56歳で初めて包丁を握ったYO! 万年実家暮らし男性が力説する「テキトーな自炊」の愉しみ

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2025-03-08 06:00
投稿日:2025-03-08 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞としてメディアに登場し注目を集めています。
 そんな山口さん、最近は“自炊ライフ”を満喫しているそうで――。

58歳からの自炊ライフ

 オレは35歳でフリーのデザイナーになって56歳で仕事をやめるまでの約20年間、昼も夜もほぼ外食。そんな食生活だったからか、いつも体調がすぐれなくてお腹の調子も悪くて、外出先で急にトイレに行きたくなる…なんてことも少なくなかった。

 それが、仕事を辞めて外食しなくなったら体調もお腹も絶好調! 昔の知り合いに会うと「以前より顔色がいい」とか「なんか若くなった?」とか言われて、今が人生で一番健康なんじゃないかってくらいなんだ。やっぱ食生活って大事なんだね~。

【読まれています】人生64年ずっと実家暮らしですが何か? 介護に看取り…「子ども部屋おじいさん」が至った境地

 これまで一度も実家を出たことがなくて、こと食事に関しては母親に甘え続けてきた。包丁をちゃんと持ったこともなければ、炊飯器の使い方もわからないまま中年になっちゃった。

 だけどそんな状況も56歳で一変する。もともと体の悪かった父親の面倒をみていた母親が認知症を発症して、オレひとりで両親ふたりの世話をすることになったんだ。仕事を辞めて自宅で介護をしながら1日3食、自分と両親の「3人分の食事」を作る生活になった。

 介護生活の話は長くなるからここでは書かないけど、2年後には父親が亡くなり、現在は母親も施設に入居している――そこから本当に“自分のため”だけに食事を作る日々が始まったんだよ。

 辞書によれば、自炊の定義とは「自分で炊事をして生活すること」らしいから、ある意味オレの自炊ライフは58歳でスタートしたわけだね。

自炊は自由な創作活動?

 自分の好きなものを好きなように作り出す行為って、とても自由な創作活動だと思うんだ。

 オレが生業にしていたデザインは「自由な表現」とはちょっと違うよね? 現代アートの作家さんだって自分勝手に創作しているように見えて、ある程度はギャラリーとかマーケットのことを考慮しながら表現方法を考えていたりする。

 となると、他の誰でもなくただ自分のためだけに作る「自炊」こそ、もしかしたらアウトサイダーアートにも近い自由な表現と言えるのかもしれないね。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


40代女は寂しい時、どうすりゃいいの?夫婦のラブラブ期も昔
 40代になると、身体や環境の変化が起きてくるもの。そんな時、ふと寂しさを感じた経験はありませんか? 実は、その寂しさは...
同窓会マウントされてたまるか!“標的対象”4項目と回避策3つ
 学生時代の懐かしい仲間と再会できる「同窓会」 。同窓会は昔話や近況報告など楽しいものですが、話題によってはマウント合戦...
たまたまは“気持ちいいの天才”♡ セルフマッサージ再び~!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
実家暮らしだから婚期逃す? メリット&デメリット全10項目
 年齢とともに、実家暮らしに肩身の狭さを感じている人も多いのではないでしょうか。しかし、一人暮らしにメリットやデメリット...
「また合コン開いてよ」悪気ゼロでもうざい男友達のLINE3選
 男女で価値観は異なるもの。そのため、男友達からきたLINEで「え……うざい」と感じる場合もあるでしょう。  今回はそ...
彼と同棲→ペット飼う問題 後悔しない為に知っておくべき事
 同棲カップルの中には、「ペットを飼いたい」と思っている人もいるでしょう。ペットがいる生活って、憧れますよね。しかし、同...
体重12キロ増の“自分サゲ”を定番ネタにしていた私の失言体験
 みなさんは友だちと話す時に、自分のことを下げて笑いをとっていませんか?  私も多分に洩れず、それはもう多用していてあ...
猫だまりの“たまたま”たち…尊い無邪気なにゃんたまをパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ザ・大和撫子!カーネーションから白ナデシコに浮気もアリ♪
「ちょっと貰ってくれるかしら?」  ワタクシの叔母のご近所さんが「好きだから」で育ててみた花が、長い年月をかけてド...
イオンのど真ん中にフェムテック!“性”商品はタブーじゃない
 このところ、フェムテックやフェムケアという単語が身近になり、生活に取り入れたいと考える女性も増えてきた。ただ、基本的な...
丁寧な暮らしに疲れた人へ 継続と諦め“対処法5カ条”から選ぶ
 丁寧な暮らしに憧れて、少しずつ生活を変えている人もいるかもしれません。  しかし、そんな人の中には丁寧な暮らしに疲れ...
シッポの間から“たまたま”がチラ♡上品な足取りにもうっとり
 きょうは、長~いシッポの隙間から、にゃんたまωチラリズムにロックオン! 「にゃんたま君、どこいくのー?」(まるで...
朝5時に書類作成とな!? 上司から届いた戦慄パワハラLINE3選
 いろいろなハラスメントがありますが、中でも特に断りづらく迷惑なのが、上司から受けるパワハラです。心底悩んでいる人も多い...
「離婚寸前、5分聞いて」嘘でしょ?女友達のドン引きLINE3選
 美しい友情もたくさんありますが、友達の中にはありえないドン引き行動をしてくる人もいます。  今回はそんな女性を驚かせ...
「正論振りかざす」覚悟とリスク 相手を殴りたい時に放つ!
 みなさんは、正論を言われて「うっ……」となったことありませんか? その逆を経験した人もいるかもしれません。  0:1...