飛行機の中で意識を失い…突如浮上した「バセドウ病」の疑い

めりぃ(つけものがかり) 編集者
更新日:2020-01-15 06:00
投稿日:2020-01-15 06:00

風邪のときとは違う診察に不安は募る

 飛行機を降りてからも、ふわふわ感や動悸、悪心は消えず、空港で横になって休ませてもらったものの、とてもじゃないが出張に行ける状態ではありません。

 仕方なしに職場に連絡し、その日は空港から直接、病院に行くことに。

 そしてフラフラするから風邪かも、と素人判断した私は、自宅近くのクリニックに寄り、診察を受けました。

「手を胸の前に、軽く出してみて? あー、震えが出てますね」

「ちょっと首を触りますね」

 医師から、単なる風邪のときとは少し違う診察をされ、不安が募る私。

 その後の医師からの言葉は「甲状腺だと思うので、血液検査をしましょう」。私にとって衝撃的なものでした。

「へ? 甲状腺ですか?」

「うん、おそらくバセドウ病じゃないかと思います。調べる項目が特殊なので、結果が分かるまで2日かかりますから、あさっての午後、また来てください。それまでは休めるなら、仕事を休んで身体を休めて」

戦々恐々とした気持ちで検査結果を…

 当時の私には、甲状腺だのバセドウ病だのは、お恥ずかしながらも初めて聞くに等しいワード。単なる風邪のつもりで訪れたクリニックで、予想外の言葉が待っていたのです。

「あの~。バセドウ病だったとしたら、それってすぐに治るんですか?」と疑問に思ったことをその場で質問してみると、医師からはさらなる衝撃的な答えが。

「いや、すぐには治らないですね。年単位かな。まぁでも、薬飲めば楽になりますから」

 淡々と言われたものの、年単位という単語が引っかかります。

 とは言え、ここで慌てても仕方ない。仕事を休む手続きをし、とりあえず3日間は休息を取ることにしました。

 しかし、家に帰っても気分の悪さやふわふわした感覚、手の震えがいっこうに収まりません。「バセドウ病って、かなりヤバいやつなのかな…」とどんどん不安が募ります。

 その日から2日間の私は、インターネットでバセドウ病について調べまくり、戦々恐々とした気持ちで、血液検査の結果を待ったのでした。

 そうして、「バセドウ病」の診断名がでたあとが悲劇のはじまりでした……。

 次回に続きます。

めりぃ(つけものがかり)
記事一覧
編集者
アラフォー編集者。壮絶な結婚生活による人生の荒波をくぐり抜け、バセドウ病発覚。2019年、甲状腺全摘手術を経て、完治。つけものを作らせたらプロ顔負けの腕前だが、今のモットーは「バセドウ病患者のつらさを、もっと世間に知ってもらいたい」。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


オラ東京さ行くだ! 住んでいる人しかわからない…田舎の嫌なところあるある6選
「都会暮らしはせわしなくて疲れた! 田舎に住みたい!」このように感じている都会住みの方々、多いのではないでしょうか。でも...
「SDGsな散歩」の楽しみ方。クリスマスリースや季節のスワッグ作りに役立つ“お宝”街路樹3種
 日中は暑くてエアコン、夜は軽く暖房をつける不思議な秋ですが、お散歩がグッと楽な気候になりました。今回は「お宝の横を素通...
「私は一応慶応卒」学歴マウント炸裂!ママ友から届いた地獄LINE6選
 子育て中の女性が避けて通れないのが「ママ友との付き合い」ですよね。中にはドン引きするようなマウント女や、辛辣な物言いを...
10年分のカネの流れが怪しい。会員数が集まり⼤喜びしたのもつかの間…
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
円満退職に必要な最低限のマナー6選、「立つ鳥跡を濁さず」は社会人として当たり前!
 終身雇用の時代は終わり、今では6割の社会人が転職経験ありだというデータも出ています。読者の皆さまのなかにも、「転職しよ...
更年期、それはある日突然に…45歳女の体が『倦怠感で満タン』になった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老...
生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術【調香師が解説】タイプ別おすすめの香り・精油・香水は?
 女性の体は生理が近づくとホルモンのバランスが崩れ、精神的なイライラや落ち込みに加え、むくみや便秘、疲れやすさなど、PM...
兄弟姉妹なのになぜ不仲? 怒る前に知っておきたい原因5つと対応策3つ
 子育てをしていると、兄弟姉妹の不仲に悩む人が多いですよね。一体何が原因なのでしょうか? また、自身が親になっても兄弟姉...
思わず二度見!『バブ』新商品・MEGA級のボコボコ泡の実力は? 自宅の風呂がジャグジーになるのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの? 」「買ってみたいけれど、...
手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...