モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

更新日:2025-04-16 17:03
投稿日:2025-04-16 17:00

 後藤真希(35)らの後輩にあたる「モーニング娘。'25」の内紛劇が業界内外を騒がせている。

 15期メンバーの北川莉央(21)が本名とは別に作成していたSNSの「裏アカ」で、他のメンバーやファンを批判したりメンバーを盗撮した画像が流出したことについて、14日に自身のブログで認めたのだ。

「いま出ているものは全て私が書いたもので間違いありません。(中略)私のしてしまったことは、決して許されるものではありません。深く反省しています」

 そして「このたびは本当に申し訳ございませんでした」と謝罪したが、タレントへの一部の心無いファンからの誹謗中傷が問題になる中、おなじグループ内でメンバーがメンバーをSNSで誹謗中傷していたことが明らかになったことで、動揺がグループ全体に広がり、所属芸能プロなど関係者も頭を抱えているようだ。

「誹謗中傷されたメンバーは北川のフォローを外し、関連する投稿も削除したと見られています。この問題で北川に何らかの処分が下されたわけではありませんが、今後もグループのステージに立って歌い躍ったり、笑顔をふりまくのはメンバー同士もギクシャクするでしょうし、応援するファンも気持ちが冷めてしまうのではないでしょうか」

 とは、スポーツ紙芸能担当記者。こう続ける。

「北川はファンイベントや握手会での対応に『冷たい』『そっけない』との声が上がり、『やる気がない』とネット上で取り沙汰されていました。今年1月には、プライベート写真が流出していた。まあ、サブリーダーの小田さくらも男性との2ショット写真が流出していますし、それこそ後藤真希らが売れていた頃のグループと比べると、タガが緩んでいたのかも知れませんね」

■かねてよりの「裏アカ」流出問題と令和世代の違い

 かねてより熱愛発覚や飲酒、喫煙が写真誌などにキャッチされ、スキャンダルとして報じられてきたのがアイドルグループで、モーニング娘。だけのことではない。同じグループに所属するメンバーであっても、必ずしも関係が良好ではないことも、ファンには周知のことだろう。とはいえ、人気商売のタレントにそれらは痛手となる。にもかかわらず、「裏アカ」としてであれ、流出リスクがあるのにそうした行動をするのはどうしてなのか。

 ある芸能プロ社長が言う。

「かつてビジュアル系バンド『黒夢』のボーカル清春がキャバクラだったか、そこのホステスへのメッセージを間違えてツイッターに投稿してしまい、炎上したことがありました。公にするつもりのないものが流出するという意味では、今回の騒動のパイオニアにあたるかも知れませんね。北川莉央は『裏アカ』を不平不満のはけ口にしていましたけど、自分しか知らないと思っているようなことはないし、グループに近い関係者やファンが見たら、すぐに分かってしまいます。今回の流出も内部からと見られているのも、そのためです。バレるリスクがあっても、言いたくなる誘惑やスリルもあったと思いますよ」

 それらがこうして発覚してしまうようになったとすれば、アイドルグループのビジネスモデルにも限界がきているのではないか。

「実際、そこまでデジタルに長けたマネジャーはまずいませんし、生まれたときからデジタルネイティブの若者を管理しようにも、現実としてついていけていないのですから」(同)

 北川を売り出していた芸能関係者たちも、途方に暮れているかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”には、《安売りしすぎ》と心配の声が上がっていた…関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

エンタメ 新着一覧


田中要次といえば「HERO」のあるよ。はる日記には寅子に“収入”エール
 はる(石田ゆり子)と心ゆくまで語り合った寅子(伊藤沙莉)たち。花江(森田望智)は道男(和田庵)からの謝罪を受け入れる。...
桧山珠美 2024-06-21 16:10 エンタメ
はるさん、急過ぎる。猪爪家の歴史が刻まれたはるの日記は“永久保存”希望
 猪爪家を飛び出した道男(和田庵)。泊めると言い出したのは自分だと責任を感じているはる(石田ゆり子)は心労がたたって倒れ...
桧山珠美 2024-06-20 15:30 エンタメ
期待はずれと面白かった春ドラマを調査『アンメット』は好評じゃないの?
 2024年4月スタートの春ドラマが、続々とクライマックスを迎えていますね。結局、どれが面白かった? つまらなかった? ...
香川照之の干され状態いつまで?“激変”話題も私生活でも悪役に徹した代償
 香川照之がテレビから姿を消して早2年。2022年8月に、銀座のクラブホステスへのセクハラスキャンダルがきっかけで、レギ...
堺屋大地 2024-06-18 06:00 エンタメ
脱いでも凄い滝藤賢一。山本耕史と西島秀俊で3大ムキムキボディ俳優認定
 昭和24年1月、ついに家庭裁判所が発足。多岐川(滝藤賢一)は寅子(伊藤沙莉)たちに家裁の「五つの性格」について聞かせる...
桧山珠美 2024-06-20 14:25 エンタメ
ヘイセイ有岡“8年愛結婚”を機にMCの頭角現す?試されるアイドルの底力
 6月7日、俳優の松岡茉優(29)&Hey! Say! JUMP有岡大貴(33)が結婚を発表しました。2人の交際は過去に...
寅子の同級生・崔香淑が「香子ちゃん」として出現!気になるのは…
 家事審判所と少年審判所の合併の話し合いはまったく進展しない。しかし多岐川(滝藤賢一)には今一つやる気が感じられない。 ...
桧山珠美 2024-06-12 16:00 エンタメ
渡部建を“腫れ物”扱いするテレビは古い! めちゃ美味しい“食材”なのに
 2020年6月に複数の女性との不倫スキャンダルが勃発し、活動自粛していたアンジャッシュ・渡部建。活動再開後、徐々にメデ...
堺屋大地 2024-06-12 06:00 エンタメ
太陽とシスコムーンとの共通点にザワッ Z世代に人気のIS:SUEがたまらん
 6月7日、太陽とシスコムーンの楽曲がサブスク解禁され、40代を中心としたお祭り状態になっていましたね。懐かしすぎて私も...
よねと轟の新「相棒」爆誕!男と女“くっつく思考”に冷や水を浴びせた
 花岡(岩田剛典)が違法である闇市の食べものを一切拒否して栄養失調で亡くなったと聞き、衝撃を受ける寅子(伊藤沙莉)。花岡...
桧山珠美 2024-06-10 16:20 エンタメ
“マッチ先輩”近藤真彦がうたコン降臨!ヤンチャ返上?謙虚な発言に驚き
 4日放送のNHK「うたコン」は「作曲家 筒美京平特集」。尾崎紀世彦「また逢う日まで」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、...
花岡死す「栄養失調で死亡」見出しの衝撃…“甘党男子”桂場は和洋イケる口
 穂高(小林薫)は法の道へ導いて不幸にしたと寅子(伊藤沙莉)に謝罪し、新しい仕事を紹介すると言い出す。しかし寅子はむしろ...
桧山珠美 2024-06-07 15:30 エンタメ
公園ランチの約束は叶うのか? 花岡の“しょんぼり言動”が不穏すぎる
 ホーナー(ブレイク・クロフォード)から子供たちにとチョコレートをもらった寅子(伊藤沙莉)は、公園で花岡(岩田剛典)に再...
桧山珠美 2024-06-06 17:00 エンタメ
いよいよ裁判官編。NHK制作陣の遊び心、8時14分過ぎに見たり
 昭和22年3月。新しい日本の憲法に希望を見出した寅子(伊藤沙莉)が向かったのは法曹会館。そこには空襲で被害を受けた司法...
桧山珠美 2024-06-03 16:05 エンタメ
「虎に翼」お宝物件!三山凌輝はピアスにアクセジャラジャラの“チャラ”男
 先週のNHK朝ドラ「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」は、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)にとって、悲しみの連続でした。...
刮目!伊藤沙莉“静”の演技、「佐田優三 仲野太賀」表示も期待は泡沫に…
 これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言(岡部たかし)は安らかに亡くなった。  寅子(伊藤沙莉)は何事もなか...
桧山珠美 2024-05-30 19:10 エンタメ