33歳の“できる風”男が語った夢に呆然…「好きなことで生きていく」に騙された!

おがわん ライター
更新日:2025-07-28 11:45
投稿日:2025-07-28 11:45

初デートで誘われたのはまさかのセミナー

「仲間と一緒に夢を追える環境って、素敵だと思わない?」

 彼は身を乗り出して目を輝かせながら、セミナーの日程を差し出してきた。

「一度セミナーに来てみない? すごくためになるし、将来の考え方が変わるよ。自分で人生の舵を取れるようになるって、すごく自由なことだよ」

 いやいや、セミナーって初デートで誘うもんじゃないでしょ?

 というか、これはデートですらなかったのかも。私は引きつった笑みを浮かべながら、やんわり断った。

「そういうの、ちょっと苦手で…。ごめんね」

 すると彼の表情が少し曇って、静かに言った。

「そうやって、自分の可能性を最初から閉ざすのって、もったいないよ」

 言い方が妙に冷たくて、さっきまでの爽やかスマイルはどこかに消えていた。私の頭の中で、何かがカチッと切り替わった。

誰かを巻き込んで自分だけが儲かる仕組みは…

 カフェを出る頃には、私はどっと疲れていた。見た目はまともそうな人でも、こういう風に“関係構築”と見せかけて“勧誘”してくる人がいるんだって、痛感した。

 ヒロトさんは「また話したいことあるから」と言ってきたけれど、もちろんその後、私は即ブロック。

 マッチングアプリでは、「夢」や「自由」といったポジティブな言葉が、時に胡散臭さと紙一重になる。

「好きなことで生きたい」なんて一見キラキラしてるけど、誰かを巻き込んで自分だけが儲かる仕組みを“夢”と呼ぶなら、それはただの詐欺まがいだ。

“この人となら夢を追えるかも”なんて、一瞬でも思ってしまった自分に心底ガッカリしながら、私はそっとアプリを閉じた。

おがわん
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かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

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