から揚げにするとタレが絡む
よそのブリ大根とはぜんぜん違う常識を超えたおいしさで、ほとんどのテーブルが注文するのがコレ。口に運びやすい一口大にし、から揚げにしてからタレを絡めているのが特徴です。
「女性が箸で崩してブリを食べている印象がなかったので、女性向けのメニューにしました」と村岡さん。
煮付けは煮込みすぎて魚の身がパサついたり、崩れがち。サッと揚げることで身がプリッと軟らかく仕上がります。また、から揚げの衣のかたくり粉からとろみが出て、タレがしっかり衣に絡むんです。
「女性に気に入られる料理を常に心がけています。男性はコンサバで新しい味に挑戦しませんが、女性が頼むと一緒に来た男性も食べてくれます。そうして注文が増えて定番になりました」(村岡さん)
酒の肴も女子ウケは大事なポイントなのであります。
【材料】
・ブリ切り身 1切れ
・大根 2分の1本
・米のとぎ汁
・かたくり粉 少々
・ネギ 少々
・小ネギ 少々
・ししとう 1本
・和がらし 少々
【タレ】
・酒 大さじ3
・薄口醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ1
【レシピ】
1. 大根を輪切りにし、米のとぎ汁で下茹でする。
2. 下茹でした大根とブリを一口大に切り、かたくり粉をまぶし、180度の油でサッと(2分程度)揚げる。飾りのししとうも一緒に素揚げする。
3. フライパンにタレの材料を入れ、ひと煮立ちしたら2の具を加え軽く絡める。
4. 皿に盛り、上に揚げたししとう、白ネギ、小ネギ、和がらしを飾り付ける。
本日のダンツマ達人…村岡恭臣さん
▽むらおか・やすおみ
食家 螢代表(料理担当)。KKRホテルなどでマルチに料理を体得したのち、実家の鮮魚店で1年ほど流通を学び、兄の祐次氏と現店舗を立ち上げる。一口大にしたブリ照り、クリームパスタなど、女性好みのメニューづくりに定評がある。
▽食家 螢
実家が魚の卸問屋を営む料理人兄弟が2004年に立ち上げた創作居酒屋。次男の祐次氏が接客、三男の恭臣氏が料理の仕切り、長男が営む魚屋から、毎日新鮮な魚を仕入れ、オリジナリティーのあるメニューで人気。平日でも予約で満席になる熊本の超人気店。
熊本市中央区新市街3―21 ジャナス1ビル
℡096・327・2231
(日刊ゲンダイ2018年2月2日付記事を再編集)
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