知力体力だけではなく集中力も欠落
中年、おばさんといった年齢意識はある方にお知らせしておきたい。年末の大掃除の予定があるのなら早めに始めたほうがいい。なぜなら掃除に対する自分の体力、知力が相当低下しているからだ。大掃除はその事実を突きつけてくる。単身住まいの私も毎年、大掃除のワードは意識していて、そのたびに(まあ、賃貸住まいだし)(ひとりだし暴れん坊の子どもがいるわけではないのだから、そんなに汚れていないし)と後ろ向きな理由を並べて、仕事をしていた。が、どうも今年は汚れが気になる。今年の汚れは今年のうちに。重たい腰があがった。
冷蔵庫掃除を決めた。一人暮らしを始めて約20年で二台目の冷蔵庫は540リットルのファミリーサイズ。2017年に購入する際、蔦屋家電のスタッフに「お客様、冷蔵庫が大きくなると生活が豊かになりますよ」と、決めセリフを言われてあっさりと購入した。生活が豊かになったかどうかはいざ知らず、便利であるのは間違いない。2〜3年ほど前に内部の拭き掃除をした記憶はあるけれど、普段はほぼ外側の拭き掃除だけしかしていない(まあ、ひとりだからそんなに開閉もしないし、隙間なく食品が入っているわけではないし)。毎年、私の中の言い訳大王がお出ましになる。ただ今年の私は違う。
まずはInstagramの「#冷蔵庫掃除」のハッシュタグで、効率的且つ画期的な掃除方法を調べるところから始めた。どうやら冷蔵庫は脚の部分を操作すると、中に食品が入っていても、簡単に動かせて冷蔵庫下のホコリが除去できるらしい。午前10時『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)を聴きながら、まずは冷蔵庫下の掃除からトライ。
「う、動かねえ…」
インスタグラマーはいとも簡単に冷蔵庫が動かせると言っていたけれど、設置してから9年間、1ミリも移動させていない冷蔵庫が対象だとは言っていなかった。我が家の冷蔵庫は設置時のクッションにぴったりと接着していて、脚の動く気配はゼロだった。おばさんらしく、説明書で確認してみたけれど移動情報については触れられていなかった。早速、あきらめた。今度引っ越すときに掃除をしよう。ここでふと目に入ったオーブン電子レンジの脱臭も始めた。つい先ほどまで冷蔵庫掃除に勢い勇んでいたのに別の掃除に手を出すとは、おばさんらしい集中力の欠落を感じる。
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