運動不足で介護状態に? 今から始める「介護予防テク」3選

東城ゆず ライター・エディター
更新日:2020-01-26 06:00
投稿日:2020-01-26 06:00
 日本では多くの社会人が、運動不足だと言われています。一日の多くの時間を占める「仕事」においても、ひと昔前とは随分と事情が違います。インターネットを使えば、わざわざ取引先に出向く必要もなく、手元で用事が完結することも少なくないでしょう。でも便利になった一方で、どんどん体を動かす機会がなくなっているのは無視できない問題です。

運動不足を自覚している人は意外と多い

「自分は運動不足だ」と実感することはあっても、慌ただしく過ぎる日常に運動する時間を見つけられなかったり、休日も「疲れていて運動するどころではない」と思っている人は多いでしょう。

 でも待って! 運動不足の解消は、介護予防にも大きく役立つんですよ。30代の今から運動を習慣にすれば、高齢者になった未来の自分に健康をプレゼントできるかもしれません。

運動不足が介護状態を招く理由とは?

 運動不足が引き起こす、介護状態のパターンを見てみましょう。

肥満になる

 運動不足が続くと、肥満の原因になります。一度太ってしまうと体型を戻すことは難しく、代謝も下がってしまいます。また、筋力低下により、生活習慣病になるリスクも大きくなるでしょう。さらには、肥満になることで自分に自信がなくなる人も少なくありません。

憂鬱な気分が続く

 たとえ悩み事があっても、「歩いているうちにポジティブになった」という体験をしたことがある人は多いはず。運動はストレス発散の観点から見ても、大事なことです。体を動かすと心が軽やかになりますし、外の新鮮な空気や様々な景色を楽しむこともできます。しかし、運動を毛嫌いする人は、お酒などの手軽なストレス発散法に頼るケースも。これが、血圧上昇を招くきっかけになることもあるのです。

外に出るのが億劫になる

 運動不足な人ほど、日中もほとんど体を動かさない毎日を送ることになります。仕事や子育てがある今は、用事のためになんだかんだで外出する機会が多いですが、定年を迎えたあとはどうでしょうか。

 子育ても終わり、仕事もないため、引きこもりがちな生活になります。どんどん外に出ることが面倒臭くなり、人と交流を持つことも面倒に感じるようになってしまうのです。脳にとっても刺激がなく、退屈な毎日にネガティブにな高齢うつになる人は、意外と多いものです。

日頃からできる! 運動不足を解消するプチ運動3選!

 これまで運動する習慣がない人ほど、「運動ってどんなことをすればいいの?」と不安に思うかもしれませんね。そこで、運動不足な人にこれから取り入れてほしいプチ運動を紹介します。

1. 最寄駅の手前で降りて歩く

 いきなりジョギングを始めたり、公園でラジオ体操をしてみようという気持ちになるのは難しいものです。人生で見れば30代はまだまだ若い時ですから、この年代から運動を習慣にする必要があると筆者は考えます。簡単な運動といえば、やはり歩くこと。「歩き方が分からない」なんて人はいないので、比較的始めやすいのがポイントです。

 通勤で使っている最寄駅の一駅前で降りるのも、オススメ。目的地があると歩きやすいため、子育てをしている女性も「今日は自転車ではなく、スーパーに歩いていく」など、目的地を決めて歩いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

2. ストレッチや体操を習慣に

 ストレッチや体操も運動の一つです。身体が硬いままだと腕や足などの稼働領域が狭いため、「気だるい」という自覚症状が起こります。そのような自覚があるのに「運動しよう」という気持ちになるのは難しいこと。まずは、日頃から凝り固まっている筋肉をほぐす習慣をつけましょう。

 程度としては、小学校の時の体育の授業でやった準備体操で十分です。ラジオ体操を朝の日課にしてもいいですね。夜寝る前は、身体を伸ばすことを意識したストレッチで眠りを深くすることもできます。

3. 筋トレ

 誰しもが知っているスクワットや、腹筋や背筋などもオススメ。最初は「10回」でも大丈夫。とにかくやってみることが、重要になります。朝の目覚めのタイミングで身体を動かすことは、覚醒を手伝います。いつもより10分早く起きて、筋トレタイムを作ってみましょう。

運動不足を放置しないで

 忙しい毎日では、つい目先のタスクに身を取られてしまいがち。日頃から運動する習慣がない人ほど「疲れているのに、運動なんて」と思うかもしれません。そんなときは、将来の自分に「健康」をプレゼントできるという認識に変えてみるといいかもしれません。きっと、運動で変わる未来と自分が待っていますよ。

東城ゆず
記事一覧
ライター・エディター
1994年生まれ。11歳の頃からブログを運営。ライターやエディターとして、女性誌メディアや地元新聞のコラム枠まで幅広く活躍中。恋愛やママ友問題、介護士であった経験からリアルな介護問題まで幅広い知見がある。年子兄弟を連れ離婚の経験があり、現在は再婚に至る。

ライフスタイル 新着一覧


かくれんぼのメリット!子どもの空間認識能力を高めてくれる
 子どもがよく遊ぶ「かくれんぼ」ですが、大人からすると“見つけて隠れての繰り返し”で何がそんなに楽しいんだろう、と思って...
明日に向かって撃て! “にゃんたま”パワーで年末を走り抜く
 重版出来! にゃんたま写真集(自由国民社)が、またまた増刷決定しました。  そして、2020年「開運!にゃんたま...
ピルの価格はどれくらい? ピルを安く購入する4つのポイント
 これまで、ただの「避妊薬」ではないピルのメリットや効果について連載の中でお話ししてきましたが、うっかりお伝えし忘れてい...
楽しく健康に! 老後に趣味を持つメリット4つ&おすすめ趣味
 もともと介護士をしていた筆者は、今でも高齢者とたくさんの交流があります。まだまだ老人ホームに入る必要がない“現役”の高...
SNSに疲れた女性が急増中! SNS疲れの原因と賢い対処法3つ
 女性のみなさん。流行りのSNSを楽しんでいるでしょうか? InstagramにTwitterなど趣味の合う人たちの交流...
仕事のやる気が出ない…目標設定で再び“やる気スイッチ”ON
 仕事をするためのモチベーションって大切ですよね。私は名指しで任されたものについては、はりきっちゃうタイプです。特に得意...
猫に挨拶しながら坂道を…広島・尾道は猫好き女子にお勧め
 猫好き女子の旅にぜひお勧めしたい、瀬戸内海に面した坂の町、広島県・尾道。  昭和の面影を残す商店街、パワースポッ...
人前で緊張しないための考え方&あがり症を克服する方法♪
 結婚式でのスピーチや大勢の前で自己紹介や発表をする時、「どうしても緊張してしまう……」と悩んでいませんか?  せっか...
冬の乾燥肌対策にも 可愛らしい「月桃」の実の効能と活用法
 秋も深まり朝晩がめっきり寒くなると、冬の匂いのする時間が日を追うごとに長くなってまいります。冬はお花屋にとっては微妙な...
男の子なのにどうして? 女の子の服ばかり着たがる理由とは
 保育園ではたまに女の子の服を着たがる男の子がいます。その姿を見て、特に心配するまではいかなくても「なんでこの服ばかり選...
見返りで大見得を…まだあどけないお子さま“にゃんたま”
 世界で1番可愛い下ネタ。  きょうは、にゃんたまω未成年ショットです。  この猫島で唯一、ピンクの可愛い首...
友達がいないのは寂しくて変? あなたに友達がいない理由3つ
 インスタグラムやツイッターなど、SNS全盛期の昨今。インスタ映えを狙ってフォトジェニックなレジャースポットに友達と出か...
今しかできない? 花の独身時代に済ませておきたい4つのこと
 結婚をしていないうちは「早く身を固めてしまいたい」「さっさと結婚して安定した暮らしがしたい」と思いつめてしまいがち。で...
楽しい老後を送りたい! 忙しい30代から準備できる4つのこと
 仕事にも慣れてきた30代。結婚して生活が変わったり、仕事と育児の両立であったりと、人によっては一番忙しい時期かもしれま...
もう2度と…子宮全摘&腸閉塞と全力で闘った30日間入院生活
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
草むらをくんくん…“にゃんたま”君の探し物は何ですか?
 無限に見ていたいパーツNo.1といえば、にゃんたま!  今回は探し物中のにゃんたまにロックオン。  たしか...