子どもの嘔吐処理の方法! 間違えると感染源が広がる恐れも

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2019-10-03 06:00
投稿日:2019-10-03 06:00

床などを消毒する場合は必ず専用の消毒を

 塩素系の消毒剤(ミルトン等)や殺菌消毒剤(ピューラックス等)など、嘔吐処理に最適な消毒液があるので、床を拭いた後にこれらを水で薄めたものをかけましょう。傷口に塗る消毒液用アルコールでは殺菌効果が薄いため、専用のものを使うことをおすすめします。

 また、消毒液を床にかけた上から新聞紙などをかぶせ、しばらく放置しておくと菌が死滅しやすくなります。片付けた後の嘔吐物はビニール袋に入れ、口をしっかり閉じ、菌が外に漏れないよう密閉してすぐに処分しましょう。

 そして室内に漂ったウイルスを流すために換気も重要です。

 換気は2カ所以上の窓を開け、風の通り道をつくりましょう。片付けが終わった後もすぐには閉めず、30分以上開けておくことをおすすめします。

汚れた洋服はどうするの?

 汚れた衣類は感染源となるので、他の衣類とは分けて個別に洗います。

 嘔吐物を拭き取り、塩素系漂白剤に30~60分。色落ちが心配なものには、85℃以上の熱湯に1分間以上つけておきましょう。衣類の素材によっては傷んだり、縮んでしまう可能性もあるので気をつけて下さい。

 もし、捨てても構わない衣服であれば捨ててしまうのも一つの手です。

子どものケアも忘れないようにしましょう

 嘔吐をした直後は誰しも慌てるものです。大人がバタバタすると、子どもも不安になってしまいます。早急に対応しながらも「大丈夫? びっくりしたね」など声をかけてあげると、子どもも安心するかと思います。

 また、すぐにお茶などを与えてしまうと吐き戻しをしてしまう可能性があるので、水分は1時間は避け、うがいだけにしてください。

 感染病が流行する季節だからこそ、嘔吐処理に必要なものはあらかじめバケツの中に常備しておくなどして、もしもの時に備えると良いと思います。秋冬の感染病は特に広まりやすいので気をつけてくださいね。

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


都会の雑踏で聞こえた地元の方言 2022.10.23(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
大凶作のドラフト会議でイケメン“ザックザック大豊作”のなぜ
 今年のプロ野球ドラフト会議は空前の大凶作といわれていた。目玉となる選手はゼロで、多くの球団が争奪戦を繰り広げるようなス...
2022-10-22 06:00 ライフスタイル
「やりすぎ時短LINE」BBQの役割分担までエクセルにするの?
 忙しい社会人で時短術を活用している人はたくさんいますよね! でも、何事もハマりすぎは良くないようです。今回は、時短術に...
パワハラ虫に遭遇、最悪!でも「したたかな準備」で反撃可能
 仕事でもプライベートでも、パワハラ気味な人に遭遇してしまうと最悪ですよね。  災難だと思って諦めることもできますが、...
ヘアサロンから濡れ髪のまま飛び出てくる女、になった。
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
【ドンキ】エモい「情熱価格」激旨1位は… 2022.10.20(木)
 みなさん、ドン・キホーテは好きですか? 筆者は大好きです。右を向いても左を向いても物価高なこのご時世、「驚安の殿堂」っ...
本当の友情ですか? 同性の友達の束縛がつらいと思ったら…
 同性の友達に「束縛されてる」と感じたことはありませんか? その子との予定を最優先させられたり、あなたに彼氏ができると機...
まるでぬいぐるみ!モッフモフ高密度“たまたま”にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
友達ってなんだろう 2022.10.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい
 ある冬の日のお話しでございます。  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんに、ややご年配の、でもやたらと威勢の良い殿...
アラフォーが「テヘッ」はねぇ…今どきの「痛い女あるある」
「いい年してそれは痛いでしょ」と思える言動をする女性、あなたの周囲にいませんか? 若い頃は「かわいい」と言われた行動も、...
服が捨てられない!片付け下手に神グッズ 2022.10.18(火)
「1枚服を買ったら1枚は捨てる」「触ってみて心がときめくか」「お店のように美しく飾る」などなど、クローゼットを整えるメソ...
どうしてそんなに尊いの?“たまたま”を真面目に考察してみた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家庭で簡単にできる節電対策6つ 子供が楽しめるアイデアも!
 東日本大震災のあと、日本中で節電運動がはじまった時、当たり前にある電気のありがたさを痛感しましたね。震災後ではなくても...
いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...