花粉症の敵“ブタクサ”と間違えないで!「黄色い悪者」が秘めた意外なパワー。実は身体や美容の味方?

斑目茂美 開運花師
更新日:2025-10-22 09:52
投稿日:2025-10-22 08:00

恐るべき繁殖力

 とはいえセイタカアワダチソウの問題点は、その繁殖力の強さ。線路にも道路にも、ここには土はないでしょうよ? なんて場所でもお構いなし。

 最初はほんの2、3本だったのに、あっというまにあたり一面が黄色い花でいっぱいに。日本の秋はこの花に支配されているといっても過言ではありません。

 セイタカアワダチソウは「生態系被害防止外来種リスト」に選定されており、ススキなどの日本の在来種をも飲み込みかねない厄介な存在なのです。

 セイタカアワダチソウは地下茎で広がるのですが、根っこからアレロパシー物質(他の植物の生育を妨げる化学物質)を撒き散らしながら広がるうえに、種子も綿毛で広く飛んでいくので、もはや「自然界のテロリスト」状態。

 こんなに繁殖力が強いのならうまい具合に活用するしか無いのではないでしょうか。

驚きの活用方法

 そもそもセイタカアワダチソウはヨーロッパやネイティブアメリカンの間では、薬草として活躍しております。

 葉っぱには炎症を緩和するフラボノイドが含まれているため、虫刺されや治療薬、怪我の止血や洗浄薬として用いられていたばかりか、お腹の調子を整えたりや風邪症状の緩和などにも効果がみられるとのことで、乾燥させお茶としても飲まれています。

 驚く勿れ、実は日本でも乾燥した葉っぱがお茶として販売されております。また花が開く前の蕾に一番効果があるとして、漢方薬「一枝黄花(イッシコウカ)」として服用されております。

 入浴剤として使用すると、デトックス、美肌、保湿などの効果が期待されるとのこと。アトピーなどのアレルギー体質の方も乾燥させた花をお茶として飲んだり、チンキやオイルの中に漬け込んでエキスを抽出したものを肌に塗る…なんて活用方法もあるのだとか。

 とはいえ、飲むのもお風呂もだいぶ抵抗がありますよね。ええ、ワタクシもです。

 ですが今年は、蕾を乾かして、ホホバオイルに漬け込んだインフューズドオイルを試すつもりでございます。 

 なんせ乾燥肌がひどくて…。どうやら好転反応がすごいらしいので、お試しになる際には少量ずつがベターですな。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


来年の幸せを呼ぶ 聖域と現世の境界線「しめ飾り」の作り方
 さぶ店長率いる我がお花屋さんのこの時期は、お歳暮とクリスマスとお正月が乱れ打ちで、足の踏み場を探すほど。  もう...
サボりがちなジム通い…やる気を継続させるための4つの工夫
 美容と健康のためにジムに入会している人は多いですが、ジム通いが習慣づいている人は意外と少ないですよね。 「行かな...
新宿で一目惚れ♡洲本発絶品厚焼き玉子サンドはいかがです?
 デパコスの聖地・伊勢丹で新色リップを試した後にZARAで掘り出し物を物色♡といった具合に、コスメもファッションも大好き...
黒くてまん丸…黒猫“にゃんたま”はまるで「あんこ玉」のよう
 白黒猫のにゃんたまωは哲学的なマーブル模様、キジトラは美しいグラデーション。  茶トラは美味しそうな鈴カステラの...
ママ友が面倒くさい! 快適な保護者生活を送るための秘策4つ
 良くも悪くも「ママ友」には、すごくお世話になりますよね。ママ友問題と無縁の夫たちは「そんなの一時の話だろう」と、まとも...
運動量の減少も…介護士が暴露する介護施設のデメリット3つ
 介護士をしていた筆者は、基本的に介護施設に入ることを肯定的に捉えています。介護施設には介護士はもちろん、理学療法士や作...
女性のひとり暮らしの部屋で男性が見ている7つのポイント!
 初めてのお家デート。好きな男性が自分のひとり暮らしの部屋に来るとなったら、いつもよりも念入りに掃除をする女性は多いでし...
男が手放したくなくなる女性は…か弱い量産型より“自立女子”
 華奢見えテクや上目遣いなど、女の子がか弱く見えるテクニックがこの世には溢れています……が、はっきり言いましょう。「姑息...
塩対応に負けるな! “にゃんたま”君の思いが届きますように
 にゃんたマニアのみなさま、こんにちは。  きょうは、かわいいあの子ににゃんたまωをアピールするも、そっぽを向かれ...
キャッシュレス払いは賢く!クレジットカードとの付き合い方
 オリンピックが近づいていることや経済産業省の推進もあり、キャッシュレス決済が広く認知されることになりました。これまで現...
乳がん検診を思い出して「プリンセチア」は女性の味方です
「自分のオッパイが足りなくて、酷い目にあったわ」  ある日、ワタクシの知り合いが仕事の打ち合わせで会って早々、興奮...
シングルマザーが胸を痛める 子供の“パパへの憧れ”の解決策
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。離婚は人生での大きな決断です。お互い好きになってくっつくのは簡単ですが、別れ...
コンビニにGO! 二日酔いの朝に摂るべき食べ物&飲み物6選
 ひどい二日酔いの朝、グロッキーな中で「もう二度と飲まない!」と決意した経験がある方は多いはず。でも、そんな人に限って、...
ほっこり幸せ…クリスマスプレゼントに“にゃんたま”はいかが
 もうすぐ楽しいクリスマス。  大好きなあの人に、気の利いたクリスマスプレゼントを考え中なら!  リンリンリ...
栄養士が教える! 冬に取り入れたい「温活食習慣」のススメ
 冷え込む日が増えて「冬がきた」と実感する日も多くなりましたね。芯から冷えた身体は、女性の大敵。日頃からしっかり温活をケ...
生活が楽しくなる! 介護士が案内する介護施設のメリット3つ
 介護施設について、「介護のプロが集まっているから大丈夫」と考えてもらえることは、私たち介護士にとってすごく嬉しいことで...