「あなたの秘密は?」毎夜、女に探られて…“ハニートラップ”にハマった豪傑な男の末路

MARO(上馬キリスト教会ツイッター部)
更新日:2025-09-02 11:45
投稿日:2025-09-02 11:45
 職場や近所、SNS界隈に現れる「残念な人」、いますよね。実は今から約2000年前から現在に伝わる「聖書」にも「残念な人」がいるのです。

 SNSで聖書を面白くわかりやすく伝える活動を続けている上馬キリスト教会ツイッター部のMAROさんは、世界的なベストセラーの聖書は「人間の残念さの歴史」とし、残念だからこそ救われ、人からも神様からも愛されるのだと解説しています。

聖書のなかの残念な人たち』(笠間書院)より聖書に登場する人たちの「残念」な失態エピソードを一部抜粋・編集してご紹介します。

英雄といえばサムソン!

 日本の戦国時代なら本多忠勝や前田慶次、中国の『三国志』なら関羽や張飛、華々しい歴史ドラマの中には、必ずと言っていいほど剛力無双の豪快で痛快な英雄が登場します。

 聖書にもそんな剛力無双の英雄として、サムソンという人が登場します。

 ただ、サムソンはたしかに剛力無双なんですが、英雄というよりもただの乱暴者に近いような行動が目立つ、ちょっと残念な人物でもあります。

 モーセとその後継者ヨシュアをリーダーとして、イスラエルの民は出エジプトの旅を完遂し、神様に約束されたカナンの地に住むことになりました。その何百年にも及ぶ長い生活の中で、民やコミュニティを守るためにリーダーとして活躍したのが、士師と呼ばれる人たちです。

 士師は常に存在する役職ではなく、他国からの侵略や抗争など、民族がピンチに陥ったときに神様から臨時に任命され、リーダーを務めるような人たちでした。彼らの言行を記録した旧約聖書の『士師記』には、デボラやギデオンなど12名の士師が登場します

 が、なんといっても一番有名なのはサムソンでしょう。クリスチャンであっても「士師と言えばサムソン! 他は正直あんまり知らない!」という方も少なくないかと思います。

【読まれています】大昔から「究極のモンスターペアレント」は存在した!? 激怒した親がトンデモ行動に…盲目的な愛が生んだ悲劇

腕力の強い豪傑

 サムソンはとにかく剛力無双、万夫不当の一騎当千といった人物で、ライオンと素手で戦って引き裂いたとか、100匹のジャッカルの尻尾を結びつけたとか、ロバの骨を振り回して1000人の敵兵をやっつけたとか、とにかく恐ろしく腕力の強い豪傑でした。

 イスラエルの民はペリシテ人という人たちの侵略に苦しんでいました。神様はマノアという人に

「君に子どもを授けるよ。その子はペリシテ人から君たちを助ける英雄だよ。

 でも、その子は私に一生を捧げる子だから、汚れたものを一切食べさせてはいけないし、お酒も一滴も飲んではいけないし、散髪をしてもいけない」と言って、子どもを与えました。

 その子がサムソンです。

MARO(上馬キリスト教会ツイッター部)
記事一覧
1979年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒、バークリー音楽大学修了。宗教法人専門行政書士。約11万人のフォロワーを持つXアカウント「上馬キリスト教会」(@kamiumach)の運営を行う「まじめ担当」。著書に『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)、『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)、『上馬キリスト教会ツイッター部のキリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)など多数

ライフスタイル 新着一覧


“頑張り屋のメンヘラ”が「セルフラブ」という人生の処方箋を知りました
「セルフラブ」という考え方は、確実に私の人生に大きな影響を及ぼしています。  セルフラブについて学び始めた時「世界...
【にわか呑み鉄】電車とビール好きにたまらない「流鉄BEER電車」に参戦
 さる9月2日(土)、千葉県流山市で「電車好き」と「ビール好き」垂涎の1日限りのイベントが開催されました。  通常は入...
かつて入り浸った店も 横丁の思い出も時代と共に変わってゆく
 昼間の細い路地を軽装の観光客が闊歩する。  誰かにとってはノスタルジーでも、また違う誰かにとっては新鮮に映るんだ...
にゃんたま写真の成立には“たまたま”への愛のピントがマスト
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「才色兼備」は女性だけに使われる不適切表現?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ずーっといい子ちゃんとか無理!「笑える悪口LINE」で上手に息抜きを
 友達や同僚から人の悪口を聞かされたらあまり良い気分にならないでしょう。でもそれがユニークな悪口だとしたら、思わずクスッ...
ほっこり読み切り漫画/第57回「隣りの芝生はオーノー」
【連載第57回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、...
これって良心ですか、マウントですか?「おまいう」説教LINE3選
 説教をされて、いい気分になる人はあまりいませんよね。でも、いつもどこか偉そうで、何かと説教をしてくる人はいるもの。 ...
相棒のぬいぐるみは無理! 大人になっても捨てられないもの6選と対処法
 物や情報に溢れた現代では、断捨離やミニマリストに憧れる人が多いですよね! でも、大人になってもどうしても捨てられないも...
40代で振り返ると納得!いろいろあった人生の転機、思い出してみない?
 人生の転機とは、その時には気がつかず、後になってから「転機だった」と気がつくもの。特に40代を過ぎると、人生の前半を振...
今年はお日様が大きく見える そろそろ落ち着いてくれるかな
 この数年で男性の日傘がすっかり定着したのも納得の暑さ。  日陰に逃げても、どこまでも太陽に追いかけられている気が...
記事読んだらソワソワ♡ 予定がない週末は寝溜めより楽しい6つのことを
 子どもの頃は暇さえあれば遊んでいたのに、大人になると週末は「予定もないし、寝溜めしておくか〜」と何もしない1日を過ごし...
人生これで正解? “30代からの思春期”ミッドライフクライシスに勝つ法
 大人のみなさん、「私の人生、これで良かったの?」と考えて不安になる時はありませんか? そしてその不安、名前がついている...
マジで買ってよかった! 猛暑に活躍&まだまだ使い倒す涼感アイテム3選
 8月の東京はなんと31日連続真夏日! いやー、暑かった。9月になったらちょっとは涼しくなるかなと思いきや、まだまだ厳し...
モフらずにはいられない!無防備すぎる“たまたま”にメロメロ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“我が城”で1ミリも後悔したくない!自宅の間取り注意すべきポイント8つ
 こだわり抜いて設計したはずの夢のマイホームでも、住み始めたら「え、この間取り不便!」とガッカリすることがあるようです。...