恋人ひろしが午前帰宅…浮気疑惑女と“成りすましLINE”戦争!

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2020-02-21 18:32
投稿日:2020-02-07 06:00

誘導尋問に引っかからない女

 聞きたいことはひとつなのに、聞き方を誤るといくら81歳でも怪しまれると思い、婉曲表現しかできません。beat around the bush。居心地が良い、気持ちが良い、気持ちが良くなった、セックスした、くらいまで、どうにか核心に迫りたいけれど、彼女が下手くそな誘導尋問に引っかかるとは思えません。

 と、一方で、わたしの心は千々に乱れます。酔い覚めにマンションに行っただけのはず、そのはず。だって、その証拠にひろしは帰ってきてすぐ、わたしとセックスしたもの。

 そこでまた石鹸の香りが、思い出したくない香りが蘇ります。すべては繋がります。赤坂のマンションには、まだわたしは連れて行ってもらったことはないのです。

 浮気男のなかには、愛人と夕食を食べて、その後また帰宅して妻の夕食も食べる人もいると聞いたことがあります。そしてその後、前回お話ししていたような「平等に」セックスをすることだって、可能です。

 お前、そうして飄々と妻を騙くらかしている男の相手なんていくらでもしてきたじゃないか。

 そう自分に説教してみます。しかし、その妻的立場、裏切られているかもしれない立場になれば、そんな既成事実や状況証拠は雲散霧消します。

 既成事実よりも状況証拠よりも、信じたいことだけ信じる、信じるものは救われる。騙くらかされていることは認めたくないので、臭いものに蓋プレイです。

成りすましがバレても真相が知りたい

 部屋に行っただけ。

 そうであって欲しいからそう。

 心臓が早鐘を打ったように身体中を振り動かします。

〈ちょっと飲みすぎたみたいで、そこでなにがあったかおしえてもら〉

 いくら81歳でも、こんな脳みそ崩壊したLINEを送ったら、こいつヤヴァと思われるに違いないと、そして、絶対に成りすましとバレると思ったのですが、それならそれでいいや、と思い、送ろうとしたそのとき。

「おかあちゃん、なにしとんねん。また起きとんのかい」

突然寝室からやってくるひろし

 寝室の方から声が聞こえ、こちらに近づいて来る足音がします。急いで今までのLINEのメッセージを削除し、ひろしの携帯を隠してダイニングのテーブルの上で頬杖をついて物思いにふけっているフリ。傍らには、濃いめのジンリッキー。

 寝ずに酒を飲んでいて怒られても、昨夜のことがあるのでわたしには然るべき理由があります。普通の男なら不貞をはたらいて帰ってきて、恋人が寝られず寝酒にふけっていたら多少なりとも罪悪感を感じるはずですが、ひろしはいい意味でも悪い意味でも、いつでもフラット❤️

「また酒飲んどんか!!!」

「昨日、本当は誰と飲んでいたの?」

 不意打ちを食らって、少しうろたえたように見えるひろし。

「Oや」

「なんで帰りがあんなに遅くなったの」

「Oの事務所に呼ばれて新しい設計図を見せられとったんや。あのおっさんも売り上げを上げるのに必死やで。気づいたらあんな時間になっとって、すまんかった。まだ怒っとんか」

 そういうとまたわたしの乳首をまさぐりはじめます。
 
 わたしは極度の緊張状態にいるので、全身が感じやすくなっているのか、こんな探偵ごっこはもうヤメて、全部信じてしまいたいから信じる、ひろしのことを信じる、と、また足を開いたのです。

 次回に続きます。

小悪魔ドルチェ寿司
記事一覧
編集者
出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

エロコク 新着一覧


「妻を他の男に抱かせたい…」エリート商社マンの告白 #1
「ネトラレ(寝取られ)」という言葉をご存じでしょうか。官能小説やアダルトゲーム等ではすでに定番化しているこちらの分野、い...
蒼井凜花 2020-10-11 06:38 エロコク
おすすめ人気膣トレグッズ5選!感度UPでもっとキレイに♡
「膣トレ」って、聞いたことがある人は多いでしょう。締まりが良くなる、イキやすくなるなど、セックス時にメリットがあるだけで...
ローターとしても挿入しても♡遠隔操作もできちゃう優れモノ
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、ラブグッズをコレクションし始めたころの私は、まさにそれでした。というよりも、...
桃子 2020-10-05 06:00 エロコク
SEX観を変えた映画と彼…“無理しない”に気づいた人形プレイ
 その人の生き方は、セックスのシーンでも滲み出るのではないでしょうか。受け身だったり恥ずかしがるよりも、アクティブで主体...
大泉りか 2020-10-03 06:00 エロコク
編集部&プロが選ぶ 女性に優しいおすすめラブグッズ11選♡
 あなたは、ラブグッズを使ったことがありますか? 「興味はあるけれど機会がない」「周りにバレたら困る……」と、尻込みして...
デリケートゾーン全体をカバー…マッサージされるような快感
 女性はクリトリスの刺激が大好きです♡  ラブグッズ業界はそのへんをしっかり心得ているので、あの手この手でクリに...
桃子 2020-09-26 06:00 エロコク
ヤリモク男は悪いの?あなたも“ヤリモク女”になっちゃえば?
 カラダ目当ての男って、私は嫌いじゃありません。「ヤリ逃げされた」とか「遊ばれた」とか言ってる女子もいるけど、性欲を満た...
スルッと簡単に挿入できる“リモバイ”でアブノーマルな快感を
 リモートワーク、リモート飲み会……。リモートという言葉がこんなに使われる日が来るなんて、誰が予想したでしょう。ラブグッ...
桃子 2020-09-20 06:00 エロコク
これが正解!浮気がバレた時のパーフェクト対処法7カ条<前>
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
スマホをリモコンに遠隔操作!遠距離恋愛カップルにおススメ
 手にした瞬間、ずっしりと重い。「ウィーバイブ ワンド」は私が試してきた数々のラブグッズの中でも最重量級です。  ...
桃子 2020-09-18 12:03 エロコク
自在に曲げて好きな角度に当てれば…念願の“中イキ”が実現
 気持ち良さとは理屈によるものではない、と思われがちです。たしかに、セックスではフィーリングが大事。でも実は、体の仕組み...
桃子 2020-09-07 11:06 エロコク
され女が浮気相手と直接対決!やり取り全貌と招かれざる客
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
世界が広がった…夫一筋の専業主婦が“裏垢”にハマった理由
 ツイッター上で、性的な画像や発言などの投稿をくりかえす“裏垢女性”のアカウント。目にする度に「いったい何の目的があって...
大泉りか 2020-09-02 18:00 エロコク
膣と子宮から広がる波紋…重く細やかな振動で深いオーガズム
「骨まで愛して」という懐メロを聴いたことがあります。人には見えない、自分の芯のところまで愛されたいという、情念や執着があ...
桃子 2020-08-29 06:00 エロコク
敏感な部分にジャストミートで“リモバイ”を十分に楽しめる
 “リモバイ”という言葉が分かるなら、あなたはラブグッズ上級者。この連載でも何度か取り上げてきましたが、リモートバイブ、...
桃子 2020-08-24 15:29 エロコク
女流官能作家なのに「膣イキ」できない…お悩み解消法3選!
 日々、男女のセックスを書いている官能作家の筆者ですが、実はセックス時、膣内(なか)でイクことができません。  こ...
蒼井凜花 2020-08-18 23:35 エロコク