00 ラブ