私は“お義母さん”と結婚したんじゃない! 姑はまるで上司…「実家マウント」に妻がとった対抗策

おがわん ライター
更新日:2025-10-21 11:45
投稿日:2025-10-21 11:45
 幸せなはずの新婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。

夫婦の間に横たわる“帰省問題”

「結婚して家族が増えたと思ったら、“上司”ができてただけだった」

 そうぼやいたのは、私の友人・アヤ(30歳・Webデザイナー)だ。穏やかで誰とでも柔らかく接するタイプの彼女がため息をついたのは、結婚2年目の夏のことだった。きっかけは、ただの“帰省”だったという。

 アヤと夫・リョウ(33歳・メーカー勤務)は共働き。年に数回だけそれぞれの実家に帰るのが恒例だった。

「お盆、私の実家に帰ってもいい?」とアヤが言うと、夫は「母さんが“うちに来てね”って言ってたんだよね」と返した。

「でも、去年もお義母さんの家に行ったよ?」

 そう伝えると、夫は「母さんも楽しみにしてるし、親孝行したいし」と言う。

 その言い方が“俺は悪くない”という逃げに聞こえ、アヤは胸の奥がモヤモヤした。結局、お盆は夫の実家で過ごすことに。

【読まれています】義母「うちの子そっくり」にザラつく…。“孫フィーバー”の裏、無視され続けた嫁の叫び。私は透明人間じゃない!

「うちが一番」に隠されたマウント

 義実家に着くなり、姑が満面の笑みで出迎えた。

「よく来たわね~。リョウも“うちに来るのが一番”って言ってたのよ」

 その一言に、アヤは苦笑いを浮かべた。“うちが一番”は、「嫁の実家より自分の家が上」という意味に聞こえた。滞在中も姑は張り合ってくる。

「あなたの実家は帰らないの? でも嫁に来た以上、こっちが筋よね」

 アヤが何か言うより早く、夫がフォローする。

「母さんも悪気ないんだよ。ただ、孫の顔を見たいだけでさ」

――“中立を装った姑寄り”。アヤの中でそんな言葉が浮かんだ。

 夕食の準備も姑主導だった。

「アヤさん、こっちの味付け覚えてね。リョウが好きなのは“うちの味”だから」

 夫は横でテレビを見ながら「母さんの煮物、最強だな」と呑気に言う。

(結婚して“家族”が増えたんじゃなく、“上司”が増えただけ)

 アヤはそう思った。義母が方針を決め、夫が中継し、自分は実務をこなす――まるで家庭という職場の下っ端のようだった。

おがわん
記事一覧
ライター
かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


梅雨色の景色を楽しむ 2023.7.7(金)
 この時期の雲は分厚くて、空が低い。  流れる雲を目で追っていたら、湿気を含んだ風が吹いてきた。  こうして...
大人こそ見直したい「自愛メソッド」甘やかしているだけになってない?
 2023年もあっという間に下半期ですが、みなさんちゃんと自分自身を大切にできていますか?「ご自愛ください」と人には言う...
皇居外苑を散策&SDGsなスタバがスゴイ! 2023.7.6(木)
 皇居周りは都心でありながら緑が豊かですよね。集う人々はランニングやサイクリングなど思い思いに楽しんでいます。普段運動し...
超貴重!ブリティッシュショートヘアの“たまたま”に完全降伏
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「子供産まない」人生を正解とする夫婦の価値観、つらいと感じる瞬間は?
 生活スタイルや働き方、恋愛に関しても自由になってきた今、結婚しても子供を産まないことが「正解」と考える人が増えてきまし...
LINEの返しにも滲み出るのねぇ…「頭がいいな」と思う人のレス3選
 頭がいいかどうかは、会話をするとよくわかるものです。頭が悪い人との会話はテンポが悪く、話していて疲れてしまう時がありま...
マイクロバッグなんて夢のまた夢…鈍器級の「重すぎ荷物」を減らしたい
「ちょっと友だちとランチするだけなのに、鈍器ほど重たい私のバッグはなんなん……」と、ゲンナリしたことありませんか? マイ...
多様性がなにか 小さな子どもはわかってる 2023.7.5(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
変態案件!? サボテン界の不思議ちゃん「リプサリス」は人気もうなぎ上り
「ワタシ、変態なんで」が、口癖の花屋の男友達K。このコラムでもたびたび登場する彼の性格はよく知っているつもりですが、それ...
休暇や帰省時にも使える!「お土産何がいい?」への最適解LINE3選
 旅行に行っている友達から「お土産何がいい?」と聞かれたら、なんと答えていますか? 「◯◯がほしい!」と要求するの...
今「韓国女子旅」でしたい5つのこと~美・食・楽、そして初体験…30代・40代女性の「好き」がたくさん!
 2023年、女子旅で最も人気の旅行先と言えばやっぱり韓国! 日本中どこからでも飛行機で3時間程度で行ける気軽さに加え、...
[PR] 2023-08-21 18:27 ライフスタイル
かわいいけど今日はもう限界かも…子育てに行き詰ったママに捧ぐ対処法
 必死に子育てに取り組んでいると周りが見えなくなってしまい、限界を感じることがあります。仕事や家事に加えて育児となると、...
ナンプラーもバルサミコ酢も余るよね…“クセ強”調味料を使い切る対処法
 いろいろな調味料がある中でも、あまり使う回数が少ない調味料は余ることがありますよね。結局使いきれずに、賞味期限が切れて...
オニギリ柄のにゃんたま君の“たまたま”は汚れのない純真純白
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
山郷で梅雨を感じる 2023.7.3(月)
 遠くの山や空の色に溶けそうな青。  アジサイのもともとの色はピンクで、土が酸性かアルカリ性かによって変化するんだ...
結婚式にジーパン着用!? 「育ちが悪い」と“秒”認定されちゃうLINE3選
 育ちが悪いと、大人になった時にどうしても会話や行動に出てしまうものです。育った中で染み付いたものなので、なかなか悪い言...