波乱の幕開け…30代終盤に「甲状腺機能亢進症」と診断されて

めりぃ(つけものがかり) 編集者
更新日:2020-02-18 18:03
投稿日:2020-01-21 06:00

投薬治療は「メルカゾール」から始まった

「ほら、首もかなり腫れてますよね」

 医師の声で、ふと我にかえる私。

「薬での治療からスタートしましょう。処方箋出しますから、今日から飲んでくださいね。ではまた2週間後に来てください」

 年末で混み合っている街のクリニックで処方箋を受け取り「メルカゾール」が処方されました。

 そのときの血液検査結果では、FT4は計測不能なほど振り切れていたうえに、FT3は20超えと高い値。ちなみにFT3の正常範囲は2.2-4.5、FT4は0.8-1.7(ともにさまざまな基準あり)だそうなので、かなりの高数値でした。病気の勢いを測る目安とされるTRAbは18.2。TSHは0.01以下。

 甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが出すぎる病気で、全身にさまざまな不調をきたします。数値的にも、これだけドバドバとホルモンが出ていれば、私の身体はさぞかしフル回転だったことでしょう。

 1回3錠、1日9錠のメルカゾールは、どうやらかなり量が多い部類だったようだけど、甲状腺疾患初心者だった当時の私には、そんなの知る由もなく。

 そして、ほんの2日前までは、まさか自分がそこまで重大な病気だとは思ってもいなかった私は、その日からまたひたすら、ネットで甲状腺機能亢進症について調べ続けました。

 ネットには「完治はしないけど、寛解はする」「命に関わる病気ではない」「薬を飲んでいれば、症状もおさまる」などの明るい情報が多く、元来性格が楽観的な私は「なーんだ、よかった~」と安堵していました。

 さらに、この病は「バセドウ病」でもあることを知り、芸能人や有名人にも多いことを、今さらながら知りました(厳密には甲状腺機能亢進症=バセドウ病ではないらしい)。そしてストレスや喫煙が大敵で、それらを排除することが寛解へ欠かせないという知識もゲット。

 このときには体感としても、小さな不調の数々や症状は、投薬を始めてから落ち着き始めていました。そこで、特に大きな異常を感じていなかった私は、気晴らしに女友達との温泉旅行を計画。

「1泊2日で、美味しいものを食べて、ストレス発散して、のんびりしよ!」と、東京から近い千葉の房総に旅行に行くことにしたんです。

 ところが、旅行に行く2日前の朝。なんかカラダがかゆい。足や手の指先には、蕁麻疹が出ている。

「なんだろ、これ。痒いなぁ」と思いつつ市販の塗り薬を塗って様子見。

 ところが、この蕁麻疹が時間を追うごとに、とんでもないことにーーー。

 この蕁麻疹は何……? このあと予想外のとんでもない事態に見舞われるのです。

 次回に続きます。

めりぃ(つけものがかり)
記事一覧
編集者
アラフォー編集者。壮絶な結婚生活による人生の荒波をくぐり抜け、バセドウ病発覚。2019年、甲状腺全摘手術を経て、完治。つけものを作らせたらプロ顔負けの腕前だが、今のモットーは「バセドウ病患者のつらさを、もっと世間に知ってもらいたい」。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


年の差婚の弊害?夫の“昭和の価値観”を持つ息子の将来が不安すぎる件
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私の夫は10...
仕事のモチベが上がらない!30女40女のやる気スイッチをONにするテク
 どんなに好きな仕事でもモチベーションが上がらない時だってありますよね。気持ちが乗っていない時は、ミスしたり、時間が永遠...
この子を育てるのは無理かも…発達障害児がストレスで鏡に刻みかけた言葉
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
菜の花の小道で一触即発! 道を譲るのはどっちの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
今夜は誰と出合おうか…人で溢れる街の隅っこに転がる心
 先に仮想世界(?)でお互いを見つけて、そこから顔を合わせるって最初は気まずくないのかな? と昭和の世代は思っちゃうけど...
水商売の水は流水説 夜の街で働くホステスやホストだけが当てはまるの?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
2月相次ぐ地震で“南海トラフ”がトレンド入り 専門家の警戒する地震は?
 2月15日午前10時8分、京都府南部で震度3(マグニチュード=M3.7)の地震が発生。14日にも同じ場所で震度4(M4...
贈り物に「無理して喜ぶ」はNG行動 本当にイイ女は“感動コスパ”の猛者
 誰かに喜んでもらえるのって嬉しいですよね。そして小さな労力でたくさん喜んでもらえたら、もっと嬉しいですよね。それが“感...
シャトレーゼ専用のポイ活は知らなきゃ損! 激アツ宿泊特典&賢い裏ワザ
 シャトレーゼのお菓子はよく食べているのに、シャトレーゼのポイント「カシポ」を知らないなんてもったいない! 「カシ...
イラッ!遅刻を許せない私は心が狭い? 穏やかな心を保つ3つの考え方
 会社や約束の時間に、平気で遅刻を繰り返す人を見ると「許せない!」と感じる人は多いはず。とはいえ、自分がイライラすれば周...
朝日に向かって飛び立つハクチョウにも悩みがあるとしたら…
 朝日を浴びて飛び立つハクチョウたち。並んで飛んでいるけど、それぞれどんな立場で、どんな関係なんだろう。  きっと...
私が芸能活動できるのはギャラ飲みのおかげ! タレントの卵の実生活は…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
祝「日刊ニャンダイ」発売! 俺の“たまたま”も載ってるよ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
仕事をがんばるあなたへ こんな時代だからこそ「自己肯定感」を高めて
 自分を条件なしに肯定できる力を「自己肯定感」といいます。あなたは、自己肯定感が高いですか? 低いですか? 実は、自己肯...
春を告げる「ミモザ」、“命短し”可憐なフワフワを長持ちさせる鉄の掟3条
 先だって大雪に見舞われた、我が愛すべきお花屋の周辺にも春を告げる鳥がボチボチやってくるようになりました。  しかも店...
自分がナンバーワンになれる場所 それを見つけるのも才能
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...