肌を重ねなくても…脳への刺激が快感を呼ぶ“遠隔セックス”

大泉りか 作家・コラムニスト
更新日:2019-11-13 19:28
投稿日:2019-11-13 19:00
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと主体的に性を楽しめるようになる。女性の様々な性癖に迫ります。

ネットの普及で異性との出会いも変化

 いまや異性と出会うためにインターネットを利用することは、まったく珍しいことではありません。それどころか、ネットを通じての出会いは、普段の生活の中では、なかなか知り合うことのないような相手との出会いも期待できるし、婚活や恋活、セフレ探しなど、目的がはっきりしている分だけ、自分の意向に適った相手とマッチできるというメリットもあります。

 男女が出会った場合、デートを重ねることでお互いのことを知って仲を深めていくことになりますが、ネットでの出会いの場合は、代わりに文字や、音声を通じてのコミュニケーションで関係を進展させていくことも。

 そうした中でテレフォンセックスやオナ電といわれる“遠隔セックス”に目覚める女性も存在します。今回ご登場いただくのは、メールや電話、ビデオ通話などを利用したセックスが好きだという佐々木未来さん(仮名、49歳、会社員、未婚)です。

既婚男性との“メールセックス”がきっかけ

「わたしがそういう性癖に目覚めたのは、5年くらい前ですね。その頃、出会い系で知り合った男性と付き合うことになったんですが、彼は既婚者だったので、土日には会うことが出来なかったんです。それで代わりにメールセックスをするようになって……どんな風にキスしてるか、自分の手がわたしのどこを触っているかといったことを、彼は上手に書いてくれて。

 実際に会ってセックスもしていたので、メールの文章を見ると、声や手の感触が蘇る感覚がありました。あとは、職場の会議室とか、ショッピングモールのトイレだったりっていうシチュエーションを設定してくれるのも、よくて。

 ちょっと変わったシチュエーションとしては、わたしが小さくなって彼のポケットに入るっていうヤツもありました。小さくて触りやすいからいっぱい触ってくれて、私も、その小さい身体で、彼のおっぱい舐めたりとか(笑)。漫画にもありましたよね。アレです」

 現実には不可能な『南くんの恋人プレイ』までも、実現出来てしまう、妄想で感じる通信系セックスの魅力にハマった未来さん。さらには、LINEのビデオ通話を使い、“脳イキ”を経験することにも。

大泉りか
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作家・コラムニスト
ライトノベルや官能を執筆するほか、セックスと女の生き方や、男性向けの「モテ」をレクチャーするコラムを多く手掛ける。新刊は「女子会で教わる人生を変える恋愛講座」(大和書房)。著書多数。趣味は映画(映画館で年間100本以上)、海外旅行。愛犬と暮らして14年目の犬飼い。X

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