女性は“脱水リスク”が高い理由。猛暑で「喉が渇いた」時にはもう遅いって知ってた?【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-07-31 11:45
投稿日:2025-07-31 11:45

2. 脱水のメカニズムとリスクが高い人

「そもそも…私、あまり汗をかかない体質なんです。それなのに、どうして脱水状態になるんでしょう?」

「脱水と汗のかきやすさは関係ないわ。私たちのからだは、発汗だけではなく、呼気や尿、皮膚からも水分が失われているのよ」

「そういえば、寝ている間にコップ1杯分の水分が失われているって聞いたことがあります」

「そうよ。朝起きたときに、軽い水分不足になっているケースは珍しくないわ。このように水分が失われているから、実は『のどが渇いた』と思ってから水分を摂っても遅いの。

 のどの渇きを覚えるのは、既に脱水が始まっているサインだから、のどが渇く前に水分を摂ることが重要よ。

 たとえば、倦怠感や頭痛、尿量の減少や手の乾燥を感じたら、意識して水分を摂ってね」

女性の方が脱水リスクが高いワケ

「そうなんですね…。ちなみに、さっき女性の方が脱水リスクが高いって言っていましたよね? それはどうしてなんですか?」

「いい質問ね! 女性は体脂肪率が高いため、男性に比べると水分保持量が少ないの。それに、ダイエット中だったり冷えやむくみを気にしたりして、水分や塩分を制限する人が多いでしょ? そうすると、体内の水分循環が悪くなって、脱水を引き起こしやすくなるのよ」

 えりのボスの話に頷きながら、マキさんは言います。

「…そういえば、去年の夏は海に行く予定があったのでダイエット中でした。むくみを気にして塩分も控えていたかも…。えりのさん、それなら脱水を防ぐためにはどうすればいいんですか?」

「それは今から解説するわね」

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